関東囲碁部報(2004-44)内閣総理大臣杯社会人選手権囲碁大会報告
さる11月7日に開催されました内閣総理大臣杯社会人選手権囲碁大会に
つきまして、詳細報告をお届けいたします。
既報のとおり、Cクラスで優勝、準優勝、Aクラスで準優勝、無差別クラス
で 3位と充実の成績をあげることができました。
以下、チーム別対戦成績と、各クラスの詳細を事前にお願いしてあった
選手からのコメントをもとにお伝えします。(一部、届いてないチームが
ありますので、残念ですが割愛とさせていただきます)
無差別 金沢東栄 池上均 吉田嶽彦 3位
不戦勝 3-0
U-CAN 1-2
東京都庁 2-1
ライフデザイン 2-1
NEC 1-2
A 岸原達也 松谷治 高妻大基 準優勝
東京電気管理技術者協会 3-0
東京都庁 2-1
日立 2-1
NEC 2-1
日立システム 1-2
Aクラスに唯一出場したチームの戦況をお伝えします。
最初の第1戦は東京電気管理技術者協会、主将戦は、やや不利な局面から
きれいに技が決まって、10分ほどで、終了。副将、三将も快勝で快調な
スタートとなりました。その後は、有名な強豪チームばかりで選手層も
厚く、主将は大敗を繰り返しましたが、副将、三将がふんばり、
みごとにトップで予選突破となりました。やや苦しいかと予想していた
だけに大変にうれしかったです。準決勝はこれまた、先方のほうが層が
厚く、10回やると9回は負けそうな相手、、ところが、ここで主将が
奇跡の逆転勝ち。三将も逆転で勝利したらしく、みごとに2-1で決勝進出
となりました。決勝はやはり実力の差でしょうか。奇跡はそう続いては
おこりませんでしたが、準優勝に輝きました。主将の岸原は、2-3負け越し
ながら、充実した碁がうてて、感想戦で相手選手から教えてもらいとても
勉強になりました。副将の松谷さんは、ポイント、ポイントで着実に
勝利し、トータルで勝ち越し、チームに貢献しました。
また、なんといっても、三将の高妻さんの活躍(5戦全勝)が素晴らし
かったです。今年は東大戦、NTT戦と全勝で充実ぶりがうかがえます。
若きエースの誕生です。
ところで、準優勝の商品はすごく重いもので、もってかえるのが大変、
うれしい悲鳴!?でした(笑)
レポート by 岸原達也
B1 斉藤一郎 中原義彦 立石進一
神田中澤ビル 2-1
NECソフト 3-0
セイコーエプソン 0-3
B2 羽山昭次 谷野正義 大木建志
三井物産 1-2
コニカミノルタ 1-2
日鐵建材工業 2-1
C1 久家達夫 石田造 恩田賢一 優勝
石友会 2-1
日立製作所 3-0
博報堂 2-1
東京電気管理技術者協会 2-1
日本IBM C2 2-1
大会のチーム(C1)レポートをお届けいたします。
お蔭様で当チームは優勝することができました。
昨年同じメンバーで準優勝したのに続いての優勝でしたので、報告者(I)はすっ
かり舞い上がっています。なんと言ってもO氏の5戦全勝が大きくものを言いまし
た。驚いたことに、彼は毎回対局後の検討をその相手と次の対局間近までやってい
ました。この熱心さがあればこそと感心しました。それにしても非常に効率のよい
勝利の連続でした。Iが負けると、体調が悪いにもかかわらずK氏が頑張って勝利
し、Iがたまに勝ったときに休養をとってもらいました。勝利数だけを見るとわが
チームより多いチームがあり、気の毒でした。最後の決勝戦はIBMC2チームとの同
士討となりました。Iは相手副将F氏との対局で力が入り、自軍から相手大模様に
悠々消しに入って勝利を確実にしたと思ったのが大錯覚で、簡単に連絡を断ち切ら
れてあえなく敗退、がっくりして恐る恐る両脇のK氏とO氏に戦果のほどを尋ね、
両者ともの勝利に、喜びのあまり抱きつかんばかりに握手を求めました。優勝杯は
、昨年の準優勝杯をO氏が持っているからと、老い先短いIにはもうこのような機
会はあるまいとの配慮でありがたく持って帰らせていただきました。もし来年も同
じメンバーでチームを組めたら、今度超ど級の優勝杯をK氏に贈ろうと内心密かに
誓いました。
以上
石田 造
C2 藤田清 古川康雄 田中啓一 準優勝
ウシオ電機 2-1
航空電子 2-1
NEC 2-1
ID囲碁部 2-1
日本IBM C1 1-2
C-2 チームは大変チーム・ワークが良く足並みの揃ったチームでした。予選の3局全
てを大将○、副将○、三将×で通過し、決勝トーナメントの第一戦も大将○、副将○、三
将×と、ここまで一糸乱れずに来ました。決勝トーナメント第二戦(=決勝戦)も副
将○、三将×で完全試合なるかと色めき立ちましたが、残念なことにここで大将が足
並みを乱し×になってしまいました。唯一の不調和が祟った結果は準優勝です。次回
こそ完全試合を目指したいところです。
大将: 藤田 清
副将: 古川 康雄
三将: 田中 啓一
相手チーム
予選第一試合: ウシオ電機
予選第二試合: 航空電子
予選第三試合: NEC
決勝第一試合: インフォーメーション・ディベロップメント (ID)
決勝第二試合(決勝戦): 日本アイ・ビー・エム C-1 (久家さん、石田さん、恩
田さん)
Kiyoshi Fujita
C3 小松雄一郎 森一基 和田興太郎
参議院事務局 3-0
オリジン電気 3-0
ID囲碁部 1-2
C-3(小松・森・和田)チームの結果報告を以下のようにお伝えいたします。
一・二戦は3勝0敗で、参議院事務局・オリジン電気に勝ちましたが、
三戦でID囲碁部(Information Development)に1勝2敗で敗れ、枠抜け
できませんでした。森さんが三戦全勝でした。
参議院事務局は若い女性チーム、主将と三将は大学囲碁部に在籍していた
とか。前哨戦でパンチを食らい、勝ち味はなさそうと弱気になりましたが、
始まれば館山合宿の成果(Kさんは3勝9敗)を発揮しました。三戦も序盤
好調で、これは問題ないと思ったのがいつものパターン、勝負手にやられました。
合宿に参加できなかった森さんがただ一人全勝でした。これは何を意味するので
しょうか。女性チームに勝った時点で、池野さんに若い女性をいじめてはいけないと
おしかりを受けましたが、どうせ枠抜けできないのなら、初戦女性チームに花を
ささげるべきでしたか。
以上ご報告いたします。
小松
C4 池野晃 水田幸夫 嘉瀬敏
JR東海 3-0
消防庁 3-0
東京電気管理技術者協会 1-2
大会前日、風邪でダウンして寝込んだ3将へ、池野主将からの有
り難いメール: 「嘉瀬さん、 風邪お大事に。明日調子が悪け
れば 奥様の言うことを聞いてゆっくりお休みください。
水田さんと私二人でも 結果は変わらないでしょう。
囲碁の大会は これからもいくらでもあります。
嘉瀬さんの お体は一つです 労わってあげてください。」
でも、読み返すと「水田さんと私二人でも 結果は変わらないで
しょう。」に引っかかりました。これは3将は全く勝てないから
と言われたようなものです。発憤した3将は熱で赤い顔をして登
場。
(↑関東囲碁部事務長からの注)囲碁部でNo.1の紳士と呼ばれるI野氏、
ですから、「(自分が不調だから負けるので)結果は変わらない」と
いう意味のコメントだったらしいですが、勘違いされたようです。
第1戦 JR東海に3人揃って勝ち星。水田2将はきわどい逆転
勝利でした。
第2戦 東京消防庁には3人揃って楽勝。調子が出てきました。
第3戦 東京電気管理技術者協会を相手に、3将が得意のchonbo
で早くも脱落。池野主将が勝って、残る2将の勝敗に皆の目が集
まりました。しかし、数えて残念なことに惜敗。枠抜けなりませ
んでした。
教訓:大会を前にして体調を崩すなど、決してすまじきこと。
嘉瀬 敏
成績優秀者
無差別 副将 池上さん 5戦全勝
Aクラス 三将 高妻さん 5戦全勝
Cクラス 副将 古川さん 5戦全勝
Cクラス 三将 恩田さん 5戦全勝
Cクラス 主将 池野さん 3戦全勝
Bクラス 副将 谷野さん 3戦全勝
Cクラス 副将 森さん 3戦全勝
Cクラス 主将 藤田さん 4勝1敗
大会総評
無差別クラスは、優勝 U-CAN、準優勝 NEC で IBMはこれに続いて3位
となりました。また、来年に期待したいとおもいます。
Aクラスの準優勝は、望外の成績でした。できすぎ
でしょう。Bクラスはやや不本意な成績でしたが、そもそも、予選枠抜けが
厳しかったようで、たとえば、8チーム中1チームだけと狭き門でした。
Cクラスは最近、充実していて、今回も1、2フィニッシュはみごとでした。
予選敗退のチームも予選決勝までは順調で充実の成績でした。
感想戦等を通して、他チームとの交流もあり、良い大会となりました。
大会レポートをおよせいただいた選手の皆様、ありがとうございました。
大会こぼれ話
◎成績表の間違い
Cクラスで優勝した某チーム、予選では、「0-3で負け」と、壁の成績表に
掲示されました。それを見た囲碁部の他チーム選手が、予選突破は
絶望的な状況になったので「残念だったねぇ、、」と一声かけると
「え??、違うよー、おれたちが3-0で勝ったんだよぉ!」と、いつもは
ゆっくり歩くIさんが小走りにあわてて大会事務局へ報告。
事務局は「そうでしたか、失礼しましたあ。」と壁の間違いを
すぐに修正して、ことなきを得ましたが、チームの面々、ほっと胸を
なでおろしました。
◎内閣総理大臣杯の威厳?
大会には、参議院事務局、自民党、など、いかにも、、というチームが
ありました。やはり、他の大会とは一味違うようです。
◎両刀使い?
大会会場に珍しい方が登場されました。
毎日コミュニケーションの古作登さん、将棋の世界では、大変有名な方で、
小さい頃から神童とよばれて、ほとんどプロ寸前までいった方です。
その後は囲碁将棋ジャーナルの司会をされておられたので、御存知の方も
多いでしょう。Bクラス毎日コミュニケーションのチームで参加されて
いました。囲碁も始めたのかな?
◎とんだ読み違え
今回は、女性の参加者が多かったようで、華やかでした。3人とも
女性というチームが複数ありましたが、比較的若い方も来ておられ
るようでなによりです。某選手、「あのチームの女性は、若いねー。
歳は50もいってないくらいだよね」とコメントすると、それを聞いていた
K妻さん、「えーー!、あ、あの人は、ぼくの後輩なんですけど、、、」
ということは、20代ということになります。あやうく話を聞かれたら、
はり倒されるところでした。。。
◎大会デビュー
大変、意外なことに和田さんが、社外大会に初出場とのことでした。
で、大会のデビュー初戦でいきなり、女性と対戦。
碁は快勝で、女性の対戦相手に和田さん、「いやー、気持ちよくうてました」
社外大会ファンになったかもしれません。。
◎絶好調
無差別クラス池上さん、絶好調のようです。
ちょっと最近の社外大会成績を見てください。これは、すごい。
2004年11月 社会人選手権 4戦全勝
2004年 3月 オール実業団 4戦全勝
2004年 2月 ジャンボ大会 4戦全勝
2003年11月 社会人選手権 3戦全勝
2003年 3月 オール実業団 4勝1敗
この大会でもアマ強豪の曽我部氏に勝利しています。
◎絶不調
花碁の大会では、花碁賞というのがあります。全敗の人に与えるもの
ですが、今大会5試合、絶不調に終わった某氏は、「わたしに花碁賞は
ないのかな?」とぽつりとつぶやきました。
◎快調
合宿で充実の成績で準優勝をかざった恩田さん、この大会でもみごと
5連勝でした。恩田さんは勉強熱心でしられます。
レポートにもありましたように、感想戦も熱心で、対戦相手にも指導?
この熱意があれば昇段はすぐでしょう。
◎戦犯
「このチームの戦犯はだれかなー??」成績表をみながら、予選敗退で
対局していたチームに声をかけると「はい、はい、わたしでーす」と手を
あげていた某氏がいました。。戦犯が誰なのかを重々承知の上、声を
かけている様子で、意地悪な人がいたものです。いずれにしろ、囲碁部では
負けるといろいろ言われるので勝つことが大事なようです。
◎のがした魚は、、?
この大会は、ずっとU-CANが連覇を続けています。U-CANになんとか土を
つけたいところですが、この試合は非常にきわどい勝負になりました。
副将は勝利、大将は残念ながら、時間切れ負け、、勝負は微妙だったようですが。
で、かんじんの三将戦、相手は有名な土棟選手です。この対局、Yさん、
いわく、「惜しかったよー。勝つチャンスあったよー」ときわどい対局だった
もようですが、負けでした。これが、本当なのかどうかはわかりませんが(笑)、
とにかく惜しかったです。来年こそは、勝ちたいですね。
◎やはり、この人は、、、
Cクラスで登場のK瀬さん、1回戦の対局を見ると、ゆうゆうと打っています。
盤面を見ると、白番で、白のほうが15目以上はよさそう、、圧勝模様です。
危なそうな白の石もないので、これはかなり確実に勝利しそう。
で、10分後に対局の終了したK瀬さんにインタビューしました。「さっきの
碁、勝ったでしょう。盤面でも白が良かったですからねー」
すると、返ってきた答えは、「それが、相手からの6子くらいのあたりを
手抜きして大石を攻めて、めしとってしまったよ」「…」
やはり、大石をとって勝利しないとおさまりがつかない御方のようです。
◎もともと強い!?
Cクラス予選、最初の2試合を全員2連勝で終わった某Cチーム。
充実の昼休みとなりました。「すごいですね」とK瀬さんに声をかけると、
「ぼくは今日は風邪ぎみで、体調が悪いから、石を死なないように死なない
ように気をつけて無理してないんだけど、結果的にそれが良いみたいですね」
とコメント。するとM田さんが、「K瀬さんはもともと強いんだよ、社内の
大会では知っている相手を「やっつけてやれ!」とばかり気合いがはいりすぎて、
だめになるんだよ。この大会では、冷静に打っているからいいんじゃないかな。」
と大変に鋭い分析。K瀬さん「そうか、ぼくは強かったんだ」と妙に納得して
いました。。
◎敗戦の弁
Cクラスで登場の主将、F田さん、日頃の勉強熱心なことは有名です。
次々に勝利を重ね、4戦全勝、ここで最後の優勝決定戦は、身内どうし、
K家さんとの対局でしたが、これに負けて全勝ならず、そこで、でたコメントは、、
「クヤしいな。なんとも、クヤまれる一戦でした。」と口のほうで、
意地をみせました。
◎きれたのはどっち?
Cクラス副将のF川さんは、囲碁部内随一の長考派、よく対局時計が切れるの
です。実力は段位以上にハイレベルのF川さんにはなかなか碁では勝てないので
妙な手をはなって、長考させて対局時計を切らす作戦が良い、なんていってる
人もいるくらいです。
この日、予選で主将、三将の対局が終わって1勝1敗、のこりはF川さんです。
しかし盤面を見るとやや苦しそう、、このまま、予選敗退か、、絶望的な状況に
おちいったときに奇跡がおきました。なんと、F川さんの対局相手のほうが
時計がきれました。「F川さんでなく、まさか、相手の時計がきれる
なんて、、、」チームのメンバーは絶句しながら喜んでいました。
◎心の準備?
Bクラスの中で一人気をはいたY野さん、3試合をさっそうと勝利し、
全勝! しかし、チームは残念ながら、枠抜けならず。
予選終了後、「今日は早く帰ります」とのコメント。
そういえば、Y野さん、明後日にご自身のTV放映が待っています。
「なるほど、TV放映に備えて、体調を整えるんですね?」と聞くと
「いや、まさか、、」と苦笑されていました。
◎プロの読みはすごい
大会では大変に強い選手ばかりで、深くて正確な読みのできる対戦相手が
多く、感心するばかりでしたが、最後にプロの読みが披露されました。
表彰式後の挨拶は審判長の武宮陽光四段です。「皆さん、わたしの挨拶よりも
早く、一杯やって飲みたいでしょうから、さっさと終わりにしまーす。
おつかれさまでしたー!」流石はプロです。(^^;
IBM関東囲碁部