ウイルスにご注意! (経験報告)

まえがき

このたびインターネットウイルスに襲われ多くの方にご迷惑をかけてしまった。 対策については岸原さんにたいへんお世話になった。 後進の参考のために経験談をまとめておく。

1. 経緯

私は家でPCを使うのは主にインターネットメールであり、いわゆるパワーユーザー ではない。Outlook Expressでメールの送受信している程度でWebホームページを 見るのは稀である。ウイルスなどかかるはずはないと無防備であった。

今夏US Go Congressに参加し、Internet 碁 を薦められニューヨーク在住のポール アンダーソンさんと対局を楽しむべくKGSを紹介された。8月末からInternet 碁の虜となり、長いときは2時間ほどInternetに繋ぎっぱなしにして楽しむようになった。 10月17日Internet 碁を楽しんだ後、ネットワークに接続したままワードで文章を編集しているとき変な兆候があった。カナ漢変換が効かずシステムがhang upしてしまった。 Windowsではよくある現象なので、気軽に再起動すると当然Scan Diskが稼動した。 ところが、その後が異常である。Diskに異常が出ている、Back upをとってCluster Scanするようシステムが指示してきた。私はIBMのAptivaもそんなものかとハードを疑った。仕方なしのCluster Scanを走らせた。10GBのハードデイスクのCluster Scan は約1時間半ほどかかった。128万のクラスターから構成されることも始めて知った。 Cluster Scanでは4クラスターが異常で代替クラスターを割り当てたとメッセージが出た。Cluster Scanは初めての経験ながら、昔メーンフレームのディスクでDisk Initializeをやったのと同じことで懐かしかった。当時はトラックと呼んでいた。もう夜中の1時であり、そこで作業を打ち切った。

翌朝である、昨年嫁に行った娘から突然の電話で起こされた。「お父さんのコンピュータから私の友達に意味不明なメールが回っている」と、ウイルスの一種でメールの添付ファイルをオープンするとウイルスに感染するということは知っていたので、決してオープンしないように伝え、自分のPCを立ち上げた。

案の定、「このメールは何か?」という返信メールが来ている。「添付ファイルにウイルスがある」というメールもあるので、ウイルスにやられたことが明白となった。 その後も続々、大連の牛島さん、ウクライナのコルニーロフさんから、東北大学に赴任した徳山さんからも「ウイルスメールが届いたよ、PCを調べなさい」という返信メールが届いた。娘はわざわざ我が家に来て自分の友達のメールアドレスをすべて削除した。

どの程度の被害を被っているのか? 何というウイルスなのか? どうすれば、止めることができるか? 分からない事ばかりである。 一方、ウイルスの犯人は実に巧妙で、私のメールアドレスをランダムに抜き取り、いかにも私が書いた文章らしく2種類作文している。いずれも英文であり、私のワードファイルから一部を抜き取り加筆修正しているのである。犯人はすごい技術を持つPCのプロに違いない。

仕事の都合で川崎に出かけ大木さんと会ったので、早速ウイルスの話を持ち出すと、 ウイルス検索の方法を教えてくれた。そして、「ウイルスとしては軽いほうだ」とのコメントである。プロバイダーのGOLからもはっきり「W32.Magistrというウイルスに感染してますよ、このウイルスはオンラインでTrendmicroをダウンロードすれば退治できます」というメールが届いた。Trendmicroは社名であり、早速ホームページを開いた。 ソフトは体験版とある、よく読むとウイルスScanしかできないようだ。また、W32.MagistrというウイルスはPCが稼動している間、悪さをし続けるという説明である。ウイルスをバスターしない限り、多くの人に迷惑をかけることになる。 Trendmicroを購入すべきか? 否、ウイルスではNortonが有名である。Nortonを 導入すべきか? とにあれ、急いで、ウイルスバスターソフトを導入しなければならない。

2. 対策

PCの専門家、岸原さんはNortonを使っている。米本さんもNortonを使っている。 Norton Antivirusに絞り込んで、ヨドバシカメラ川崎店へ走ったのは10月21日の日曜日。今まで無関心でいたPCソフトのコーナーはこの種のものが山積みされている。 Nortonは愛称であり社名はSymantecであることも初めて分かった。 Symantec社のNorton製品も3種類のパッケージがある。Antivirusは単体で5800円、Norton SecurityやNorton System WorksはAntivirusを含んだパッケージで選択に迷う。Diskのユーテリテイ機能をパッケージにしたSystem Works12800円を購入した。 帰宅してPCを起動するたびにまた多くの迷惑を受けた方からのメールが届いている。 慎重に対処するしかない。しかし、なるべく簡単な方法をとりたい。本来なら、ディスクを空っぽにして始めるのが最も望ましいのだが、その手順を想定するとゾッとする ほど複雑で時間のかかる手順である。

ユーザーガイドに目を通し、緊急対策の方法があるので、それを試行してみよう。 その前に必要なMyDocumentや筆王の住所録や、メールアドレスのバックアップをとっておこう。面倒くさがりやの私にはやっかいな作業ではあるが、こんなことを省略するからいけないのだと自省して作業にとりかかった。 CDから緊急時用ウイルスScanを実行した、W32.MagistrがCDのウイルス情報に登録されていればウイルスは検索されるはずである。しかし、約4万個あるファイルはすべて異常なしでウイルスは見つからなかったというメッセージが返ってきた。 W32.Magistrは最近のウイルスと考えられる。Nortonでは検索対象ウイルスをSymantec社のホームページにxxxupdateという名称で新種のウイルスを登録しているので、ホームページから検索対象ウイルス情報をダウンロードする仕組みをとっている。Nortonユーザーは1年間無償でダウンロードできる。1年後は有償となる。 改めてWindowsを起動し、System Worksを導入し、ウイルスの検索、退治の手順までたどり着いた。ウイルス情報のダウンロードも成功した。AntivirusをRunした。 Antivirusは約4万個のファイルのうち45ファイルにウイルスを見つけ、すべて修復してくれた。

一連の作業で日曜日1日つぶしてしまったが、貴重な経験をさせてもらった。 今では、メール送受信のたびに、AntivirusがScanを実施してくれている。 別種のウイルスに侵されるとAntivirusといえども万全とはいえないが、人並みの対策は施したのでホッとしている。

                                                 記     平成13年10月23日
                                                                   高本 正