花碁会 2001年 6月度 月例会結果報告 

入賞者を囲んで (前列、中央が初参加、初優勝の高本さん)


優勝:高本師匠、ありがとうございました?!(5−0)
2位:今村さん、さっさともっと点数上げてよ!?(3−2)
3位:池野師匠、残念! 反省会を楽しみにしていました?(3−2)
花碁賞:該当者無し


  6月2日は梅雨入り前のいくらか蒸し暑い日でした。しかし、それを
遥かに上回る参加者の素晴らしい熱気で蒸し暑さには中押し勝ち。

会場はいつもの社員ルームが、従業員代表者選挙のため使用出来ず、急
遽同じ階の会議室に変更になりちょっと新鮮な気持ち。実は5/31
(木)今村さんから社員ルームが使えなくなったことを聞いた時には、
いろいろ迷ったが、ほぼ中止する方向になびいていた。が、しかし、何
としても開催しない訳にはいかなくなった。そうこうしているうちに思
いがけなく、かの高本 正氏から ”参加します” のメールを受け取った
からである。すぐに今村さんにそのことを説明し、どこか空いてる会議
室を探し予約するように依頼した。その日の帰り、KWに立ち寄り例の
ごとく今村さんと一戦交え佐藤師匠の手直しをさっさと受けた後、3人
で4セット分の棋具を会議室へ運び部屋に隠し込んだ。と言う訳で無事、
今回もとっても有意義な碁会を一日楽しむことが出来ました。

さて、前置きが長くなりました。大会はどうなったのでしょうか??
なにか皆、対戦前から、嬉しそう...高本師匠と打てるというたけで。
いつもの抽選で緒戦開始。結果は(左側の勝ち:以下同)高本−今村、
池野−國吉、城戸−古川、田中−石丸。 
ここ3連続出場の城戸さん、すごいぞ!  今日は何が何でも勝ち進み
高本師匠に一局ご指南、と花碁会の強豪古川さんを破り好スタート。

勝者同士があたる2回戦、結果は、高本−池野、古川−國吉、城戸−
田中、今村−石丸。高本−池野の重量級戦は今大会のゆくえを占う大事
な一戦、高本師が制する。  仕事の合間に顔を覗かせた佐藤師匠:えっ
高本さん勝ったの? と怪訝そう、ヨセで池野師が大分損したらしい。
城戸さんは田中さんに勝って前回の雪辱を果たし、望んでいたとおり、
2連勝同士で午後からの高本師との決戦へと駒を進めた。結果は、簡単
に負けた模様(??)、私の横だったので伺っていたら、さっさとなら
べ直して手直しを喜んで受けていた模様。

3回戦:結果は、高本−城戸、池野−古川、今村−田中、石丸−國吉。
流石、高本師、すんなりの3連勝。 國吉さん、3連敗。
今日の花碁賞は新賞品がありますよ、と嬉しそうに叫ぶ幹事の声。

4回戦:結果は、高本−田中、池野−城戸、古川−石丸、國吉−今村。
幹事も高本師と打つことが出来、負けても上機嫌...ん、それはまず
い。本心は連勝は俺が止めてやる、の心意気であったが。池野師も3勝
と希望を繋いだ。 國吉さん、一つ目をあけ胸をなでおろしたが今日は
相当調子悪そう。

5回戦:結果は、高本−古川、田中−國吉、今村−池野、石丸−城戸。
古川さんも通じず、高本師を全勝優勝で喜ばせてしまった。が、喜んだ
のは花碁会の面々かも知れない、...やはり、碁打ちは強い人と打て
るのが無情の喜びのようだ。

第4戦が始まった頃、佐藤師匠が現れた(今度は仕事を終えて)ので
佐藤さん、ちょうどいい!  4戦目からの観戦記をお願いしますよ、と
オネダリの幹事。谷野さんの一言が尾を引いて田中さんが勝ったらね、
だと。ああーーあ、負けちゃった。今回の楽しみが一つあたしのせいで
消えてしまった。

そんなことは思い返しても仕方ない。もしやと思っていたが届かない。

さあ、楽しみは、まだまだ、これからです。みなさんのために自戦記
は、高本師匠に頼んでおきました。打たなかった人も必ず、読んでくだ
さいね。読んだだけで1子は強くなる!!  そんなことあるかと騙され
たつもりでどうぞ。 




   ここから、BY高本師匠  
                      花碁会優勝自戦記

                          平成13年6月度優勝 高本 正

   6月2日(土)は初夏の風が快い朝であった。毎月第一土曜日は新宿の
 天元に行って終日碁を研究するのだが、今月は小松先生のスペイン旅行で
 予定が変わった。そこで川崎の花碁会に初参加した。思いがけも無く5連
 勝し初参加で初優勝。幹事の田中さんは快挙に気を良くした私に自戦記を
 書けという、流石に筋が良いものである。10時集合してみると川崎事業
 所の 社員ルームが使用禁止となっている。とっさに中止か場替えと思った。
 やおら国吉さんが出迎えて会議室に案内してくれた。今日の参加者8人が
 ゆっくり対局できる環境は整っている。手合い時計も4台揃っている、
 碁盤も碁石も大切に扱われているものである。 幹事の田中さんが初参加の
 私を参加者に紹介し、また私のために大会要領をあらまし説明してくれた。
 点数制で5回戦、緒戦の相手は抽選で決められる、持時間は40分。
 私は真形ルール6.5段ということで持ち点223点となった。

 さて、これからが自戦記である。
1回戦の相手は真形杯の常連でもある今村さん。普段3子か4子で対局し
ているのだが、今村さんは持ち点148点、なぜこんなに低いのか追求は
しないでおこう。実に今日は6子局、75点差は6子で黒1目半のコミ出し。 
6子では到底勝てるわけがない。1敗を覚悟した。しかし、今村さん対局
中に曰く、「先日も光永プロ3段に星目でお願いした、どう打っても優勢
と油断しているうちに最後に逆転されていました。」
約100手目あたりで左辺の黒石数目を千切り取ったのが今村さん第1
 回目の油断である。が、それ位では追いつかないまだまだ20目ほど黒が
 良い。 右上隅から中央にかけての黒字が大きくそこを食い破られなければ
 必敗の形勢、私は劫絡みで食い破る手を見出した。今村さんは劫を譲った
 ため中央を食い破られてしまった。形勢逆転に気づき落胆、結局時間切れ
 となった。置石が多すぎると良くないことを示す好例である。これ位なら
 捨ててもよいまだ優勢という油断が重なるのである。 
 私としては思いがけも無く緒戦を制した。

 2回戦の相手は池野さん。池野さんも関東囲碁部の常連で何回も対戦し
ている、持ち点210で13点差は私の白番逆コミ6目半。今日はコミが
1目多い。 いつもどおり、淡々と打ち進める。池野さんが右辺で2間開
きの肩をついて左辺と上辺の白石を分断に出た。私は反発し、右辺白の大
模様を分断させ、上辺との連絡を図った。決め手を与えない粘りであるが、
代わりに右辺は大模様が消滅した。右上隅の黒地を削減し、じりじり地合
いの差をつめる。左辺白の3間開きの真中に黒が打ち込んだのが疑問手だ
ったように思う。黒に弱い石ができ、白のほうが形に余裕がある。
結局上辺から中央にかけて白地が20数目でき地合いで追いこんだ。
白5目半勝ち。

 参加者弁当持参で各々持参の弁当を食べた後3回戦。
3回戦の相手は城戸さん。城戸さんは今年になり天元の月例会やこの花碁
会に活発に参加されるようになった。城戸さんは私が今日参加するのを知
り、どうしても勝って私と対戦したかったそうで、1・2回戦を勝って念
願かなったよというのが対局前の弁明。城戸さんと対局するとていねいに
並べなおしするのが通例である。47点差、4子局黒からコミ1目半。
 星に小ケイマかかり、黒は小ケイマに受け堅く地をとっていく。白は辺
を広く開いて打ち込みを待って戦いに持ち込む作戦。このような碁では白
は辺から中央にかけてどれだけ地を作れるかが勝負である。左辺は黒30
目を超える確定地、反面中央に進出するスピードが遅い。 守る気持ちが
強すぎてとうとう左辺から中央に50目強の大きな白地ができた。黒地も
多かったが、白5目半勝ちとなった。  白が広く囲ったところは打ち込み
を狙うように、局後の検討でコメントしたが、次から心していただきたい
ものだ。

 私はこうして3連勝すっかり余裕ができて自信が沸いてきた。
今日は消費時間も相手より少いし、集中力があるように感じる。

 4回戦の相手は幹事の田中さん、今日が多分3度目の対戦である。局後
にも話したことだが、「田中さんは私と同じ悪い癖がある。あまりにもあ
いまいな読みで突っ込んで潰れる。」過去も今日も同じ結果となった。
 着眼は他の人には真似ができないほど適確であり、戦い方もうまく才能
を感じるが、短刀直入で手順やタイミングが悪い。性格だから直しにくい
が、碁は短兵急ではいけない。前回は5戦全勝で優勝を飾ったそうだから
前回は悪い癖が蔭を潜めたのであろう。田中さんとは55点差、4子局白
から逆コミ6目半の手合い。
約50手目あたりで右辺に取り残された黒数子が白に包囲され死んでしま
った。もう地合いで良い勝負、ここから田中さんは力を発揮する。観戦し
ていた佐藤さん曰く、「高本さんが遊んで怪しくなってきた」と。しかし、
読みは私の方が数段上で、刀折れ矢尽く。黒投了となった。序盤に大石が
死んでしまってはいけない。小さく捨てれば、まだ勝負になるのに、大き
くなって死んでしまう。そして挽回に出て勝負勝負と来るのだがはかない
抵抗なのである。置碁の場合は置き石を利して序盤に白を圧倒しなければ
なりません。  この対局はまさにその逆、難しいことだが、是非そこのと
ころ(特に捨石)を心していただきたい。

 いよいよ最終局となった。相手は古川さんで初対局である。点数差22
で2子局白からコミ1目半の手合い。白1手目小目、黒2手目対角の星、
白3手目その星に小ケイマかかり、黒4手目1間挟み。白5手目手抜きし
て小目からの小ケイマしまり。初めての試みである。私は1間に挟んだ黒
がどのような作戦で打ち進めるか興味深く見守った。左上隅で1間に挟ま
れた白が対角の小ケイマしまりとタイアップして(シチョウ有利)地を持
って治まり白の思惑は通った。その後も淡々と激しい戦いもなく白は左辺
で手厚い押しを打ったのに対して黒は右上隅から右辺に大模様を築く。
この黒の大模様をいかに地にできるかが黒にとっては勝負であった。
模様を削減しつつ上辺に展開した白が上辺左の黒を攻める形となり、黒の
作戦失敗が明らかとなる。この段階で白優勢を築き白5目半の勝利。遂に
5連勝してしまった。

 2位 今村さん 3勝2敗  3位 池野さん 3勝2敗
 幹事の田中さん「花碁会は初参加、初優勝が多いのですよ」とのこと。
今日は緒戦の今村さんが私を調子の波に乗せてしまったようだ。本番後の
今村さんとの4子局は私の1目負けである。今村さん冗談で置き石が邪魔
になるそうである。国吉さんと石丸さんとは対局できなかったが、またの
楽しみに残しておこう。花碁会の皆さん何はともあれありがとうございま
した。

                                                       完


By 田中
  
どうでしたか?  1子強くなった感じします?

高本師匠、今回の参加、そして自戦記(まるで手直し局)を、ありがとう
ございました。また、機会がありましたらぜひ、ご指導お願いいたします。
きっと次の対局までには全員1子強くなって待っておりますのでお楽しみに。

今村さん、佐藤師匠、池野師匠、國吉さん、古川さん、城戸さん、石丸さん、
突然の会場変更の中、棋具等のセットアップありがとうございました。
それにしても、さすが碁好きは勘が働きますね。難しい所に隠しておいた
棋具が当日朝、会議室に行ってみると奇麗に並べてありビックリしました。

大会後の反省宴会を楽しみにしておりましたが、やはり、主人(池野師匠)
が居られないと始まりません。

では、6/23(土)開催のスーパー小津杯、決勝でぜひ、お会いいたしましょう。


追記、
高本師匠の自戦記は早々といただいておりましたが、わたしがサボって
いたため報告記が遅れましたことをお詫びいたします。奇麗なWPの
ファイルで受け取っておりましたので貼り付けておきます。

このメールは2回目のものです。(1回目は、6/5に受け取っておりました)
To:	Keiichi Tanaka/Japan/IBM@IBMJP, Katsuhisa Satoh/Japan/IBM@IBMJP
cc:	 
From:	Tadashi 1 Kohmoto/Japan/Contr/IBM@IBMJP
Subject:	花碁会自戦記の送付


田中様、佐藤様
     先日はたいへんお世話になりありがとうございました。
  添付のような自戦記となりました、お送りします。   高本


       Thank you !

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    TEL 03-3769-6742, 1246-6742  FAX 03-5476-0855