オーロラツアー
2/04−12の間、カナダ、イエローナイフへのオーロラ鑑賞 個人旅行を家内と楽しんできました。
オーロラの素晴らしさに加え、昼間、犬ぞりで凍り付いた 湖や林の中を駆け抜けるのも爽快でした。 地元ネイティヴ料理カリヴーのステーキ、魚の刺身も美味でした。 ただし気温は−29度、夜は−32度で、その寒さたるや強烈、 ダイヤモンドダストがきらきらと綺麗でした。 帰りに寄ったバンクーバーでは、市外のグラウス山頂の レストランでバッファローのステーキを楽しみながら、 眼下に広がる暮れなずむ街に、だんだんに明かりが灯り、 やがて街路が升目にオレンジ色に輝き出すのを、 ロマンチックな気分に浸りながらのんびりと眺めてきました。
でも、オーロラ鑑賞は真冬が良いというのは、 冬場の観光客減への対策として、JTBなど日本の旅行社 によって作られた巧妙な戦略ではないでしょうか? 現地のインフォーメーション・センター係官に聞いたところ、 オーロラ鑑賞には、8月末が一番とのことでした。 夜、バーベキューしながらのオーロラ鑑賞は、 素晴らしいの一語につきるよとのことでした。
観測に不向きなのは、白夜の4月〜7月、雲の多い10月で、 べつに寒さには関係ないとのことです。 ただし、それ以外の楽しみとして、冬は極地での極寒体験や 犬ぞりが、夏はハイキングやカヌーや魚釣りなどがあります。 どの時期を選ぶかはそれぞれの好みでしょう。
とにかくイエローナイフの町は、オーロラ見物の日本人で 溢れ返っていました。カメラを抱えた人もたくさんでした。
今後オーロラツアーに出かける人のために、 ご参考になればと、ツアー会社スタッフなどに聞いたことも 加えて、以下をまとめておきます。
観るための条件は、晴れ、広い、暗い、暖かいです。
先ずは晴れ:
オーロラはぼんやりした蛍光灯のようなものです。 それに100キロ以上の上空に出るので、雲があったら さっぱりです。気象学的に雲の少ない土地と時期を 選ぶことが大切です。オーロラ見物に旅行社が 力を入れている場所を調べてみると、 北欧−ラップランドは海が近いため、特に冬は裏日本と 同じに雪の日が多く鑑賞の機会が少ないでしょう。 アラスカ−フェアーバンクスは周りが山なので、上昇気流 即ち雲が発生しやすいでしょう。 カナダ−イエローナイフは大平原の中なので、ミクロ地形 による雲の発生は少ないはずです。
以上の理由から、イエローナイフを選んだのは正解でした。 通常のパッケージツアーは3泊4日で、オーロラを見られる 確率は93%〜96%とのことです。駄目なら又と、気軽に 出かけられるところではないので、更に3延泊して万全を 期しました。結果は6夜中4夜見ることが出来ました。
ここでクイズ:なぜオーロラは100キロ以下の高度には 出ないのでしょう?
答:空気が濃くなるためです。蛍光灯の中はガス濃度が 低いですね。それと同じようなものです。空気は電気の 絶縁体なのです。
次の条件は広い:
観測地点の周辺に視界を遮るものがあってはいけません。 丘の上とか、凍った湖の上で鑑賞します。ただし、前者は 風が吹いたら震え上がってしまうでしょう。
暗い:
前述のようにオーロラの明るさは弱々しいものです。 町をはずれた所へ30分ぐらいドライブしました。 そして月明かりも邪魔になるので、カナダの新月が何時かを 旅行計画を作るとき、気象予報士の佐藤さんに尋ねました。 佐藤さんは念のため東京天文台に確かめてくれました。 新月は2/05とのことなので、2/04の出発にしました、 厳密なことに拘らなければ、新月の時期は、カナダと 日本で半日ずれるだけなので、日本の旧暦の1日が カナダでも新月の日です。 地球上どこでも新月満月は同じ日だと知りました。 現地観光局の人曰く、とにかく月が明るいと、弱いオーロラは 見ることが出来ず、強烈に強いオーロラしか見ることが 出来ないとのことでした。
暖かい:
戸外で何時間もオーロラの出るのをじっと 待っていると体が凍り付いてきます。時々暖をとれる 設備が必要です。
ところで、オーロラの色は緑や、青や、赤などと思って いましたが、これは写真に撮ったときの色であって、 実際は、ぼんやりとした蛍光灯のような色だけでした。 現地の人によると10年に一度くらい赤いのを観る とのことでした。
最後に写真を撮りたい方へ:
現地ツアー会社のスタッフによる写真撮影サービスでは、 フイルムは ASA400、30秒露出、 もし人物を入れるときは、その露出の間に懐中電灯で 人物の顔の部分だけを2回ほどなでるように照らしていました。 実際よりもオーロラが美しく撮れています。顔へのライト (懐中電灯)の当て始めと、終わりにちょっとした技法を 使っていました。 興味がある方へは、撮ってもらった写真をお見せして、 そのライティング技法も、実演してあげます。 今回現地であった日本人客の中にも多くの カメラ自マン が いました。
ご参考までに次の案内もご覧下さい。私はここ Canadian EX に頼んで今回の旅をしました。
そのホームページは:
http://www.aurora-tour.com
イエローナイフにはこの他に Raven社 があります。 どちらも日本人スタッフがいて、日本語で対応可能ですが 接触した限りでは Canadian EX の方をお勧めします。
追記:
オーロラを見たときの感想は人それぞれと思い、 上述にはあえて書きませんでしたが、現地ツアーで 一緒の若い女性たちは、オーロラが忽然と現れたとき、 スッゴーイ、スッゴーイ、とただ連呼し続けるのみでした。 他にもっといい形容詞を知らないのか、この頃の 若い女性は語彙が乏しいなと呟きましたが、 それなら、自分ならどう表現しようかと考えたところ、 矢張り スッゴ−イが一番ぴったりでした。
嘉瀬敏 2000年2月18日