第7章 朝食

 
  韓国の朝がやってきました。私と同室の田島さんは早起きで
  朝風呂なんてしゃれこんでおられたようです。途中で私も目が覚めました。
  私は目覚めは悪いほうなので、同室に朝の強い方がおられると本当に
  助かります。よく、館山の保養所などでは、「おおい、もうみんな朝御飯
 食べおわっているよお」なんていわれながら、起こされることもちょくちょく
 です。
 
  朝のNewsを聞きながら、身支度をして、そろそろいきますか。と声をかけあい
 約束の集合時間に1Fのフロントに降りていきました。
  「おはようございます。」次々に6名は集まりましたが、尾崎さん、谷野さんが
   まだ降りてきません。
  「よもや、まだ寝ているのでは??」ちょっと心配になりました。
  フロントに部屋番号を聞いて、電話をいれてみます。
  「ああ,すみません、今行きますよお」
   いつもの元気な尾崎さんの声が聞こえてきて安心しました。
  
  そして、8名全員集合するとホテルの中ではなく、ホテルの外で朝食をとるという
  かねてからの予定の行動にでました。ホテルのすぐ横にあるとある
  食堂にはいりました。すでに韓国人4名くらいがテーブルで朝食を食べています。
  中央のテーブルがあいていましたので、そこに8名が座りました。
  さて、何にしようか? 日本だったら、たいして悩まない
  問題も、この場では大問題になります。メニューには写真などはいっさいなく、
  すべてハングル文字なのです。
 
  突然、韓国語の本を見てあれは何、これは何と
  研究が始まりましたが、にわか勉強では実戦には役にたたないのは、碁も朝食
  選びも同じことのようです。結局、「これを」お願いしますの「これ」は韓国語で
 「囲碁(いご)」と発音すればいいとわかり、それを大木さんに伝えました。
  大木さんは先客の食べている机のほうを指さしながら、
 「イゴ」「8つ」(これ,8つ)」と呪文のように唱えました。 
 
  食堂のおばさんはきつい顔をされていたのですが、その言葉ににやりと
  笑って豆腐みそ汁(下記写真)を出してくれました。なるはど、韓国独特の料理の
 
  ようです。食べている最中にこれはメニューの中のどれですか?と注文したあとに
  Menuを指さしてどれですか?と聞くというのも変な話であります。谷野さんが
  本を調べて予想していたものとピタリと当たったようです。
  また、おかずのような感じで小皿にキムチが盛られてでてくるのは毎回一緒です。
  とにかく、韓国の料理の基本はキムチのようです。それにしても
  こんなに辛い朝食を食べたのは初めて。
  豆腐を中心にしたなかなかヘルシーな食事でした。
 
 
  食事が終わって支払いをすることになりました。
  オルマエヨ? 得意の韓国語でおばさんに話しかけます。(いくらですか?)
  おばさんは、「サンマンニセンウォン」と答えました。
  ああ、言葉が通じたなあ。とおもって、振り返り、8人のメンバ−に4000ウォン
  ずつですね。 と声をかけました。そこで、はっと気がつきました。
  サンマンニセンって日本語 ではないですか。この人は日本語を少しは話せるようです。
 「やはり、日本人観光客が多いだけあって、 日本語も多少できるみたいですね。」
  いずれにしろ、 韓国独特の朝食に満足してその場をあとにしました。
  この後は集合時刻の9:30までまだだいぶ時間があります。

  尾崎さんと服部さんは、一局やれそうだね。というと、ホテルの部屋に戻り、
 碁をうちにかえりました。す、すごい、この熱心さがあればいくらでも
 強くなりそうな気がします。 他のメンバーは付近を散策することにしました。

 マンハッタンホテルから道路をへだてたところに教会がありました。
 なんでも韓国一の大きな教会だそうです。そうです。昨日の
 深夜のさわぎは、この教会の信者がミサかなにかを終えてでてきた様子だった
 らしいのです。それにしても、深夜の1:00に解散なんてヘンな話だとおもって
 いると、、、、、「 あれは、統一教会らしいですよ。」「ええ!!」
 さすがに驚きました。

 その後、川のほとりの広場を見学していましたが、大木さんは、
 「私はそろそろ戻っておりますので、、」といってホテルのほうに帰っていき
  ました。たばこかな? とおもいましたが、まんざらたばこだけではなさそうです。
 この後、大木さんには、大仕事が待っているのです。大会の開会式での
  韓国語による挨拶のことです。おそらく、最後のリハーサルを行いにかえった
 のでしょう。

  残った加藤、佐藤、谷野、岸原の4名も しばらく付近を散歩していましたが、
 約束の時間が近づいてきましたので、 ホテルのフロントに戻りました。  

第7章 終わり