関東囲碁部報(2005-25)2005年度春季合宿結果報告
5月27日(金曜)から29日(日曜)までの3日間、館山の保養所において、
恒例の春季囲碁合宿が開催されました。 講師の光永淳造プロ棋士を含む、
総勢45名の参加者をえて、大変に盛況でした。
リーグ戦は、どこも大混戦でしたが、光永先生が大変に強く
A,B,Cの3つのリーグ戦を制しました。また、Dクラスでは、牛島さんが
みごとに初優勝を果たしました。
◎合宿リーグ戦
恒例の合宿リーグ戦は、以下のようなルールで行なわれました。
○A、B、C、Dの4クラスに分かれての総あたりリーグ戦
○A、B、C、Dの同一順列の相手と公式の交流戦を実施。
○光永先生にすべてのリーグ戦に参加していただき、参加者全員と対局。
○40分切れ負け真形ルールによる手合い決定
○勝率計算とし、同率の場合、スイス式での順位決定
(光永先生のみ交流戦分の対局数が少ないが勝率で順位決定)
結果
Aクラス (11名参加)
優勝 光永淳造 10段 7勝3敗
準優勝 松谷 治 7 段 9勝4敗
3位 岸原達也 7 段 8勝5敗
次点 徳田隆行 5.5段 8勝5敗
短評: 4クラス制になったため、Aクラスは5段以上とハイレベルになりました。
今回は、どのクラスもそうでしたが、このAクラスも大混戦となり、
全勝者はそうそうに消えて、1敗、2敗も次々に消えていきました。
そんななか、光永先生が今回も圧倒的に強く、3敗で星をキープして
優勝を決めました。
とくにAクラス上位陣は、先生には、ほとんど総崩れで、最近まったく
勝てなくなったようです。
2位には、最近好調の松谷さんがはいりました。
降段しないように、気をつけて慎重に打ったのがよかったそうです。
3位には同星ながら、勝点の差で、岸原さんが入賞し、昇段リーチの
かかっていた徳田さんは惜しくも次点となりました。
また、Aクラス全体では、B,C,D相手の交流戦総合成績は、21勝9敗と貫禄を
みせました。
Bクラス (11名参加)
優勝 光永淳造 10段 8勝2敗
準優勝 大木建志 4.5段 9勝4敗
3位 木谷晴彦 4 段 7勝6敗
次点 谷野正義 5段 7勝6敗
次点 浅田純孝 4.5段 7勝6敗
次点 立石進一 4.5段 7勝6敗
次点 羽山昭次 4.5段 7勝6敗
短評:Bクラスは実力伯仲で、だれが優勝するか予想の難しい状況でした。
やはり、ほとんどの人が星をおとす中、光永先生と大木さんの二人が
ぬけだし、優勝争いがこの二人に絞られました。実は、大木さんは
最近、絶好調で、真形杯ではここ3大会で、12勝3敗、優勝2回、3位1回と
日の出の勢いで、勝点9でリーチをかけて合宿にのぞみました。
ところが、過去、合宿では「入賞どころか勝ち越した記憶もない」らしく
全然、自信がなかったようですが、みごとにジンクスをはねのけました。
りーグ戦の終盤でこの二人が激突、その時点では、大木さんが1敗、
光永先生は2敗でした。事実上の決勝戦のようなものです。
6子局ですから、大木さんが有利、、かとおもわれましたが、
この碁を半目きっちり勝利した光永先生がそのまま優勝を決めました。
ヨセの段階で、いくつもの勝ち筋があったようで、感想戦で徹底的に
そこを調べ、先生には懇切丁寧に教えていただきました。やはりヨセは大事な
ようです。大木さんは気落ちしたか、その後、連敗して、最終的に
4敗となりましたが、3位以下がたくさん負けていたため、2位は確保し、
これで、勝点が11点に達して、みごと5段昇段となりました。
3位は御覧のとおり、7勝6敗が5人もおり、勝点計算が大変でしたが、
木谷さんがぬけだしました。ともかく、実力伯仲のリーグ戦でした。
なおA,C,D相手の交流戦成績は、14勝16敗とやや負け越しに終わりました。
Cクラス (12名参加)
優勝 光永 淳造 10段 8勝3敗
準優勝 鈴木 準 3.5段 10勝4敗
3位 大嶽 詔三 3.5段 9勝5敗
次点 恩田 賢一 3段 9勝5敗
短評:このクラスは、3.5段と3段と先生とわかりやすい構成になっています。
実力が同程度の人ばかりで、だれが、ぬけるか、予想のまったくつかない
難しいリーグ戦でしたが、やはり先生が強く、3敗におさえたまま、
ゴールし優勝が決まりました。
2位には、初参加の鈴木さんが、実に若々しい碁で相手を圧倒し、4敗でゴール
し、ご自身の名前どおり「準」優勝を決めました。
開始前には、「今回は、悪い成績をのこすわけにはいかないので、すこし
気合いがはいってるんですよ」とのコメントもありましたが、
みごとな準優勝でした。
3位には、大嶽さんがコンスタントに勝ち星をあげて3位に入賞しました。
1年前の春の合宿では、8-5の成績ながら入賞ならずでしたが、
今回はひとつ星をのばしてぴったり3位にはいりました。
実力派の恩田さんはいつも勝率が良く、今回も9-5の好成績でしたが、
勝点でおよばず、次点に終わりました。
このクラスは、他にも 8-6が1名6-8が3名、5-9が3名と本当に混戦模様でした。
A,B,D相手の交流戦成績は、15勝18敗とやや負け越しに終わりました。
Dクラス (12名参加)
優勝 牛島 五郎 3段 10勝4敗
準優勝 中原徳太郎 2段 8勝6敗
3位 高口 道宏 初段 8勝6敗
短評:Dクラスは、筆頭の牛島さんのみ3段で、他に2段、初段、1級がいます。
白番の多い牛島さんには、打ちにくいかとおもいましたが、
むしろ、うまくうちこなし、華麗に下手ごなしをされていました。
また、交流戦では、Aクラスの加藤さんに逆コミで半目勝ち!?先生にも逆コミで
勝利!?、と、自身がたくさん置くほうの置き碁も勝利し、波にのりました。
牛島さんは、合宿どころか、真形杯、大和大会、その他の大会でも
優勝がしばらくなかったらしくて、本人いわく20年ぶり、、の快挙だそうです。
おめでとうございます。
2位、3位には、中原さん、高口さんと実力派の方がきっちり勝ち越して
入賞しました。他には、7-7が4名もおり、このクラスも混戦でした。
なお、Dクラス全体では、A,B,C相手の交流戦成績は、13勝20敗と少し負けが
こみました。
◎ クラス交流戦
以下のようなルールでの交流対局です。
○参加、不参加は個人の意思にまかせられ自由。
○基本的には公式戦終了後に実施、ただし、空き時間を活用して実施も可。
○別のクラスの人と自由に相手を選択して対局。
○持ち時間等は対局者間で相談して設定
○勝ち越し数を計算し、上位の3人を表彰。
○入賞してない人の中で最多対局者は別途表彰
1位 立石さん 6-0
2位 橋口さん 3-0
3位 井伊さん 3-0
最多 嘉瀬さん、服部さん(3局)
◎ ハイキング
中日には、恒例となったハイキングを行ないました。
ハイキングコーディネターの柴田さんの紹介で、合宿史上初?の太平洋側
への遠征が決まりました。目的地は、ときどき、候補地にあがる黒滝です。
5台の車を連ねて21名が、参加しました。和田町の駐車場に車をとめて、
農道のようなところを歩き始めましたが、しばらく歩いていくと、森の中に囲まれた
小さな川にでました。そこは、大変に涼しく、気もちの良いところで、
川は歩きやすいように、とびとびの石の道があり、気をつけながらの歩行
になりました。そして、目的地の黒滝に到着しましたが、本当に素晴らしい
滝でした。その後は、滝の上のほうにあがり、いっきに登る、すこし
きつい山に全員が登り山頂からの眺めを楽しんだあと、下まで降りて、
おちついたところで昼食にしました。
食後は、さらに緩やかに登る山に登って、海を眺められる見晴らしのよいところ
で海を見た後に下山しました。
帰りは海岸線をぐるりとまわって、太平洋、日本海と海を眺めながらの快適な
ドライブでしめくくりました。
川あり、山あり、滝あり、丘あり、見晴らしの良いところがあり、最後には海を
眺めながら風の気持ちよいドライブありと、変化にとんで、参加者には大好評
でした。
◎ 合宿こぼれ話
●優勝の要因 Part1
Dクラスの牛島さんは、車での待ち合わせ場所の金沢文庫と金沢八景を
間違えたそうです。
間違いが判明した時点で電話連絡して、10分ほどの遅れが発生した
程度で大事にはいたらなかったそうですが、この朝の出来事で
頭に刺激が与えられ、合宿の好結果につながったのかもしれません。
●はちあわせ
金沢文庫で待ち合わせていた鈴木さんと村田さん、
集合してみると、お互い近所に住んでいるすごくよく知っている
方だったそうで、「えー、あなただったの?」「あれ?あなたでしたか!」と
二人とも驚いたそうです。集合の約束をして、メールをとりかわして
おたがいの名前も確認していたはずですが、両者ともに
「まさか、鈴木(村田)さんが、自分が知ってる鈴木(村田)さんだとは
おもわなかった、相手が碁を打つということ自体も知らなかった..」そうです。
●くりかえされる質問
木谷号には、5名が乗り込みました。また、光永先生も同乗されました。
一緒になったので、O川さんが、先生にいろいろと質問します。
ところが、その話をそばで聞いていた Iさん、「その話は前にやったなー」
「この話も何度か聞いたなー」と過去に何度も一緒の車になっているので、
でつくした話題を何度もO川さんがするのを冷やかに聞いておられたようです。
●死活対策?
初日は、恒例の保田の「ばんや」で昼食となりました。
この「ばんや」の周囲の電線には、いくつものくさびがうってあります。
これは、鳥よけなんだそうです。電線にとまっているとこのくさびに羽根が
からまって鳥が寄ってこないのだそうで、、そこで、一計を案じ、「碁盤の
上にもこれをうっておけば、石をとろうとする人がよってこないかも
しれませんよ」と名案がとびでてきました。
●むなしい呼びかけ
藤沢集合のK藤号、渋滞にはまって、予定していたフェリーには、少し遅れて
しまいました。もうだれもいないかとおもったら、H口号と一緒になった
ようです。その後、予定どおりに昼食の定番のばんやへ、
すると、ちょうどその時、前のフェリーに乗って、先に到着して、すでに昼食の
終わったばかりのK谷号が出ていくところでした。すると、むこうから
H口号がはいってきます。「おおーい、おーい(^_^/」と手をふって呼びかけた
そうですが、H口号の乗員は誰も気がつきません。K谷号の中では
「やはり、今から飯を食べることに夢中で他のことはどうでもいいと
おもうんだろうなー」と残念がったコメントでした。
すぐ後にK藤号が到着、そこへ、ちょうどK原号が出ていくところでした。
K藤号は、「おおーい、おーい(^_^/」と手をふって呼びかけたそうですが、
K原号の人たちはだれも、まったく気がつかず、、、やや、がっかりのK藤号の
中では、「やはり、めしを食ったら、もう、あとのことは、どうでもいいと
おもうんだろうなー」とのやや残念がったコメントでした。
●決意表明?
今回は対局数が多いため、開会式をいつもより30分早めての開始となりました。
合宿幹事の國吉さん、挨拶も慣れたものです。そして開会式が順調に進行し、
指導の先生の挨拶の段階になりました。そこで、ふだんなら
「挨拶をお願いします」というところを「それでは、先生、決意表明のほどを
お願いいたします!」と発言し、場内爆笑となりました。
その先生の決意表明?は「今回はクラスが増えて入賞するチャンスが増えた
ので、、、」と、これには、またまた場内爆笑でした。
そして、その後はその発言の予定どおりとなったのは流石です。
●切実な抗議
今回は、参加人数が多かったため、8名の方は、食事は別室(和室)
になりました。そのため、和室は食事の準備等で12:00から20:00まで
利用できず、当然、その間の時間帯は、カラオケも使えなくなります。
そのことが告げられると、「食事と同時にカラオケはだめですか?」
と質問がとんできました。しかし、外野からは、「それは飯がまずくなるよー」
と笑いながらヤジがとんできました。
●突然変異
ハイキングコーディネーターの柴田さん、目的地の丁寧な地図まで準備し、
わかりやすい説明で、とても人柄がしのばれる素晴らしい説明でした。
そして、説明が終わったあと、「いちおう他の候補地も希望をとりますが、
他の候補地に行きたい方は、それぞれ、かってにいってください。」と
冷たい突き放すような言いかたで、いきなりモードが変わって場内爆笑。
これがきいたか今回は全員そろって、柴田さん推奨の場所へとでかけました。
既報のとおり、参加者の皆さんは大満足でした。
●全敗は降段!
合宿での特別昇降段規定として、全勝すると一発昇段。という宝くじのような
夢のルールが確認のためアナウンスされました。しかし、天国があれば
地獄もあります。「全敗は無条件降段です。1勝は、強制ではないですが、
囲碁部としては降段を推薦いたします。2勝は様子見、保護観察処分と
します。」と、このメッセージがきいたのでしょうか。全員早々に勝ち星を
あげ、全敗はさっさといなくなり、総合成績も全員合格圏内?の3勝以上でした。
●新手筋発見
小松さんが新しい定石を発見し、従来なら18:00頃に到着するところを
17:00に到着できました。いつも、同じように千葉まわりの鉄道を利用
していたようですが、今回は、高速バスを活用したそうです。新しい
手筋の発見です。
●譲るべき車
今回のハイキングは黒滝でしたが、本当に良いところでした。
5台の車で出発しましたが、ある車の前の車のナンバーが、1433でした。
「あの番号を覚えておかないと」、、、といろいろ語呂を考えていたら
「石は三々」と読めます。そこで、ひとこと。
「この車、N山さんに譲るべきだね。」
●謎
車で連なって出発した後、しばらくして、M谷号が右折で、ウインカーを
つけた後に、そのウインカーを5分ほどずっとつけっぱなしでした。
信号待ちのさいに、後続の車の嘉瀬さんが助手席からさっと降りて、
「つけっぱなしだよ」と指摘して、ようやくおさまりましたが、
次に右折があったときにまたまた、つけっぱなし、今度は
数十秒でおさまりましたが、「あんなに忘れるのにどうして碁は
強いんだろうな?」というコメントが、、
●両刀使い
ハイキングの集合場所についてみると、K谷さんがいます。K谷さんは、その日、
ついさっきまでテニスをやっていたはずですが、、、テニスの試合に参加後、
ハイキングも参加するつもりでやってきたそうです。その後、囲碁も入賞し、
ハイキングにテニスに囲碁に、合宿を一番フル活用した方といえるかも
しれません。
●目算
ハイキングの時に大事なのは、人数確認です。ということで、現地到着後、
数名が、人数を数えはじめました。ええっと、1.2.3...ところがけっこうな
人数がいるのでなかなか大変です。すると、利口な人がいて、「車ごとに数えて
その合計をたせばいいよ。うちは4名、そちらは?」と名案をだしました。
そして、5台の車に4,4,4,4,5と乗っていて、合計が21名であることがわかりました。
しかし、これに妙な表情をみせたのが、Sさんです。おかしいな、丁寧に二度も
数えたけど20名だよ。うーん、、21名と20名、、では1名違います。しかし
すぐに気がつきました。「あ、自分を数えてなかった」「....」
●簡単な返事
先生は韓国語を習いにいって、すでに日常会話ではあまり支障がないほどマスター
しています。そして、韓国語の次は中国語を勉強していたので、どれくらい上達
したか聞いてみたところ、現在挫折中とのことでした。
「しせん」という発音を書き取ることが、簡単そうにみえて、かなり
難しいそうで、とうとう挫折したそうなのです。
中国語といえば、牛島さんです。ちょうど、その場にいあわせたので、
聞いてみました。「中国語の修得のコツってどんなものですかね?」
牛島さんといえば長い間、中国に住んでおり、中国語をすみからすみまで
知りつくしています。どんな貴重なアドバイスが得られるかと
身構えていたところ、牛島さんの答えは「そうですねぇー。まあ、
使ってみることですね。」との、たったのひとことでした。
「.....そ、そりゃそうですけど。(笑)」
●1目足りない!
ハイキングは農道のようなところをゆっくり話をしながら、歩いていき、
やや歩くと滝の入口のようなところへ到着しました。ここが第一の
チェックポイントです。さて、全員ちゃんときてるかな?1,2,3,4..
数えると20名しかいません。もう一度数えました。やはり20名です。
こんどはちゃんと自分も数えています。1目たりない!いや、一人足りない!
です。すると、だいぶ後のほうから、ゆーーっくりO木さんが歩いて
きました。「いやーー、すいません、すいません」一瞬どきっとしましたが
なんとか全員そろいました。
●筋違いの返事
ハイキングのひとこまですが、デジカメで写真をとっているところに
K口さんから「それはなんですか?」と質問がとんできました。
「いちおう、デジカメですが、、」と返事をすると、その場にいた
数名が大笑い、その後は、デジカメのメーカーの話になり、K口さん
が、ずいぶん詳しくて、メーカーの浮き沈みを詳しく説明してくれました。
●待っているのは?
いよいよ、ハイキングの目的地の滝が近付いたときに
「合宿の前幹事、滝さんがそこで待っているかもしれませんねー。」
という人がいましたが、苦労して歩いて到着したら、その場に
滝さん(4.5段)が座っていたというのでは、笑い話にしかなりません。しかし、
「あちらの滝はねぇ、ビール滝ですよ。ここのとは違いますよ。」と
冷静に違いを指摘する声があがりました。
●年齢の下克上
ハイキングの時、滝を見たあとに、すこしきつめの山に登りました。
これが、なんとも、きつい、比較的年齢の若いT中さんとK原さんが
「はぁ、はぁ」と息をきらしながら、ゆっくりゆっくり登っていますが、
そこをI田さんやK瀬さんなど、70越えの人はすいすいと登っていきます。
そして、あまりにも遅いので、「おーい、おいてくよー」と気合いを
かけていました。年齢が若いほうが、だらしないようです。
●優勝の要因 Part2
登るのがきつい山に、牛島さんは、さすがに遠慮してか、「ここで待っている
よ、、」と下で待っていることを宣言して、一人のこして他の皆は登って
いましたが、その後、意を決して、牛島さんも登りはじめ、きつい山を
頂上までみごとに登りきりました。まわりの人は、皆、感激しましたが、
この頑張りが優勝へとむすびついたかもしれません。
●4目足りない!
ハイキングでひときわ高い山に登った後は、めいめい、そこから
降り始めて、滝のところも通過し、川も通過して、広場まで戻りました。
そこで、ちょうどよいかげんのベンチがみつかり、そこで、
保養所で預ってきたおにぎりと唐揚げのはいった弁当をとりだして、
お茶を飲みながらなごやかな昼食となりました。
、、と、食べ終わって歓談していた頃に人数を数えてみたら、全部で
17名でした。4目ほど足りません。だれがいないんだ?少し騒然となり
加藤さんが滝まで戻って探しにいきましたが「誰もいなかった」と
戻ってきました。次に国吉さんが「わたしは合宿幹事で責任もあるので、
探しにいきます」とずっと先まで探索にでかけました。のこった連中は、
いったい、どうなったんだ?遭難したか、あるいは道に迷って別の道に
でたか?などと想像をはりめぐらしました。H山さんは「おおーい!
おいていくぞー!」と大きな声で呼びかけますが、返事はかえって
きません。ほとんどあきらめかけて(笑)いた頃、ようやく國吉さんが
4名を連れて無事に戻ってきました。Oさん、Tさん、Hさん、Kさん、
実は山頂で食事をしていて、眺めがいいので、しばらくその場にいたの
だそうです。
●面倒みきれない
嘉瀬さんは、ハイキング時に「しんがり」を
担当されました。おちこぼれがでてこないかを見張って最後を歩く
大事な役目です。ところが、前にいる二人が歩いている途中に
突然止まることがときどきあるらしくて、その場合はこちらもとまら
なければならず、しょうがないなー、とおもいながら、大変に
苦労したそうです。その二人というのは、比較的若い方なのですが、
それにしても年老いたほうが若いほうの面倒を見るという不条理な話です。
●一路違い
ハイキングで見晴らし台というところに到着、ところが、大きな木が
あって、それが邪魔になって、見晴らしがよくありません。「えー
なんだこの木は?邪魔だねー」と発言すると、「だれでもそういうねー
実は見晴らし台はこちらなんですよ、」と、やや下ったところに
あるベンチに案内されました。すると、そこからは、海がみごとな眺め
でした。「一路違いは大違いでした」
●囲碁流テニス
合宿では、テニスもさかんで、今回はテニス人口がすごく多く充実したゲームが
展開されました。テニスのサーブを打っていた人が、同じコートからまた
打とうとしました。さっそく、「それは、2手打ちだよ」と指摘がとびましたが、
テニスをやっていても、囲碁用語で会話をしているところが、さすがは、
囲碁部員のテニスでしょうか。
● 評価
その後、テニスで、一打ごとに評価が始まりました。
「このサーブはどうだ? このスマッシュはどうだ?」
ところが、外野は厳しく、「その手は級の手だよ。」「そんな手じゃー、降段だ」
と厳しいコメントがありました。そして、「どうだ、この手は5段の手だろう!」
と強打を自慢すると「碁と同じで二手続けてうたないとだめなんだよ。。」と
またまた厳しいコメントが、、、
●テニスの下克上
テニスが終わって、某テニス参加選手のコメントです。
「Dクラスの人はパワーの中原さん、技術の木村さん、バランスの勝又さんと、
実に良いプレーヤーがそろっている。しかし、Aクラスの人はどうも、、、」
囲碁が強い人はテニスも強い、、、ということはないようです。
●昨日の友は、今日の敵
Dクラスの優勝したUさん、実は同じクラスのSさんと草津に旅行にでかけて
いたそうです。そこでは、囲碁対局もあり、Sさんが3連勝ですっかり自信を
つけたようです。ところが、合宿での対局はかってが違いました。
自信をもったSさん、Uさんの石をしとめたつもりで、ゆうゆうと打っていたら
突然、Uさんが、「Sさん、早くもう一眼作ってくださいよ」と声をかけて
きます。なんのことかとおもって、よく見ると、囲っている石の一部が
よーーく見ると一眼しかありません。で、もう一眼つくろうとおもっても
それは不可能な状況なのです。結局、Sさんの大石がとられて、やむなく
投了となりました。それにしてもUさんの「もう一眼作ってくださいよ」
というコメントはやんわりとした内容ながら、ありがたいアドバイスとは
ほど遠い死の宣告でさながら「あなたの石しんでますけど?」といった
ところだったわけです。
●必勝作戦もむなし
CクラスのOさん、3.5段なので、先生との碁は、7子になります。
対局終了後、最初に並べた自由置き碁の設定を他のメンバーに紹介してくれました。
見ると、左下と右上に小目のシマリ、左上と右下と天元に1子ずつ置いています。
「え、これじゃ、必勝じゃん!」みな、その自由置き碁の置き方に
すっかり感激しました。ところが、Oさん「ところがこれで負けたんだよなー」と
発言し、皆、「え!なんで、これで負けるの!」と目をまるくしました。
● ハイキングコーディネーターの囲碁
今回、先生は3クラスで優勝したので、勝率がよく、先生に勝利した人の
星は貴重なものです。そんななか、柴田さんは
みごとなおちついたうちまわしで完勝。先生の印象にものこった碁だったらしく
次の日の朝食の席でもしっかり、ほめたたえておられました。
また、嘉瀬さんは、危ない石で死んだかとおもわれた石をまず華麗にしのぎ、
その後、先生の大石をみごとにしとめました。先生の大石が死ぬのは
大変、珍しいことですが、いずれにしろ、完勝でした。
ハイキングコーディネーターの柴田さん、サポート役の嘉瀬さんのコンビ
はハイキングも指導碁もみごとな内容でした。
● 絶叫!?
高段者のY田さんと先生は、ハイレベルの指導碁をくりひろげていました。
そして、対局中に突然、絶叫がおこりました。「えー!!」それは
Y田さんの声です。なにがおこったのか?? よく見ると、Y田さんの
8目くらいの石がとられて、先生がその石をあげています。
「あたりをみおとしたのかな?」いえいえ、そうではありませんでした。
M先生の超大石に目がなく、うけてくださいよ、と打った手に平然と
手をぬいて、この8目の石をぬいたのでした。あとで感想戦をみてみると
その手どころか、数手前からかなり危なそうに見えます。
「えー、全然、危機感がありませんでしたけど、、、でもよくみると
あぶないですね」という先生のコメントがありましたが、結局、
その超大石をしのぎ、先生の勝利になりました。(正確に打つとけっこう
危なかったらしい)プロの石に対する感覚が参考になる逸話でした。
● 伏兵
今回は、逆コミがかり、や半目負けが多かったようです。
AクラスのKさんは、Uさんとの対局、5子置かせて対局、みごとなうちまわしで
局面をリードしましたが、なんと5目半の逆コミで半目負け。
逆コミはおもわぬ伏兵のようです。
● 捜索
M形さん、先生との指導碁はつくって、半目負け、、それをみて、隣で
指導碁を打っていた N山さんが、「どっかに1目落ちてないの?」と
といただしました。M形さんはそれを聞いて、「落ちてないか?どこかに
落ちてないか?」と、まわりや床を探し始めました。ところが、盤面を
よーく見ると半目ではなく、1目半負けだったことが判明しました。
ということで、M形さんは「2目おちてないか?」とコメントをかえて
再び探しはじめました。ところが、これにあきれたのが、N山さんです。
「それじゃあ、だめだよ。1目ならなんとかしてあげられたかもしれないけど
2目じゃちょっとねぇ、、、」と、とどめのコメント。
●深夜の事件?
ふだんなら、23:00にはだいたいリーグ戦は終了しているのですが、今回は
最終局は、2局とも夜中の1:00に開始、2:00すぎに終了と
大変時間がかかりました。そんな中で、I田さんとO木さんの最終局、合宿の
最終公式戦は、Oさんが何目もリードしていて、快勝に終わりそうな碁でした。
最後にダメをつめていくうちに、手のあるところのダメまで
詰めてしまったので、観戦のK氏が「は!」と息をのみました。
これでは、Oさんの陣地に壊滅的なことがあり、大きな逆転の手があります。
ちなみに5級くらいの人でもわかる内容です。
しかし、両対局者はまったく気がついてないようで、ダメをつめています。
観戦中のT氏も気がついていなかったそうです。
K氏は、「しょうがないな、、両者が終局の確認をして、つくりはじめたら、
指摘をしてあげよう」と身構えていましたが、Oさんが、ダメをつめている最中
に半コウがのこっていることに気がつきました。その半コウなど勝敗には関係
ないので、「どうぞおつぎください」「はい」で終局して作りはじめれば、
両者気がつかず、Oさんが勝利したはずです。ところが、Oさん、半コウを
ぬきました。Iさんも「えー、いまさらぬくのー!」といいながら、コウザイ
をぬいて、なんと半コウ争いがえんえんと続きました。
そして、しばらく関係のないところをやったあと、問題のところにIさんが
手をつけました。ところが両者まったく気がついてないので、これも単なる
コウザイとしてずっとうけています。Iさんは手になっているというのに、
半コウをあいかわらずぬいています。そして、最後の最後にIさんが気が
つきました。「じゃじゃじゃじゃーーん!」
と高らかに声をあげて、手にして終了。あっけない幕切れでしたが、
それが終わるまで、K氏は沈黙をたもって、じっと観戦していましたが
ハラハラドキドキのなんとも心臓に悪くつらい時間でした。
●津波襲来!?
A田さん、交流戦で、H田さんと対局、大きな地を確保し、大量リード
しています。「いつ投げるのかなー?」とおもっていたら、
なんと、H田さんがその大きな地の中に打ち込んできました。
「そんな無謀な..」 そして、その手に応対していると、
普通は外にむかってなるべく早く逃げようとするのに、
逆に内側に入ってきたそうです。こんなことは初めてだ、と驚いた
A田さんでしたが、なんか、いろいろ打っているうちに
結局A田さんのほうの大きな石がとられてしまいました。そのショックで
「これは津波がやってきたようなものだった」とコメントをしました。
●明暗をわける?
今回は、初参加の二人がともにCクラスで対局されました。
Hさんは、真形杯で最近2度も優勝し、昇段もするなど絶好調。
Sさんは、真形杯でデビューしたばかりですが、デビューした大会では
さえない成績で合宿での対局も心配されました。しかし、結果は、
Sさんがみごとな二桁勝利で2位、一方のHさんは、、、、コメントを
さしひかえないといけない成績でした。
前評判や実績というのはあてにならないようです。
●うるさい子守歌!?
夜中にちょっとした事件がおきました。二人部屋のうち、ある一人が
鍵をかけて眠ってしまったようで、もう一人が部屋にはいれなくなりました。
しかたなく、フリカワリの手段をもちいて、和室で寝ることにしました。
おしいれの中にはうまい具合いに布団があります。それをとりだして
寝ようとしましたが、実は、もう夜中の2:00をすぎているというのに、
その場は6,7名の方がおり、カラオケの真最中なのです。
「まあ、カラオケを子守歌にしますよ。」
と、布団をかぶって寝ようとしたのですが、なんせ、同じ部屋でやって
いるのですからカラオケの歌が大変にうるさい(笑)
あまりのうるささに笑いがでてくるくらいでした。そこで、カラオケ
をやっていた人の一人が機転をきかして、「わたしの部屋なら4人部屋に
3人なので余裕がありますよ」と部屋の提供を申し出てくれました。
さっそくありがたく、その部屋に布団持参の上に移動し、すぐに安眠する
ことができました。めでたし めでたし、、
●昇段コメント
みごとに昇段を決めたO木さん、昇段のコメントをひとこととお願いしたら
4.5段に昇段した他人のことを一人一人とりあげて、
「現状では4.5段が大変に多いので、ここにとどまってはいけないと
おもい昇段しました、」との意味のことをえんえんと説明、、外野からは、
「長すぎるよ」「手短に」「もういいよ(笑)」などとおもわぬ注文が
はいりました。
●不調の要因
合宿の各クラスの最下位選手には閉会式で努力賞が授与されました。
これは、努力した人におくる賞ではなく、「努力が足りないので
これからがんばって努力をしなさい」という意味の賞になります。
AクラスのMさんは、反省の弁として、
「実は今回は半目負けが多く、大変に運が悪かった。
運がよければ、このような賞をもらうはめにはならなかったはずだ」
と自己分析のコメントをのこし、場内爆笑となりました。
BクラスのNさんは、前回はカラオケを歌いながら碁も好調でしたが、今回、
調子がでなかった理由として、「カラオケの時間が制限されていたことが
原因だったかと予想されます。」と今度は他人からの鋭い分析があがり
ました。
●値打ちのあるのは封筒
今回、入賞者にわたされる賞をいれた封筒は伊藤さんが準備されましたが、
なんと、一枚、一枚に印字されています。素晴らしい封筒です。
これでは、中の賞より、封筒のほうが価値があるかも!?
●優勝の要因 Part3
A,B,Cの3クラスにてみごと、優勝した先生は、閉会式の時に優勝コメントを
のこされました。「初日はわりと負けていたのですが、二日目にはいり、
ハイキングにいったため、体が軽くなって好調になり、めったに負け
なくなりました。」とのことでした。ハイキングは体にも碁にもいいようですね。
以上
IBM関東囲碁部