関東囲碁部高段者合宿結果報告
関東囲碁部高段者合宿は下記のとおり行なわれました。
白熱した真剣な対局もさることながら、とくに局後の熱のこもった感想戦
や、適宜実施された打ち碁の検討会等により、充実した合宿となりました。
一週間後の法人大会に多くのメンバーが出場しますので、
さっそく、その成果があらわれることとおもいます。
以下、簡単に結果をまとめてご報告致します。
◎ 日時: 1997年 3月7日(金)-> 3月9日(日)
◎ 場所: 仙石ロッジ
◎ 参加者 9名
金沢 東栄 9.5段格
池上 均 8.5段格
吉田 嶽彦 7 段格
高本 正 6.5段格
橋口 朗彦 6 段格
山口 宗一 6 段格
岸原 達也 6 段格
岩間 宗久 5 段格
大木 建志 4.5段格
◇ 上位2名はこれまでの実績から、0.5段ずつくりあげての
参加。
◎ 強化リーグ戦
本社同好会規定にもとずくハンディ戦
対局時計使用による持ち時間45分での対局。(法人大会対策)
優勝 :金沢9.5 段格 (6勝2敗)
準優勝:岩間5 段格 (5勝3敗)
3位 :吉田7 段格 (5勝3敗)
◇ 金沢さんは、池上さん以外の人には2面打ち対局。
◇ 金沢さんは、2年ぶり2回目の優勝。
◇ 金沢さんから、金星をあげたのは以下の二人。
岸原6段格(4子)
岩間5段格(5子)
◎ IBM早碁選手権
優勝: 池上さん
準優勝: 金沢さん
ルール:パラマス方式トーナメント
オール互先 段階にあわせて時間調整。
◇ 2人抜きは岸原氏のみ。3人目 池上氏に互先で挑戦するも
30目近い大差で力つきる。
◇ 金沢さんは決勝で池上さんに互先で敗戦。
その日金沢さんは夕食以降、2面打ちで一挙に7局も対局を
こなし、池上さんのときは深夜となり寝不足で
ベストコンディションではなかったようですが、
それをさしひいても池上さんの快挙です。
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ここから先は読みたい人のみお読み下さい。
注)関東囲碁部公式レポートとは何の関係もありません。
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◎ 合宿裏話
◇ 囲碁ブーム?
仙石ロッジに到着するやいなや事件が発生した。
以下、マスターとの会話。
「もしかして、囲碁ですか?」「ええ,そうですよ。囲碁盤はありますよね」
「ないですよ。」「えええええ!!」 仙石ロッジには、いつも盤が
10ちかくはおいてあり、(すべて囲碁部が寄贈したもの) 盤と石の準備は
必要がないというのがここの強みなのである。 それが全然ないというのだ。
「実は、すでに囲碁のグループが2組きていて、すでに盤をもっていって
やってるんですよ。」
これには、あぜんとするよりなかった。囲碁人気はけっこうなことだが、
ここまできて、碁もやらずにぼーっとしてすごすということになるのだろうか。
一瞬気が遠くなった。
しかし、マスターの機転で、近くの三井物産の保養所から足付盤を3面、
借りることでなんとかことなきをえたのである。(かえって、よい盤に
なってよかった、という話もでていた)
◇ 遅くなりまして、、、
都合により、初日の夜遅くにロッジに到着した大木新囲碁部長。
さっそく、2階で碁の打つ音がするので、「どうもお。遅くなりましてえ。」
と声をあげてずかずかとはいっていった。ところが、どうも様子が変だ。
たしかに、碁を打ってはいるのだが、皆、きょとんとしている。
どうも、よく見るとまるで違うグループではないか。これには、大木さんも
「失礼しました。」 とあわてて顔を赤くしてでていくしかすべはなかった。
実は、1階でも碁をやっていたのだが、そこはたまたま碁の音がしなかった
らしいので、間違いは一度ですんだらしい。
◇ おみくじ
中日には、大木氏の先導のもと、芦ノ湖のほとりにある
箱根神社を訪問。おまいりをしたり、樹齢の高い木をながめたりと
自然や、神様と接した。碁に勝ちますようにというふとどきな
お願いをしたものもいるもようである。
そんな中、大木新囲碁部長がおみくじをひくと「大吉」
これには喜んだが、争いごとの欄には、「利あれど勝てず」と書いてある。
他の欄にもへんなことが書いてあり、
「これは、本当に大吉なのだろうか?」と複雑な表情をみせていた。
◇ 悲観派
箱根神社の中にある杉の木は安産杉として、解説が書いてあった。
みな、それをながめ、樹齢の高い杉の様子を観察していたあ、
そんななか、山口さんは、「この杉が倒れてきたら、どうなるか?
と我々の身の上を案じていた。もしかしたら、碁でも悲観派なのかも
しれない。
◇ もの好き
箱根神社をおりていくと、芦ノ湖にでる。そこで、大勢の釣り人が
糸をたらしていた。しかもよくみるとほとんどの人が湖の中に体ごと
はいってずらりと並んでやっていた。「よくもまああんな湖の中に
まで、はいってやるよなあ。ものずきだなあ」
「冷たくないのかねえ」みな共通の感想をもった。
しかし、ある人が「しかしむこうもこちらの状態をみたら、同じ
意見をいうんじゃない? 朝から晩まで、暗い部屋の中で囲碁ばかり
打ってよくあきないねえ、よくやるよなあって。」これには皆
笑うよりごまかしようがなかった。
◇ 初心者
高本さんは新しい職場でコンピュータのセットアップを一人でやったという。
据え付けから、接続からプリンタから何から何まで、、、
これは、すばらしいことだ。元IBM社員として、その名にはじないスキルを
発揮しておられる。とみながおもった。ところが、ワープロ作業で、
なかなかカナカナに変換してくれない。小さい「い」が打てないなどと
初歩的な悩みを訴えてきた。カタカナ変換は MS-IMEだったら PF7 ですよ。
小さい「い」は、xとiですよ。あまりに基礎的な話なので、即座にまわり
から回答がでた。
他の人が 「高本さああん、まず入門コース
にはいらなきゃ、、」皆の評価はいっぺんに変わってしまったのである。。
◇ 地震
伊豆の群発地震は依然活発な状態であった。箱根に近いことからも
大きな揺れが心配されたが、実際には合宿期間中体感のある地震は
4回。そのうち、ドキっとする地震は2回ほどあったが、大事には
いたらなかった。メンバーの日頃の行いがよいのであろう。
◇ 歓声
金沢ー橋口戦は息つまる攻防となった。橋口さんは金沢さんの大石を
とりいっているのだ。もし、とれなければ逆に自分のほうの超大石に、
目がなく、まさに勝負を争う戦いとなった。まわりにも大勢の
ギャラリーが息をこらして盤上をみつめていた。
そして、とうとう、白石をしとめた。もう、完全に息がない、、、
とおもった瞬間、橋口さんの包囲網を簡単に破る手を金沢さんが放つ。
橋口さん、無念の投了。
まわりから爆笑と歓声があがり、「まわりの人は全員気がついてたんだよ!」
と、この手段のことを話していた。橋口さんもにが笑いするよりなかった。
◇ 要注意人物
なんと、今回のメンバーの中に要注意人物がいるという。
実は池上さんであった。国家の機密、あるいは、企業の秘密事項でも保有
しているのであろうか。いえいえ、そんな話ではありません。
単なる「太りすぎ」で、大和健康管理センターから目をつけられていて
しょっちゅう、身体のチェックをうけているのだという。
こういう話を食事中に聞かされた面々、「囲碁部のためにも死なないで
ほしいですね。」とまるで自分の碁の大石のことを語るかのように、
感想を述べた。
◇ 打ち碁検討会、研究会、
最終日は池上−金沢戦 (強化リーグ最終戦) を2Fのラウンジに
移動して、行った。最後の一戦のくみあわせが奇しくも
最強の二人の対戦とあって、ぐるりと囲んだ観戦者も息を
のんで見守った。しかし、じっとしておられない性分の観戦者、
すぐそばのテーブルに継ぎ盤を用意し、多くの変化を検討、様々な
意見がかわされた。次第にヒートアップしていく局中研究の会話は、
いくらか対局者の耳にはいってしまったようだ。
さて、対局者には役にたったであろうか?
以上、
関東囲碁部会計 岸原
次回は是非、精鋭の選手のご来場をお待ちしています。
裏話終り。