社内の国際大会 兵藤 進 昨年暮れのことです。 季節はずれの台風が過ぎ去って、秋空の広がった十二月一日、韓国IBMの 囲碁同好会メンバー六名を東京に迎え、日本IBM囲碁同好会との第一回 日韓対抗囲碁大会を開催した。初日、会場となった日本IBM箱崎事業所の 社員ルームには、東京地区の社員で同好会員、二十数名が待ち受け、歓迎 ムードの中、さっそく対局が始められた。韓国側一行は当日、朝一番の 飛行機でソウルから東京に着いたばかりとあって、その日は親善対局とした。 言葉は通じなくても、一手一手に心をこめて打つうちに、相手の気持が伝わって 初の手合わせは、緊張の中にもなごやかに終わった。 翌日は会場を当社、大和研究所の社員ルームに移して、日韓対抗戦の幕は きっておとされた。韓国側高段者三名と、日本側代表三名による最強戦は、 オール互先で、真剣な勝負が繰り広げられた。勝敗の結果は午前と午後、 各一局ずつ対局し、新手の代表選手を用意した日本側が、選手層の厚さを 生かして多少よかったと申し上げておきます。最強戦以外では、韓国の他の 参加者三名を含む総勢三十名が、各クラスに分かれて、スイス方式によるハンディ 戦で勝敗を競った。 このようにしてIBMという同一社内での国際大会は、来年、ソウルでの開催を 約束して、二日間の幕を閉じた。将来は台湾IBMにも参加を呼びかけて、 三国対抗戦を行なったり、もっと先にはアメリカやヨーロッパのIBMからも 参加してもらい、名実ともに"国際大会"にしたいと夢は広がるばかりである。 (日本IBM勤務)