関東囲碁部報(2005-24)東京大学との親善試合結果報告

恒例となりました東京大学囲碁部との親善試合は5月14日(土)、大和事業所にて
行なわれました。

17人が、A〜Cクラス4人、Dクラス5人の4クラスに分かれ、各クラス相手方全員と互
先で対局しました。結果は IBM 44勝、東大 27勝で、2年振りに IBM が勝利しまし
た。これで、通算 IBM の3勝4敗となりました。

大会後は中央林間で懇親会を開き、学生との親交を深めました。こちらも、双方合
計 30名が参加し大変盛況でした。懇親会の場では、University Relation Program 
(大学との関係を強化することを目的とした Corporate のプログラム) 東京大学
担当の遠藤隆雄常務執行役員により IBM の紹介も行なわれました。優秀で碁も強
い学生が一人でも IBM に興味を持ち入社希望するようになれば有難いことです。

クラス毎の出場者(敬称略)と試合結果:
A クラス: 7勝8敗
金沢 東栄
中村 信夫
池上 均
徳山 豪 (最終戦のみ加藤 嶽彦)

Bクラス: 8勝8敗
加藤 武彦 (最終戦のみ長野 一隆)
遠藤 隆雄
大串 天光
吉田 嶽彦

Cクラス: 10勝6敗
長野 一隆 (最終戦のみ徳田 隆行)
岸原 達也
松谷 治
高本 正

Dクラス: 19勝5敗
徳田 隆行 (最終戦のみ藤田 清)
真形 久視
谷野 正義
滝  賢史
石田 造

IBM 側成績優秀者
5戦全勝: 真形 久視、 谷野 正義
4戦全勝: 岸原 達也
3勝1敗 : 池上 均、 遠藤 隆雄、 徳田 隆行

東京大学親善戦幹事 藤田清

大会報告記

(ここからは、観戦記を依頼されていました関東囲碁部事務長の記述になります。)

お知らせしておりましたとおり、今回は、ベストメンバーに近い布陣で
のぞむことができ、大勝を予定?していましたが、東京大学も春の大会の
レギュラーが出場したりして、想像以上に強くおもったほどは勝てませんでした。

学生の方は序盤、中盤と時間を惜しげなく使って、真剣にしっかり
考えてきます。そして、その長考の内容は非常に充実したヨミがはいって
いるのです。ここいらあたりは見習いたいものです。
自分の対局相手も本当に長考派が多く、試合が長引いて、時間ぎりぎりまで
かかってしまい、結局、他の対局をほとんど観戦できませんでした。
また、悪くなってからも、悪くなってからの戦い方というものを心得て
いて勝負勝負とやってきます。
感想戦も、いくつか拝見しましたが、明るいコメントには、感心
させられました。Dクラスの選手は小ナダレ定石で、のぞきから、
しぼって厚みを作る最新の定石に精通しており驚かされました。
学生との交流は刺激になりますし、勉強になります。ここ数年は負け続けて
いたためなんとか勝利できて、よかったです。
来年も是非、良いメンバーをそろえて通算でのタイスコアをめざしたいとおもいます。

大会こぼれ話

◎時間のムダ
幹事から喫煙に関する丁寧な説明がありました。
「喫煙は事業所の中ではできないことになっています。喫煙される方は外で
吸っていただきます。喫煙エリアはそこをでて、左に曲がって、ドアの外に
出たところにある場所です。しかし、外で吸うということは、一度、
ドアの外にでて、また、中にはいってこないといけないので、CASを使う
必要があり、社員の方にお願いして....」と長々と説明を続けていたの
ですが、途中で、IBM側から鋭い質問がとんできました。
「ところで東京大学の方で喫煙する方いるの?」すると、なんと誰も
いませんでした。長々とした説明はまったくの時間のムダだったわけです。

◎初々しい挨拶
開会式でたんたんと挨拶が行われて、東京大学側の幹事の挨拶の順番に
なりました。すると、東大側から、野次がとんできて、「え!あいつ、
挨拶できんのかよ!」との声が。。。そんななか、幹事が前のほうにでて
きましたが、その心配どおり、実に弱々しく、かつ、たどたどしい挨拶、、
最後には、「すいません、こんなもんでよろしいでしょうか?」と
こちらの幹事に聞いてくる一幕もあり、おもわず助けたくなるほどで
したが、それでもなんか若い人らしく新鮮な感じで、
とても好感のもてる立派な挨拶でした。

◎主将の布石感覚
開会式も始まり、なんとどちらも主将が遅れるというハプニング。
とくに、東大の主将、Hさん、小田急線の相模大野で間違え、海老名まで
いってしまったとのこと。そして、事業所内にはいり、B館社員ルームまで
到着したものの入口ではいれず。しかも、時間に遅れたため、誰もいないので、
入室することはできず、さらに携帯にかけても電波が届かないらしく、
誰にもつながらないので、しばらく、うろうろしていましたが、
あきらめて正門のところまでもどり、守衛さんに相談して、そこから
社員ルームへ連絡をいれてもらって、ようやく、たどりついたとのことでした。
おつかれさまでした。。

◎遠方からの強力なサポート
徳山さんがわざわざ東北から来てくれました。
「よく来てくれましたねー。」と声をかけると、
「なんせ、昨年の12月頃から言われていたからね。」との返事。
幹事のまめな働きかけがあったようですが、執念が実った!?
今後の社外大会出場にも期待したいとおもいます。

◎変な成績!?
一回戦がぱらぱらと終了し、成績がつけられていきます。
すると、IBM側の成績をみた某選手、「あれえ?主将だけが負けてるよ、、」
と妙なことに気がつきました。みると、A、B、Cクラスの主将は負けており
他は勝利か、あるいはまだ試合が終了してない結果待ちばかりでした。
理論上は最初にそのクラスの一番上の人と一番下の人がぶつかるので、
順当どおりに考えると勝つはずなのですが、、、いろいろと誤算があるようです。

◎おかげで、やっと勝利!?
AクラスのIさん、この親善戦ではずっと、Mさんに敗れ続けていました。
このまま、Mさんが卒業してしまうと、借りをかえせないで終わるところ
ですが、幸か不孝かMさんは卒業できず、、
Iさんは今年、ついにMさんに勝利し、みごとに借りをかえしました。

◎やっと勝利だが、、?
強豪の東大を相手にして、過去に17勝5敗という、ものすごい成績を
ほこるBクラスのOさん、このOさんが、なんと、よもやの連敗スタート
となりました。3試合目でようやく勝利し、「ふぅ」とためいきをつき
ながら、スコア表に書き込みました。まわりからも、「えー、やっと
勝ったんですねえ、、」と声をかけられたりしていましたが、
東大側の「負けた」と記録されたHさんからクレームがつきました。
「あの、すいません、負けたのぼくじゃないとおもうんですけど、、、」
そうです。隣の人に印をつけてしまっていたのです。「あー!すいませーん!」
と慌てて、訂正テープを貼って、書き直しとなりました。連敗スタート
という今までにない成績に気が動転してたのかもしれません。
その後、Oさんは、その東大のHさんにも勝利して、きっちりと、
「実は訂正は必要なかった」状態にしました。

◎時間がない?
某Dクラスの選手、終盤になって
「時間がない、時間がない、時間がないよーーーー、ああー時間がない」と、
このぼやきが5分くらいずっと続いていました。悲痛な声で
しかも大きいので会場中に響き渡り、他のクラスからも
「なんだ、あれは..」と苦笑とも失笑ともとれる笑いがおこるほどでした。
ところが後で聞いてみると、時間どころか、そもそも、碁の形勢も
悪かったようです。「なんだ碁が優勢だけど時間がない、と、
嘆いているわけではなかったのか、、」と後で聞いた人が絶句して
いました。

◎どっちが勝っても結果は同じ...
東大の藤田さんとIBMの藤田さんが対戦。
試合開始前に、対局者からは「こりゃ、勝つのは、藤田さんに決まってますね」と
100%的中する結果予想コメントがでました。Cクラスの某選手は
「なんか、漫才会場にいるみたいだ。。。」とぽつりとコメントをしました。

◎奮戦
Dクラスの一番下で出場したIさん、「自分が出場するのはおこがましい」と
試合前に出場辞退を意図したメールまでとんできましたが、ともかく出場して
いただきました。朝一番の試合は、静かな会場で早々に声が聞こえてきました。
感想戦にはいっていたようです。
「いくら負けるにしても、もうすこし粘ってくれればよいのに...」と
おもって結果を確認してみると、なんと勝った!とのこと。しかも、次の
試合も勝って連勝しました。
結局、強力な学生相手にみごと、勝ち越しの成績をあげました。

◎快勝
今回のうちの選手構成は、Aクラス、Bクラス、Cクラス、となだらかに棋力が
おちていくのですが、6段格、6.5段格が出場しておらず、CとDの間に段差が
ありました。そこで、Dクラスの成績を心配する声もあがっていましたが、
フタをあけてみると、なんとうちの囲碁部選手、強い、強い、、
とくに上3名はDクラス内では全勝..と、相手を翻弄していました。
Tさんは堅実なうちまわしで相手をよせつけず、Mさんは老獪なうちまわしで
巧みに碁をリードし、Yさんは力で相手を圧倒していました。
全体の成績で、東大に勝利できたのも、このDクラスの成績が大きな
ウェイトをしめています。
この意外?な結果をYさんにといただすと、「そのくらい当然でしょ!」
との声がかえってきました。ともかく、心配はまったくの杞憂だったようです。

◎インセイ違い
東京大学の方はときどき院生と練習対局を行っているそうです。
「えー!院生!!それはすごい。」と驚くと、Cクラスの某東大選手は
なんと、その院生相手に勝ち越しているそうです。「院生といっても
ピンからキリまであり、キリのほうの棋力はまだまだですよ、、、」
とのこと。この話を横でずーっと聞いていた東大の別の学生のFさん、
「どうも話がみえないなー」とおもっていたそうですが、しばらく
たってから、ようやく理解したそうで、すっとんきょうな声をあげ
ました。「そうか。大学院生のことだとおもったら、日本棋院の院生か!」

◎自慢にはならない?
IBM側にはすごい選手がいました。なんと、過去の親善戦を通算して、
Aクラス、Bクラス、Cクラスと3つのクラスに出場した選手がいたのです。
ちなみに、昔のほうから、A→B→Cと順調に下がってきています。
これが逆になるなら、自慢もできるのでしょうが、これでは....

◎赤字財政続く
今回、東京大学に競り勝ち、個人勝利数では17の差をつけました。
これで、今までの借金もだいぶ返したのでは?と聞くと、
「いや、まだ焼け石に水です。まだまだ東大側が大きく貯金をもって
ます。」との幹事とのコメント。つもりつもった借金はなかなか返す
のが大変なようです。

◎え!先輩?
親善試合終了後は、恒例となった懇親会が開催されました。
一人一人が簡単な自己紹介や感想を述べて、とても楽しい会に
なりました。ある席では、東大のCさんとIBMのIさんが同じ
テーブルになりました。向かいの席に座りました。少し話しこんで
いくうちに以下のような話になりました。
Iさん「出身はどちらですか?」
Cさん「あ、わたし、東北のほうなんですよー」
Iさん「あれ?そうなんだ。わたしも宮城県ですよ」
Cさん「えー、わたしもですよ!宮城県ですよ。名前は千葉ですけど、、」
     「宮城といっても広いですけどわたしは仙台です。」
Iさん「わたしもです」
Cさん「えー、高校はどちらなんですか?」
Iさん「xx高校ですよ」
Cさん「わ、同じ高校だ!先輩だったんですね!」
奇遇ですね..

◎酔いすぎ!?
懇親会の終了後、清算のときに、すっかり酔いがまわったか
幹事の方は「大変だ!大幅にお金が足りない!」と青くなったの
ですが、しばらく、ごそごそとポケットをさぐっていたらでてきました。
一件落着、、でしたが、その後、店の人の前で何度もお札を
数えているのですが、単位を間違えて数えるという初歩的なミスを
何度もくりかえすなど、いたく酔っ払っておられたようです。
来年はあまり飲み過ぎないようにお願いしたいです。

IBM関東囲碁部