花碁会 2003年 8月度 月例会結果報告 

  打ち了えて

       もうぶつけあう

              大ジョッキ

  カチャーン! ガチャン!という音ともに、碁敵の満足そうな顔が浮か
んできますね。8/9(土)に開催されました花碁会の様子を報告します。

大会当日の朝、参加予定していた西村さんから、台風が来ているので
欠席させていただきます、との電話があった。おりしも前日からの台風
10号の接近で今日の大会はどうなるのか心配しましたが、交通などの
乱れも無くスムースに開催出来ました。

  さて、13人と奇数になったたものの、高本7段に2面打ち(4回)を
お願いしなんとか事なきを得ました。 午前の2戦を終えての2連勝は
誰だったでしょう。なんと、高本7段 4−0、実質 2−0の計算。
そして、谷野4.5段、田中花碁3段、半田2段が続きました。

午後から勝者どおし星のつぶし合い。その日、調子いい人が勝ち残る。
3回戦は、谷野−田中、半田−古川戦で田中、半田さんがそれぞれ
勝って4回戦で早くも田中−半田のほぼ決勝戦ともいえる対戦。その
第4戦、中盤に入ろうかと思われる頃、半田2段の鋭いパンチが炸裂。
よろよろと倒れかかった田中さんがフラーと立ち上がる、その瞬間、
隙の見えた半田さんにカウンターを命中、これが致命傷となり敢え無く
ダウン。勝ち上がったのは、な、なんと今日、3段格で打った田中さん。

高本7段はといえば、3戦めに2敗を喫してしまった、相手は池田重郎
5段と城戸3段。これはちょっときつかったようで、実質2−1といった
ところ。4戦目はお休みとってもらい5戦めに、古川4段と田中さんが
揉んでもらう。古川さんは、3子局をきっちり勝ちきった。田中さんは
4子局で挑戦。

これまで高本師匠には何局か打ってもらっているが勝ったためしが
無い。今までの対戦では、まったく手が届かないといった格好だった
が、今日はいくらかカスッタかな?程度にはなった感。高本師戦を
落としはしたが、後続者なく田中さん ラッキー優勝。

   優勝 田中 花碁3段  4−1
   2位 半田 2段   4−1 半田さんも花碁3段になりました!
   3位 高本 7段   3.125−1.875 (難しい計算したねー)

今日は勇敢にも台風接近の中を来ていただいたので、勝ち越し者
までを特別入賞としました。次の方々は勝ち越されました。

   ・池田重郎 5段   3−2
   ・谷野 4.5段     3−2
   ・水田 3.5段     3−2

では参加者による観戦記をお楽しみください。記事をお寄せいただ
きました高本師匠に感謝します。低段者にとっとはなかなか打つ
チャンスのない高段者との対戦でしたので、大いに勉強になった
のではないでしょうか!なお、対戦できなかった方もぜひ、読まれ
ることをお勧めします。読むだけで0.1段強くなること請け合い(^^


BY 高本師匠
(2面打ちを4回もした上に観戦記まで書かされてしまうなんて!)

高本プロ?
(See attached file: 高本プロ?.jpg)

田中さん
 今日は面白い企画をどうもありがとうございました。
早速、自戦記を添付のとおりまとめました。

平成15年8月花碁会

  花碁会に久しぶりに参加した。台風10号で参加者の足並みが揃う
か田中幹事の心配は尋常ではなかったろう。14名中1名不参加との
ことで、定刻10時には13名が揃った。囲碁大会で参加者が奇数に
なるのは幹事泣かせである。田中幹事は手馴れたもので、参加者中
最高棋力の私に2面打ちという解決策をひねり出した。

多面打ちはウクライナで子供達の指導碁で何度も経験があるが、試合
としての多面打ちは初めてのことである。棋力7段格のところ、2面打ち
というハンデを考慮し6.5段で対局することとなった。

1回戦は木村2段の5子局逆コミ、と石丸1級の6子局逆コミ

上手は下手の形を崩すのが置碁の作戦となる。手数が進むに従って
置石の威力が薄らぐので下手はできるだけ早い段階で優位を築かな
ければならない。木村さんも石丸さんもおそらく、そんな意識はもって
おられなくて、自分なりに最善手を考えて打ってこられる。
 木村さんは最後には大石がオダブツとなり、石丸さんは地で先行さ
れた代償に白の大石を取り損ねて失敗。上手の術中に嵌った。
 ゴリゴリと戦いをしかけていったわけでもないが、形や石の方向が
分らないために負けてしまう。私としては2局とも冷静に打てた好局で
あった。

2回戦は池田2段5子局コミなし、と嘉瀬3段4子局コミなし

池田さんとはおそらく初対局と思う。序盤下辺で白はサバキに出た。
接触戦である。要の黒5子を取り、白気分を良くした。その勢いの
ようなものが最後まで影響して白勝ち。

局面が一段落した時、碁盤全体見回してその後どのような作戦で
臨むか、一呼吸置くことができれば、大いなる棋力向上となる。
そのようなことを考えさせられる一局であった。

  嘉瀬さんとは何度も対局している。私の対嘉瀬戦略は先にヨセる
ことである。嘉瀬さんは戦いが一段落したという判断に優れている。
ヨセにはいるタイミングが機敏である。細かい碁となり最後白1目
勝ちは指運であろう。嘉瀬さんは終局後改めてコミなしであることを
認識し、敗戦を悔やんでおられた。

3回戦は池田5段2子局コミなし、と城戸3段4子局コミなし

池田重郎さんは花碁会の常連、川崎では何度も対局している。
池田さんは全局的判断に明るい人である。今どういう状況でどう
するのがよいか、判断されているのがよく分る。1ヶ所で少し儲け
ても喜べない、それだけ棋力が高い。今日の碁も随分追いこんだ
が、最後はやはり及ばなかった。

  城戸さんは月例会でもよく対局している。4子も置いて負ける
ようだとダメという信念で向かってこられる。最近形がしっかりし
ておられる。いろいろと仕掛けていって左辺から中央に20目の
白地ができてかなり追いこんだが、右上隅から右辺中央にかけ
てボロボロ石を取りこまれ30目以上の黒地が大きく最後は19目
差の大差負け、投了すべき碁で失礼だった。

 4回戦は田中幹事の配慮で休憩、後ろのソファーで碁聖戦
 第3局を並べているうちに居眠りしていた。

  最終5回戦は田中3段幹事との4子局コミなし、と古川4段との
  3子局コミなし

田中幹事は最近勝ちこんでおり、2段から3段に昇段し、今日もここ
まで4連勝。周囲から、打倒田中に専念せよとのエールも出ていた。
田中さんは確かに棋力が向上され石が急所に来るようになった。
この碁でも多くの好手が見られた。最後に左上隅でシッポの2子を
捨てるべきところ、5子に増やして献上、隅も後手で目を持つという
大失着が出て好局をフイにしてしまった。しかし、私には負けたが、
優勝してしまった。

古川4段も花碁会の常連、この碁は序盤の左下隅で黒は要の白2
子を亀の甲のシッポつきの形でとり、早くも必勝の形勢、白は隅の
地を荒らしただけ、白は苦しみの連続。白の勝負手を冷静に対応
して押し切った。

 結局、2面打ち8局の成績は5勝3敗総合3位に入賞した。時には
こういう企画も楽しいものである。私としては面白い良い碁が落ち
着いて打てたと思っている。

田中幹事さん、ありがとう。

                以上  記 高本 平成15年8月9日


BY 田中

高本師匠、2面打ちを4回、お疲れ様、そして大いに参考になった
自戦記をありがとうございました。 また、このような機会がありま
したら、よろしくお願いいたします。

実はこの結果報告記、8/23(土)の真形杯前には発信しずらかった。

わたし、3段格で優勝してしまったので、昇段のかかった真形杯で
ろくな成績で昇段出来なかったらどうしようとためらったからですのだった。
それも8/23(土)の真形杯がいわばラストチャンスみたいなもの。
これを逃すとまた、いつチャンスが巡ってくるか分かったものではない。

関東囲碁部WEB PAGE タッチゃんのもくはずし通信欄(8/23)で
その時のわたしの置かれた立場や心境をマージャンに例えて、恐ろ
しいほど的確に描写しているのには驚かされた。

何はともあれ、今回昇段出来ましたのは、自分の力というよりみなさま
のおかげと感謝しています。なぜなら自慢にはなりませんが勉強らしい
ことなどほとんど何もしてこなかったからです。

師匠と呼ぶことのできる高段者の方々、そして良き碁敵と呼ぶにふさ
わしい大勢の碁仲間のみなさまに教えていただき、打ちのめされ、また
揉まれながら、すこしずつですが強くなれたんだと思い返しているところです。

大勢の素晴らしい仲間と碁が楽しめるという自分は本当に幸せ者だと
思います。 みなさま、今後とも変わらずよろしくお願いいたします。


Thank you !

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