関東囲碁部報 (2003-21) 2003年度春季合宿結果報告

  5月23日(金曜)から25日(日曜)までの3日間、館山の保養所において、
  恒例の春季囲碁合宿が開催されました。 講師の光永淳造プロ棋士を含む、
  総勢38名の参加者をえて、大変に 盛況でした。

 ◎合宿リーグ戦
   恒例の合宿リーグ戦は、以下のようなルールで行なわれました。
   ○A、B、C、13名ずつ3クラスに分かれての総あたりリーグ戦
   ○光永先生に3つのリーグ戦に参加していただき、参加者全員と対局。
   ○45分切れ負け真形ルールによる手合い決定
   ○スイス式での順位決定

  結果
 Aクラス  (13名参加)
   優勝 加藤武彦  7.5段    9勝3敗
 準優勝 岸原達也  6.5段    9勝3敗 
   3位 吉田嶽彦  7 段     8勝4敗
   4位 山口宗一  6 段     8勝4敗

  短評: 早々に全勝者がなくなり、やや混戦模様のリーグ戦でした。
  序盤、好調だった山口さんが、そのまま走るかとおもわれましたが、
  中盤から終盤にかけて、やや星をおとし、2敗から3敗くらいでの優勝争いに
  なりました。結局、トップ集団も次々に星をおとすなか、合宿では抜群の
  安定感をほこる加藤さんが3敗で優勝、次点は勝ち点の関係で、岸原さん   
  となりました。また、終始、優勝争いをしていた吉田さん、山口さんが
  3位、4位となりました。
  光永先生は、最終戦で、逆コミ5目半での半目負け、、これがきいて、
  ちょうど次点となりました。4.5段の二人は、それぞれ、6勝、5勝と
  そこそこの成績をあげAクラスでもやれることを証明しました。
  昇段リーチの佐藤5.5段は、今回は入賞ならず、次回にもちこしとなりました。
    
  Bクラス  (13名参加)
   優勝 羽山昭次   4.5段   8勝4敗
 準優勝 小松雄一郎  4 段   8勝4敗
   3位 中山 孝雄   4 段   7勝5敗
   4位 兵藤 進     4 段   7勝5敗

  短評:Aクラスも混戦でしたが、このBクラスは、さらに星のつぶしあいが多く、
  大混戦となりました。そんななか、序盤、1敗のまま、好調だった羽山さんが
  終盤、多少星をおとすも、勝ち点の差で小松さんをふりきり、優勝となりました。
  2位は昨年春の4位から躍進した小松さん。3位、4位には往年の名幹事どうしが
  入賞しました。滝さん、一條さん、水田さんらも、7勝5敗でしたが、勝ち点の
  差で涙をのみました。

 Cクラス  (13名参加)
   優勝 光永 淳造    9.5段   9勝3敗
 準優勝 柴田 啓介    2段     8勝4敗
   3位 山崎 洋一    3.5段   7勝5敗
   4位 石田 造      3.5段   7勝5敗

  短評:このクラスは、序盤で柴田さんがはしり、対抗馬がみつからないような
  状況でしたが、おわってみると、指導碁で圧倒した先生が優勝となりました。
  柴田さんは久々の登場でしたが、終始安定した対局でした。
  山崎さんも、合宿の参加数がすくないわりには、二度も優勝している強豪で
  すが、今回は3位におわりました。石田さんは、最近、いろいろな大会で
  安定した成績をのこしており、合宿でもその実力を発揮されたようです。
 
 ◎ クラス交流戦

    以下のようなルールでの交流対局です。
   ○参加、不参加は個人の意思にまかせられ自由。
   ○基本的には公式戦終了後に実施、ただし、空き時間を活用して実施も可。
   ○A、B、C、3クラスで別のクラスの人と自由に相手を選択して対局。
   ○持ち時間等は対局者間で相談して設定
   ○勝ち越し数を計算し、上位の3人を表彰。

  1位  池野さん 5-0
  2位  岸原さん 4-0
  3位  木谷さん 4-1

 ◎ ハイキング
 中日には、恒例となったハイキングを希望者別に、海岸散策組と野鳥の森散策組の
 2グループにわけて、開催しました。 

 ◎ 大会こぼれ話

 ● キャンセル
 今回は、申込をされたものの、キャンセルが合計で4名もでて、受付もあたふた
 としました。そんななか、あるひとり、Mさんのキャンセルがでて、そのことを
 Yさんにつげると、絶句して、「えー」と悲しそうな表情でした。
 やはり、Mさんは人望があついのだなーと感心していると、続けて、Yさん、
「あーあ、1勝計算できる人だったのに、、」とのコメント。
 
 ● そっぽ
 合宿初日、K号は、集合場所の新百合で二人、たまプラーザ駅で二人ひろう
 予定でした。たまプラーザ駅で二人をすぐにみつけたので、車をとめて
 待っていましたが、その二人、まったく、気がつきません。窓をあけて、
「おーい、おーい」と声をかけるも、そしらぬ顔であらぬ方向をみています。
 ややあって、ようやく気がつきました。実は、この二人のうちのおひとり、
 後の指導碁で、大事な局面で、痛恨のそっぽの手をうって負けとなったのです
 が、このとき、そのことを暗示していたのかもしれません。

 ● フリカワリ
 フェリーで、到着が近付いた頃、K号にのるはずのHさんが行方不明、もうすぐ、
 フェリー先頭のトビラが開くという状況になり、「あれ?こんなに寸前なのに
 Hさんは、いったいどこに??」と探してみると、Hさんも、K号を探していた
 らしく、みつからないので、別のH号にさくっとのりこんでいたようです。
 このフリカワリの判断の速さは、みごとでした。

 ● ややこしい
 昼食定石となった「ばんや」での食事。今回も、大勢の部員がここに集まり、
 すっかり、最初の集合場所のような場となりました。ところで、
 支払いはひとりひとりだったのですが、850円の寿司は消費税コミで、その他は
 消費税が外税、、ややこしい、設定に支払いも大変で、真形ルールよりも
 ムツカシイと、評判がわるかったようです。 
 
 ● 江戸のカタキを長崎で?
 指導の光永先生、開始前の挨拶で、「先日、昇段チャンスの対局で
 みなさんに、なじみの深いK先生にやられてしまいました。今日は、そのカリを
 弟子であるみなさんに、、」との話に場内爆笑しつつも、これは大変だ、と大騒ぎに。

 ● ダマテン
 Sさんは、実は昇段チャンス。あと2点でよいのですが、「なるべく、みなに
 だまっててほしい」とのことで、K氏は、開会式のときの大会ルール説明のときに、
 ことをあらだてず、だまっておきました。しかも緒戦に負けてあげる
 サービス。ここまでバックアップしておきながら、Sさんは、その後、くずれ
 てしまいました。次回にはきちんときめてほしいものです。

 ●喫煙にきびしい?
 今回は、喫煙組が、はなれに。このことが嫌煙派の人には好評だったようで、
 「あの部屋割はよかったよ、、」と評価がうなぎのぼり。
  さらに、おいうちをかけるように「次からは参加費も二倍にしよう、、」と
 の声(冗談)もあがり、喫煙者にとっては頭の痛い話が続くようです。

 ● のりおくれ
 開会式の時間になっても、Iさんの姿がありません。遅れるという連絡は
 うけてないので、おかしいな、、とおもったら、夕刻、食事の時間がちかく
 なったころに、ひょっこり現れました。実は、朝の特急にのりおくれ、
 そのあとも、各駅電車ののりつぎなどが、うまくいかず、おもわぬ遅刻に
 なってしまったようです。このスタートの遅れがひびいたのか、大会は
 さんざんな結果でした。

 ●対局場の変更
 先生の指導対局場は当初は和室。しかし、他のほとんどの部員が洋室での
 椅子対局なので、指導碁の空き状況が不明で、効率がわるいので、洋室に
 移動したようです。ところが、この移動、裏にもうひとつ深刻な理由が
 ありました。部員の数名から、「和室で、指導碁をうたれると、カラオケが、
 できない、、」と幹事宛に、嘆願があったようです。

 ●ハイキング
 306号室の二日目の朝、K氏がねていると、となりで、どうやら、今日のハイキング
 の予定を話をしていて、それで、目が醒めました。ふとんの中で、ねぼけながら、
 断片的に話がきこえてきました。
 どうやら、I田さんとO崎さん、コースをきめたり、詳しいうちあわせをしている
 ようです。綿密な計画の話にさすが!と感心していると、「9時間くらいかかるよ」
 このひとことに「えー」と驚き、ふとんから、おきて、「そんな長いハイキングは
 やめてくださいよ」とよほど忠告しようかとおもったのですが、あとで 
 よくよく聞いてみると、今回の合宿とはまったく関係のない山登りの計画の
 話のようでした。

 ●棋風変更?
 加藤さんの車、前の豪快な車から、アルファロメオのスマートな車に変わった
 ようで、かなりイメージが変わりました。今回の碁も、車のとおり、スマートな
 棋風に変更して、優勝をかざりました。
 
 ●不思議な石
 海岸散策組は、海岸ぞいを歩き、ひるがおの咲く道ぞいを歩いたりして、
 充実した散策になったようです。途中、不思議な穴のあいた石がでてきて、
 この穴のできた原因について、自然の力でできた派と動物がつくった派と
 にわかれて、力説が続いたようです。

 ● 棋風どおりの先導?
 野鳥の森には、合計8名の健脚組が、挑戦しました。途中で分岐点が、多いので、
 どのようなコースにいくか選択肢が多い道ですが、先導の及川さんが分岐点
 で、すべて、最強のコースを選択。結局、野鳥の森を最大の外まわりコースを
 全部まわることになりました。そういえば、及川さんはとれそうな石があったら、
 全部とりにいく棋風、しかし、この最強コースはきつかったですが、達成感が
 ありました。

 ● 野鳥観測?
 途中の展望台で、海岸がみわたせました。もう一方のグループの囲碁部員が
 歩いていないか?それをチェックするために目をこらして、海岸をみつめて
 いましたが、なかなか、みつけられませんでした。「そういえば、双眼鏡を
 かしだしていたから、借りてくればよかった」との声に、「あれは野鳥を
 見るためのもので、囲碁部員をみるためじゃないんだけどね」と苦笑い

 ● あまい?
 野鳥の森、歩きに歩いて、ピーヒョロ展望台で食事をしていたときのことです。
 ハチが、I田さんの肩にぴたり、、ととまり、うごかない。それをみたI田さん
 「おれのスウィートな香りによってきたな、、」とのひとり声に、周囲は唖然。

 ● 地元?
 Sさんは、千葉県大原在住、おおざっぱにいうと、千葉県の東の南のほう。
 館山までは、30分くらいか、、とおもってきいてみると、「2時間かかりますよ」
 とのこと。なかなか、速く走れる道がないのだそうです。そもそも千葉の地図を
 みると、たしかに館山までは、けっこう距離があり、千葉県もかなり広い
 ようです。

 ● なんの勝負?
 M7段、Y6段の対局は、非常ににぎやか。おたがいに、軽口がでてきて、
 おもしろい対局でしたが、「これはビールとウイスキーの戦いだ」と
 のわけのわからないコメントまで、でて、はなばなしい戦いになりましたが
 終った後は握手で終局、、と、国際対局なみでした。

 ● シチョウしらずに、、
 なりものいりで、AクラスにはいったYさん、どんな碁をみせるかと注目され
 ましたが、対局相手のKさんの「とりあえず、あてておくか」、このしゃみ
 せんにひっかかり、中央のシチョウの石を5手も逃げてしまい、敗戦。
 次にAクラスでやる機会があったら、今度は、シチョウをおぼえておくと
 よいかもしれません。

 ● 危機回避
 全勝者はそうそうにいなくなりましたが、なかなか、いなくならなかったのが
 全敗者です。これは、このまま、すすむと降段か!? (注:合宿12戦全敗は無
 条件降段)と、あらぬ心配までするはめになりましたが、なんとか、両者とも、
 それぞれ、2勝、3勝をあげて危機を回避しました。
 しかし、なるべく早めに勝利をあげて、はらはらさせない でいただきたい
 ところです。

 ● 似ている
  Kさんが歩いていると、辛口コメントで知られる対局中のHさんから
  感想がありました。「最近、ますます Iさんに、似てきたねー。」
  なんせ、社内で碁の強いIさんに、似ているといわれたので、Kさんも
  おもわず、にこり。しかし、次のHさんのひとこと、「体型が、、」に
  がっくりとなっていました。

 ● 大逆転
  二日目深夜のH山さん4.5段とH部さん3.5段とのフリー対局は、注目されました。
  みてみると、右の石、中央の石、左の石と上の石と、白のH山さんの石が
  しんでおり、黒のH部さんが、200目ちかく勝っているかんじ。
  ところが、そのすべての石をたばねる黒のタネ石を、「セキにしておくか、、」
  と自分からダメをつめにいき、それが超よみちがえで、セキでなくて、とられ。
  このタネ石をとられてしまうと、死んでいた白のすべての石がいきかえり、
  逆に黒の石が、あちら、こちら、、と死ぬ結果に。。
  200目勝ちが、一瞬にして、200目負けになり、周囲から非難の声がごうごう
  でした。

 ● 宵いしれる?
  長年、囲碁部の幹事をされていたNさん、Hさん、この二人は今回もきちんと入賞。
  このように碁も強いですが、歌も強い。連日、夜遅くまで、美声をふるわせ、
  保養所をフル活用していらっしゃったようです。

 ● 日曜の用事
  O川さんは、日曜の朝から千葉で仕事、H部さんは、朝から羽田空港にいき、そこから
  島根直行と、あわただしくでかけていかれました。逆にいうと、これだけの
 忙しい中、貴重な時間を割いて合宿にかけつけていただいたわけです。
 
 ●代行?
 Bクラス優勝のH山さん、表彰式のときは不在で、親友のO崎さんが代行受賞。
 優勝の感想ひとこと。「H山さんは、ほんと、抜群に強くて、勝ちまくったけど
 O崎さんには弱かった」とのことで場内爆笑「代行コメントになってない」と
 の批判もとびました。
 
 ● せいらちゃん奮戦
 藤田さんの娘、せいらちゃんが、今回も合宿に参加。星目で対局となりましたが
 周囲から、強くなった、強くなったと評判でした。
 ところが、表彰式のとき、幹事の大チョンボで、敢闘賞贈呈を忘れ、、
 結局、フェリーのなかで、数名の部員がみまもるなか、急きょ、贈呈式が
 とりおこなわれました。
  
 ●先生のコメント
 「今回は半目勝負が多く、それを全部負けてしまったようだ。また、半目
  強くなって秋にやってきます。」との力強いコメント。
 
 ● 研究熱心
 先生をまじえて、検討会や、いろんな局面の集中研究が熱心に行なわれ、
 非常に効果的な合宿になったとおもいます。暖かい指導をいただいた
 光永先生にはこの場をかりて、御礼申し上げます。

 以上

個人全成績

Aクラス     段 
加藤 武彦  7.5  9勝3敗 優勝
吉田 嶽彦  7    8勝4敗 3位
松谷 治    7    5勝7敗
岸原 達也  6.5  9勝3敗 2位
橋口 朗彦  6.5  5勝7敗
及川 捷三  6    5勝7敗
池野 晃    6    2勝10敗
山口 宗一  6    8勝4敗 4位
佐藤 勝久  5.5  4勝8敗
中原 義彦  5    5勝7敗
谷野 正義  4.5  6勝6敗
大木 建志  4.5  5勝7敗
光永 淳造  9.5  7勝5敗

Bクラス                    
兵藤 進    4.5  7勝5敗 4位
滝   賢史  4.5  7勝5敗
羽山 昭次  4.5  8勝4敗 優勝
藤田 清    4.5  3勝9敗
鬼塚 弘明  4.5  5勝7敗
湊   信幸   4   4勝8敗
中山 孝雄   4   7勝5敗 3位
一條 元    4   7勝5敗
小松 雄一郎 4   8勝4敗 2位
木谷 晴彦   4   4勝8敗
尾崎 敬信   4   6勝6敗
水田 幸夫  3.5  7勝5敗
光永 淳造  9.5  5勝7敗

Cクラス                    
服部  昭   3.5  6勝6敗  
山崎 洋一  3.5  7勝5敗 3位 
石田 造    3.5  7勝5敗 4位 
岡野 真樹  3.5  5勝7敗 
國吉 房成   3   4勝8敗 
嘉瀬 敏     3   2勝10敗 
恩田 賢一   3   7勝5敗    
半田 武晴   2   7勝5敗 
井伊 敏夫   2   7勝5敗  
柴田 啓介   2   8勝4敗 2位 
今村 正人   1   6勝6敗   
高口 道宏   1   3勝9敗 
光永 淳造  9.5  9勝3敗 優勝 
   
特別ゲスト
藤田 聖羅   8級  7勝1敗