2001年度内閣総理大臣杯全国社会人選手権大会 結果報告
IBM関東囲碁部、安定した実力を示す全クラス入賞!
11月4日(日曜日)に市ヶ谷の日本棋院にて、オール法人大会を発展解消 させた「第1回内閣総理大臣杯全国社会人選手権大会」が盛大に開催され ました。
関東囲碁部からは実に10チーム30名もの選手をおくりこみ 無差別,A,B,C,の4クラスに分かれて熱戦を展開し、その結果、以下のように、 コンスタントに各クラスに入賞を果たすことができました。 とくに、Bクラスはみごと優勝です。
産経新聞11月5日(月)朝刊には「無差別は U-CANに」と書かれてはいるものの、 日本アイ・ビー・エムの名前は全てのクラスに記載されており、21世紀第一回の 大会として大変な栄誉と言えるでしょう。
| 無差別クラス IBM(金沢東栄、中村信夫、池上均) | |
|---|---|
| ○ 2-1 不戦勝 | |
| ○ 3-0 三井生命 | |
| × 1-2 NEC | |
| ○ 3-0 東京都庁 | |
| 無差別クラスは、13チーム出場で奇数となったため、いきなり、 手空き番(不戦勝)となりました。三井生命(大将:松多洋一郎氏)戦、 NEC(大将:坂本修作氏)戦は、いずれもハイレベルの戦いになりましたが、 激闘の末、NECには敗れてしまい、 決勝進出ならず、でした。 最後の3位決定戦は完勝しました。なお、このクラスの優勝チームは、U-CANでした。 | |
| Aクラス IBM1 (加藤武彦、関口哲夫、吉田嶽彦) | |
| ○ 3-0 コニカ | |
| × 1-2 キーウェアソリューションズ | |
| × 1-2 東京消防庁 | |
| この強力なチームが2敗するとは予想外でしたが、今大会に他社も強力なメンバーをおくりこんできたことがよくわかります。 | |
| Aクラス IBM2 (遠藤隆雄、西村正紀、高妻大基) | |
| ○ 2-1 日本ユニシス福祉会 | |
| ○ 2-1 NKB | |
| ○ 3-0 全共連 | |
| ○ 3-0 東京都庁 | |
| × 1-2 アイシステム | |
| 決勝は惜しかったですが、このハイレベルのAクラスでの準優勝は快挙といってよいでしょう。とくに、緒戦のユニシス戦が急所でした。 | |
| 高妻さんのコメント 午前中はおぼつかない足取りで、なんとかチームで勝ちを拾っていきました。 特に、初戦のユニシス戦では、3人とも大石を叩かれる展開でしたが、遠藤さんと高 妻が返し技で逆転劇。 弁当がおいしかったこともあり、午後に入るとチームも上り調子で難なく勝ち進ん だんですが、決勝のアイシステム戦では残念ながら力及びませんでした。 (準決勝のときに、アイシステムの主将が隣で打っており時々のぞいていたんです が、強そうでした) 次回は雪辱したいものです。 | |
| Bクラス IBM1 (高本正、松谷治、橋口朗彦) | |
| ○ 3-0 綜合警備保証 | |
| ○ 3-0 昭和パックス | |
| ○ 2-1 長谷工コーポレーション | |
| ○ 3-0 日本ユニシス福祉会 | |
| ○ 2-1 東京都庁 | |
| チームワークよく、みごとに優勝を飾りました! | |
|
M選手のコメント 初戦の相手は「綜合警備保障」でした。星取表に会社名を記 入しようと名札を覗きこんでいると、「ソーゴーケービホショ ー、イトヘンにムネです。」と親切に教えてくれました。対局 開始前に、「時計はどうすればいいんですか?なにしろ初めて なもので・・・」と言われて面食らってしまいました.まさか と思ったのですが、確かに時計を押す手がぎこちなく、右手で 押したり左手で押したりなにしろリズミカルでないのです。碁 の方も手合い違いで30分もしないうちに終わってしまいました 。気の毒なので話しかけたところ、こうした大会に出るのは初 めてで、とりあえず名前をかいたら出場するはめになってしま ったと言うようなことを言っていました。H選手も程なく終局 し、粘っていたK主将の相手も、最後は盤面20目の大差でし た。 第2戦の昭和パックスにも全勝でした。終局後、昭和パック スの副将から「是非、優勝してください!」との激励を受け、 これが効いたのかもしれません。 第3戦の長谷工戦では、残 念ながら全勝が途切れました。勝った長谷工の主将は、「日電 さんや富士通さんには勝ったことがあるが、IBMさんには初 めて勝たせていただいた。」と大変な喜びようで、チームの予 選落ちはそこのけの明るい表情でした。 準決勝のユニシスはさすがに強く熱戦になりましたが、運良 く全勝で切りぬけました。負けたユニシスのメンバーは憮然と した表情で、よほど敗戦がショックだったのでしょう。 決勝戦は冷や汗ものでした。M選手は序盤から好調に打ちま わしていたのですが、好事魔多しのたとえのうように、攻め過 ぎの隙を衝かれて、あっという間に潰れてしまいました。チー ムの戦局はいかにと右のK主将の碁を見たとたん、一瞬心臓が とまってしまいました。なんと、地合いで大きく先行されてい る上、目2つでいきている石が劫で脅かされているではありま せんか。しかし、K選手は手厚く打って慌てず、必殺の勝負手 を放って敵の大石を葬ってしまいました。一方、H選手の相手 は女性で、なかなか筋の良い碁を打つのですが、ひとつ力強さ に欠けて、百戦練磨のIBM6.5段の敵ではなかったようで す。H選手はこれで5戦全勝、優勝に花を添えました。 | |
|
橋口さんからのコメント 主将 高本さん、主将ながら4勝1敗は立派な成績。 もう一つ、5局とも黒番を引き当てた強運の持ち主。 副将松谷さん、 副将で、しかも全局白番で4勝1敗はこれまたあっぱれな成績。 最後の1敗は残念でした。 最後に三将の私、なにはともあれ全勝は上出来でしょう。 全局黒番だったのも幸いしています。 橋口 | |
| Bクラス IBM2 (佐藤勝久、池野晃、石井徳雄) | |
| ○ 2-1 日立 | |
| × 1-2 東京都庁 | |
| ○ 3-0 都庁鍛冶橋 | |
| 東京都庁にせり負けました。 | |
| Bクラス IBM3 (岸原達也、波松邦次、真形久視) | |
| ○ 2-1 イー・アイティ | |
| × 1-2 東京都庁 | |
| ○ 2-1 三浦印刷 | |
| 東京都庁にせり負けました。 | |
| Cクラス IBM1 (立石進一、羽山昭次、新名宏志) | |
| ○ 3-0 オルガノ | |
| ○ 2-1 三機工業 | |
| × 1-2 日本ユニシス福祉会 | |
| 予選決勝で、紙一重の差でワク抜けならず、、でした。 | |
| Cクラス IBM2 (大木建志、谷野正義、藤田清) | |
| ○ 2-1 日立 | |
| ○ 2-1 東京電気管理技術者協会 | |
| ○ 3-0 日本ユニシス福祉会3 | |
| × 1-2 日本ユニシス福祉会1 | |
| ○ 2-1 日本ユニシス福祉会2 | |
| 予選決勝、準決勝、3位決定戦と3連続でユニシスと戦いぬきました。 なんだかIBM/ユニシス社内対抗戦みたいだなんて言っている人もいました。 3位入賞はみごとです。 | |
| Cクラス IBM3 (兵藤進、湊信幸、森一基) | |
| ○ 3-0 キーウェアソリューションズ | |
| ○ 3-0 長谷工コーポレーション | |
| × 0-3 日本ユニシス福祉会 | |
| 勝つときも負けるときも一緒。素晴らしいチームワークです。 | |
| 湊さんのコメント 主将は勝負強い兵藤さん、副将 湊、三将は堅実な森さんのメンバー でC3クラスに出場しました。1回戦は3勝無敗、2回戦も3勝無敗、順 調な進行でしたが、3回戦は0勝3敗と完敗でした。チームワークの良 さが裏目に出ました。3回戦の相手も実力では負けていなかったと思 いますが仕掛けるのが少し早すぎました。 いつものことですが、あせってはことを仕損じる。なかなかこのクセは 直りません。 | |
| Cクラス IBM4 (石田造、田中啓一、柴田啓介) | |
| ○ 3-0 リコー | |
| × 1-2 日立電子サービス | |
| ○ 2-1 オリジン電機2 | |
| 大健闘といってよいでしょう。日立電子サービスに一つでも勝っていたら、枠抜けでした。 | |
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田中さんからの報告記 社会人大会参加、初体験記 それは心臓バクバクで始まった。碁がこんなにも苦しいものだと はじめて感じた。Cクラスは私たち(石田、田中、柴田)を含めて 4チーム エントリー、そのNO.4の副将としての参加でした。 (たぶん、真形杯2段での参加は初めてではないだろうか?) 大会終了後の祝勝会?(反省会?)の席で佐藤師匠がかつて若かり し頃、やはり大きな大会に出た時、膝がガクガク震えて ” ああ、これが武者ぶるい”と云う奴かと思ったそうだ。 (佐藤師匠にもそんな時代があったのか?それを幾たびも乗り越え て今の強さがあるんですね!) 後になってみると心地よい緊張感ではありました。 予選リーグの緒戦は対リコー戦。大将が黒番を引当てて私は白番、 以降すべて白番であった。中盤で黒の大石(20子くらい)を取った、 このまま勝ちきれるか自信は無かった。取ったために黒に壮大な 外征と地模様を張られたからだ。心配が当たって攻め合いにされて しまった。が、攻め合っていた白石から4子の黒石を取る筋が見え てしまった。そしてその読み筋のとおり運び4子を打ち上げた。 (打ち上げるのとそうでないのでは雲での差)相手はその筋に気が 付いていなかったらしく4子を取ったとたんに ”あっ”と発して 投了した。ところが傍らで観戦していた橋口さん、何で投了したの? この白3子取れば死んでた黒石生還して黒のほうが良さそうじゃない。 黒4子を取りに行った時、白3子が当たりになっていたのだ。 ここのところのツキがまだ残っていたようだ。石田さんは負けたが 柴田さんが勝ってチームは幸先よく勝利した。 続いて第2戦は対日立電子サービス、これは実力が違うと数手 打ってすぐ気がついた。そのとおり15目以上違っているが投了 できない。両脇ではまだ戦っている最中だ!。柴田さんの勝ちの ような声を聞いて ”負けました”投了した。しかし石田さんが 惜しい負けだった、1目半の負けでチーム敗退。 結局日立電子サービスさん、枠抜けし2位入賞。昼食しながらの 話の中で前回は、ABCの3クラスでのBクラス参加だった。と 云っておられた。 まあ、しかたない。相手が強かった。 最終戦、オリジン電気戦、出だしは白良すぎるほどの滑りだし。 これはもう負けようが無い、と思った。しかし、50手目くらいで 攻めていた弱い黒石をいとも簡単に隅の黒石と連絡させてしまった。 切り離せる形だったのに...、こうなっては勝ちは遠のいた。 ちょっと良さそうだと相当いい碁、負けようのない碁、とみる悪い クセが出てしまった。これは直していかないと上にはとうてい登れ ない。しかし、石田さん、柴田さんが勝ってチーム勝利。 チームは2―1と素晴らしい成績!!。 社会人大会初出場はこうして幕を閉じた。今回参加して本当に 良かった、と思った。真剣に碁を打てた喜びをひしひしと感じた。 また、心地よい緊張感やチームの中で戦う喜び、苦しみも味わった。 今回参加させていただき本当にありがとうございました。 また、機会がりましたらぜひ、参加させていただきたい!!。 | |
| 成績優秀者 | ||
|---|---|---|
| Aクラス参将 | 高妻さん | 5戦全勝 |
| Bクラス参将 | 橋口さん | 5戦全勝 |
| 無差別クラス参将 | 池上さん | 3戦全勝 |
| Bクラス参将 | 真形さん | 3戦全勝 |
| Cクラス副将 | 池野さん | 3戦全勝 |
| Aクラス大将 | 遠藤さん | 4勝1敗 |
| Bクラス大将 | 高本さん | 4勝1敗 |
| Bクラス副将 | 松谷さん | 4勝1敗 |
| Cクラス副将 | 谷野さん | 4勝1敗 |
こぼれ話
□ 宮沢先生の注文
今回の審判長の宮沢先生からは、朝の挨拶で、「悪い碁をなげないで粘る人がいますが、さっさと投了してください」とあり、場内爆笑となりました。実は、IBMチームは前日の作戦会議で、「チームの士気にかかわるので、悪くなっても投了せず、粘ろう」と話していたばかりだったのです。朝から、おもわぬ宮沢流の先制パンチをくらいました。
□ 教えてください
「対局時計ってどうやって押すんですか?」相手チームの選手から、こんな質問をうけた選手がいたようです。「いくらなんでも、時計の押し方が分からないなんて、油断させるための作戦か?」そうおもっていたところ、実際の対局でほんとに時計を押したことがなかったらしく、ぎこちない手つきで右手や左手でようやく押していたそうです。
いろんな人がいるものです。
□ 評判のよい弁当
内閣総理大臣杯という名前のついたこの大会、来賓や、賞品や、弁当、とそれぞれ、ふだんよりも充実した内容でした。昼食の弁当はとりわけ豪華だったと選手間で評判だったようです。
□ 明治大学の主将
かつて、IBMの選手として活躍されていた玉木さんが、今回は明治大学の大将として
Aクラスで出場されていました。ひげをはやしておられたので、すぐには分からなかった人もいたようです。IBMメンバー面々とは、懐かしい再会になりました。
□ 勝負は別
今回は、いろんな会社、団体が登場していましたが、なかには、IBMにとっては、お客様の関係になる企業もあったようです。「それでは、手加減してください」そんな、なごやかな会話もあったようですが、試合が始まると、そんなことは関係なく、真剣勝負、やはり、勝負は別のようです。
□ 岩田先生の講評
前回の職団戦のIBMの大勝を覚えてくださったようです。岩田先生からは、表彰式のときに、IBMチームに「コンスタントに入賞してますね」と声をかけられました。選手はおもわず、にやり。。
□ 実感
某選手は、初の大将の座をまかされましたが、重責に耐えかねたか、結果がでませんでした。いわく、「やっと、大将のたいへんさがわかりました」
□ 席とり合戦
大将に任命されていた某選手、大将の座は、いやだと、朝一番の開会前に副将の席にすわってみたようですが、元々、副将だった選手が登場するや、うながされて、しぶしぶ、大将の座に戻されたという一幕があったようです。
以上
スナップ写真集
![]() | 記念すべき第1回の内閣総理大臣杯です。 |
![]() | 無差別クラスの面々。(VS NEC戦) |
![]() | Aクラスの面々、準優勝は立派です。 |
![]() | Bクラスの面々。みごとな優勝でした。 |
![]() | Cクラスの面々。充実の入賞でした。 |
| 個人全成績 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| チーム | 氏名 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 勝敗 |
| 無差別クラス | |||||||
| 無差別 | 金沢東栄 | - | ○ | × | ○ | 2-1 | |
| 無差別 | 中村信夫 | - | ○ | × | ○ | 2-1 | |
| 無差別 | 池上均 | - | ○ | ○ | ○ | 3-0 | |
| Aクラス A1 | |||||||
| A1 | 加藤武彦 | ○ | × | × | 1-2 | ||
| A1 | 関口哲夫 | ○ | × | ○ | 2-1 | ||
| A1 | 吉田嶽彦 | ○ | ○ | × | 2-1 | ||
| Aクラス A2 | |||||||
| A2 | 遠藤隆雄 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | 4-1 |
| A2 | 西村正紀 | × | × | ○ | ○ | × | 2-3 |
| A2 | 高妻大基 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 5-0 |
| Bクラス B1 | |||||||
| B1 | 高本正 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | 4-1 |
| B1 | 松谷治 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | 4-1 |
| B1 | 橋口朗彦 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 5-0 |
| Bクラス B2 | |||||||
| B2 | 佐藤勝久 | ○ | × | ○ | 2-1 | ||
| B2 | 池野晃 | ○ | ○ | ○ | 3-0 | ||
| B2 | 石井徳雄 | × | × | ○ | 1-2 | ||
| Bクラス B3 | |||||||
| B3 | 岸原達也 | × | × | × | 0-3 | ||
| B3 | 波松邦次 | ○ | × | ○ | 2-1 | ||
| B3 | 真形久視 | ○ | ○ | ○ | 3-0 | ||
| Cクラス C1 | |||||||
| C1 | 立石進一 | ○ | ○ | × | 2-1 | ||
| C1 | 羽山昭次 | ○ | × | ○ | 2-1 | ||
| C1 | 新名宏志 | ○ | ○ | × | 2-1 | ||
| Cクラス C2 | |||||||
| C2 | 大木建志 | ○ | × | ○ | ○ | × | 3-2 |
| C2 | 谷野正義 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | 4-1 |
| C2 | 藤田清 | × | ○ | ○ | × | ○ | 3-2 |
| Cクラス C3 | |||||||
| C3 | 兵藤進 | ○ | ○ | × | 2-1 | ||
| C3 | 湊信幸 | ○ | ○ | × | 2-1 | ||
| C3 | 森一基 | ○ | ○ | × | 2-1 | ||
| Cクラス C4 | |||||||
| C4 | 石田造 | × | × | ○ | 1-2 | ||
| C4 | 田中啓一 | ○ | × | × | 1-2 | ||
| C4 | 柴田啓介 | ○ | ○ | ○ | 3-0 | ||