関東囲碁部報(99-045)10/18/99 日韓大会−その2      アカシヤ便り


牛島五郎さんから第10回日韓親善囲碁大会&雪嶽山の旅行記が届きまし
たので転載させていただきます。この後水田幸夫さん、高本正さん、遠藤昌
宏さんからも旅行記が届くそうです。長くなりますので今回も次回以降も、関
心ない方はここまでで中止し読み飛ばして下さい。(でもかなり面白いんデス
。)
ゆっくりご覧になりたい方はこちらへ http://sstor12.yamato.ibm.com/KIGO 
                                                (IBM社内Only)
***********************************************************
                         アカシア便り−102           1999年10月16日    1/4

 国慶節の連休が8日間と日本の体育の日の連休が3日間と合わせて11日間の連休を
有効活用して韓国ソウルへ6日間の豪華旅行をして来た。

 中国に赴任して海外旅行をしたのは今回の韓国への旅行が初めてである。韓国IBM
との囲碁交流大会に参加するのが目的で、毎年交互に訪問し合って今年で10年目にな
る。1回目と2回目はまだ現役であった。関東囲碁部の人たちが協力して韓国からの
参加者を歓待した。

1日目は午後到着の彼らをTCATに近い箱崎事業所に招き、軽く
手合わせをしたあと歓迎夕食会を開いた。翌日は大和事業所に場所を移して1日の交流
大会をするのが習わしであった。大和事業所の大会が終わると仙石ロッジに案内して
ゆっくり温泉につかり、翌日は箱根周辺の観光案内をした。2回目と4回目は日本から
訪問する番だったので、兵藤さんと2人でいかに安くいかに効率よくみんなに満足して
もらえるかを主目的として旅行社に当たりをつけた。この時、新宿の客先訪問を終えての
帰途、初めてHIS新宿支店に顔を出したのが縁となった。ちょうどソウルに支店を開設
するためのキャンペーンがあり、UA利用で2泊3日の宿泊つきで4.3万円、延泊は
2人部屋で1人4千円という当時としても格安の値段であった。宿泊は豊田ホテルという
3流ホテルであったが、まわりが庶民的な町で碁会所などもあって結構楽しかったのを
憶えている。

 今回は国慶節のため思わぬ長期連休となったため、私の日程を9日出発から6日出発に
繰り上げかみさんと一緒に韓国に行くことにした。本来なら土、日は振替出勤となるのだ
が、前から計画していたことだからということで休暇にしてもらうことができた。

 6日は朝9時発のソウル行きに搭乗するため7時すぎに家を出た。大連−ソウルは
1時間10分で料金は1人約5万円。ちなみにソウルの空港で聞いてみたら約3.8万
円で韓国で買った方がかなり安いことが分かった。ソウル空港着は時差があるので11
時10分のはずであったが30分ぐらい到着が遅れた。通関を通って両替を済ませたあと、
木谷さんが東京で予約をしてくれた束草(ソクチョ)行きの切符を3.5万ウオン(3500
円)で買うとその場で搭乗券をくれた。これでチェックインが終わったわけである。
 日本から一足先に来る和田さんとは国内線のチェックインカウンターで待ち合わせる
約束をしていので、場所確認のためシャトルバスで国内線発着場まで行った。その後
時間がたっぷりあるのでブュッフェスタイルの食堂に入った。韓国式のブュッフエの
利用方法が分からなくて、座る場所を確保した後メニューを見たり周りを観察したりした。
そして、隣で定食らしきものを食べている人がいたので、その人にいろいろ聞くと日本
語は分からないが、懇切丁寧に買い方まで教えてくれた。先ず食券を買い、
お盆をもって料理が並んでいるところに進み、注文した料理をお盆に乗せてもらう。
私が注文した昼食は480円でボリュームたっぷりの牛肉のスープにキムチ、ナムル、
お好み焼きが2切れにごはんが付いていた。
 昼食後少憩の後、約束の場所に行くと和田さんと難なく落ち合うことができてホッと
した。あとは和田さんの後にくっついて行けば万事安心である。
 韓国の人たちはおしなべて親切な人が多い。空港では真っ赤な制服を着たお嬢さんが
まごまごしている人を見つけてはいろいろと世話を焼いてくれているし、日本語のでき
ない運転手に行き先を聞いていると、乗客の中から日本語のできる人が出てきて納得する
まで教えてくれる。そして何よりも施設や街全体が清潔な印象を受けた。
 束草空港につくと日本人専用のEXPOカウンターがあり、16:30のEXPO
会場行きのシャトルバスが出ると言うのでそれに飛び乗った。束草では『1999年
世界観光博覧会(EXPO)』が開かれており、時間があれば見て行く予定であった。
しかし、シャトルバスの最終が20:00だということと、荷物を持ったままでは
見学の効率も悪いということで、コンドミニアムに直行してチェックインを済ませるこ
とにした。ちょうどそこへ17:00発のデミヨンコンド行きのバスが出発すると言う。
待ち時間の無駄が全然なく、しかも、EXPOシャトルバスのお蔭で、交通費ゼロで宿舎
にチェックインできホッと一と息ついた。
 夕食はコンドミニアムの12階のレストランで松茸すき焼き(1300円)とビビン
バ(600円)ビール(300円x2)で済ませた。うわさに聞いていた韓国の松茸が
こんなに身近に簡単に食べられるとは、つゆ思ってもいなかった。

 7日は健脚の和田さんとは別行動となった。彼は8日の登山の下見に行くので7時
すぎにタクシーで雪岳洞(ソラクドン)まで行き、新興寺(シンフンサ)から本格的な登山コースを
目指して行った。私たちは8時50分発のEXPO行きのシャトルバスに乗って会場まで
行き、『世界観光博覧会』を見学した。午後、雪岳山のハイキングを予定していたので
効率よくEXPO見学をするために予めコースを7か所に決めて入場した。
 先ず『韓国民族文化芸術館』に直行したが、途中『歓迎中国朋友たち』というたれ幕
があったので記念写真を撮った。韓国と中国との交流は1990年にアジアオリンピッ
クが北京で開催された時から始まった。大連でも市の中心地に『現代』が大型ビルを建
設中だし、『大宇』の自動車も多く、韓国人留学生も大勢いる。
 EXPOでは、『現代』『大宇』『頭山』の企業館、発明館と国際レストランなどを
見学したが、特に真新しいものはなかった。観光案内のワイドスクリーンはあったが、
パノラマ式の全天式のスクリーンにはお目にかかれなかった。
 EXPOから雪岳洞(ソラクドン)国立公園行きのシャトルバスの時間は入場前に調べて
いたので、会場内でゆっくり韓国風味の昼食を済ませ余裕をもって行動できた。
 和田さんとは16:00発のデミヨンコンド行きバスに乗るため、公園入口で
落ち合う約束であった。ところが、シャトルバスの運転手が『16:30発のEXPO
行きがあるので、そこでデミヨンコンド行きに乗り換えればよい』と教えてくれた。
少し余裕ができたが、初めてのハイキングコースなので心配である。
 国立公園の入場料2200ウオン(約220円)は65才以上は無料だということで
ありがたく入場させてもらった。
 新興寺(シンフンサ)を100mほど行くと分岐点があって、継祖庵(ケジョアン)方向は3km、
金剛窟(グンガングル)方向は2.2kmと標識が出ていた。即座に短いコースの金剛窟(グ
ンガングル)方向を選んでてくてく歩き出した。本当に心も洗われるようなすがすがしい心地
で森林浴をしながら、渓流を眺め、小さい可愛いりすにもであいながらずんずんと歩いて
行った。幾組もの高校生ぐらいの集団と擦れ違ったが、何でもこの日は学期の切れ目で
学校が休みとのことであった。途中にあるトイレには次のトイレまで0.7kmなどと
いう標識が出ていて親切である。それがどういうわけかいきなり3.8kmになったので、
まだかなり遠そうだと思い、あきらめて帰ろうとしていたところで帰路を急ぐ和田さんと
ばったり鉢合わせをした。まったくの幸運であった。目的の金剛窟はすぐそこだと教え
られ一緒に案内してくれたので、やっと目的を果たすことができた。和田さんは和田さん
で韓国の大学教授のグループと山の中で仲良くなり、昼食をごちそうになったりしたそう
だ。また、高校生とも英語会話を楽しみながらよい登山ができたようだ。
 ところが帰りのシャトルバスでハプニングが起きた。EXPOから乗ったバスの運転
手の言葉をすっかり信じ込んで乗ったはずなのに、このバスではデミヨンコンドへの
バスの接続時間に間に合わないというではないか!!日本語が全く分からない運転手と
乗客のお嬢さんが何やら話をしていたが、全く拉致があかない様子であった。我々も次の
対策を考えなければならない。ところが、途中から運転手が猛スピードで運転し出して
接続時間に間の合わせてくれると言う。お蔭でEXPO会場での接続時間に間に合わって
無事帰って来れた。まったくのひやひやものであった。
 コンドに戻るとすぐ温泉とサウナにはいってすっかりリフレッシュした。昼過ぎに着
いた後続の14名は韓国IBM・姜(カーン)さんたちのエスコートが付いているので心配
することはない。我々3人は今日も12階のレストランで海産物のすき焼きとビビンバ
の夕食にした。束草は日本海(韓国では東海という)に面しているので海産物が豊富で
おいしい。
 夕食後、全員が揃ったところで部屋割りを済ませ、一人5局をノルマにして雪岳山囲碁
大会の始まりである。この時すでに10時をかなり過ぎていたが、思い思いに1時ごろ
までビールを飲みながら楽しんだ。

 8日は全員揃ってタクシーで雪岳洞まで行き、ロープウェイに乗って800mの頂上
にある権金城(クォングムソン)に行くはずであった。ところが、1時間40分の待ちという
ことだったので、それぞれ3グループに分かれて、昨日とは違ったコースのハイキングを
することになった。
 私たちは和田さん、工藤さんと4人で蔚山岩(ウルサンバウイ)を目指すことにした。途中、
継祖庵と揺れる岩までが私たちのコースであり、険しい蔚山岩の登山は和田さんと
工藤さんにまかせて私たちは初めからのんびり歩きだした。
 このコースは昨日の金剛窟の平坦な道より勾配があって岩場が多い。それでも2時間
強かけて目的の継祖庵まで辿り着き、帰りは途中の『四天王寺』に寄ったりして12時
半ごろロープウェイのところまで下りて来た。他のグループの人たちを誰も見かけない
ので、すでにロープウェイで権金城に登ったのだと思い、2人でのり巻きとお好み焼き
の昼食を済ませた。昼食を済ませて1時間20分ほどの待ち時間があったのでうろうろ
していると、ハイキング組の高本さんのグループが帰って来た。彼らは道に迷ったそうだ
が、結構楽しそうだった。すでに14:00になっていたので全員ロープウェイは諦めて
コンドミニアムに帰ってしまった。私たち2人だけはロープウェイに乗り、待望の権金城
まで行くことができた。ここの展望台は海抜800m、山頂からは迫力に満ちた雪岳山の
稜線が眺められ眼下の千仏洞渓谷や束草の街、東海の海岸線など雄大な景色を360度
の視覚で望むことができた。
 帰りは昨日和田さんと約束した雪岳洞16:00発のデミヨンコンド行きの
シャトルバスに乗って無事帰った。このバス代は2500ウオンであった。
 韓国IBMのメンバーも姜さん、金(キム)さん、張さん、朴(パーク)さんの全員が揃った。
迎えのレストランのマイクロバスに乗って束草まで行き、名産のズンドーブという熱い
豆腐料理を食べ、冷たいマッカリという地酒を飲んで夕食を済ませた。

 9日は4台の車に分乗して高速道路のある江陵(カンヌン)まで出て、海岸線の美しい鏡浦
(キョポ)ビーチを散策し、偉大な学者で政治家でもある栗谷李珥(ユルゴクイイ)先生が生まれ
た烏竹軒(オジュクホォン)と江陵博物館を見て歩いた。さすがに韓国の人が案内してくれるとこ
ろだけに見応えのある素晴らしいたたずまいの観光スポットであった。その後の昼食が
またすばらしく、普通の観光バスを利用した旅行では決して行くことのできない料理屋
に案内してもらい、心行くまで韓国風味を味あうことができた。遅い昼食の後、五台山
(オデサン)国立公園に足を伸ばした。今年初めてみる美しい紅葉を眺めながらドライブし、
月が池の上にぽっかりと浮かんでその精が戯れると言われる月精寺に参拝した。
 ソウル行きの高速道路に入るころには陽もすでに暮れかかっていた。高速道路の走行
が約3時間半、ソウルのインターを下りてからホリデイインまで2時間かかり、ホテル
についたのはすでに9時を回っていた。
 ホテルではチェックインの時に金沢から来た金子さんと合流し、松谷さんの案内で裏の
焼き肉屋へ行き遅い夕食をとった。夕食も終わりころになって兵藤さんが現われ、明日の
大会の全メンバーが揃ったことになる。

 10日はいよいよ本番の囲碁大会である。9時半には全員揃ってホテルを出、韓国
IBMビルに定刻前に着いた。型どおりの挨拶を済ませてあとは囲碁三昧である。

 3人の奥さまがたはホテルに申込んで1日観光に出かけたので安心していたのだが、
これがいかさま観光業者でガイドが何の知識もないずぶの素人だったらしく観光スポッ
トに寄っても一言の案内もできない人だったとのことである。かみさんが率直にクレイ
ムをつけるとガイドも『早朝、友人から電話がかかってきて飛んできたもので、自分には
ガイドはできません』と認め、『6200円の料金はいらないので、午後からの正規の
観光バスに乗り換えてください』と言って引き下がったそうである。ともあれ、正直な
ガイドさんだったことが唯一の救いであった。

 日韓対抗囲碁大会の結果は28対49で韓国側に軍配が上がった。日本IBMでは
Cクラスとは言え金子さんが唯一の優勝をし一人気を吐いた。Bクラスでは遠藤さんが
入賞した。 大会のあとは、恒例の懇親会である。韓国受け入れ側の案内で『コーヤン・
レストラン』に行き、パジュンという伝統的な韓国料理−ドーフ・キムチ、モデウム・
ジュン、マッカリの地酒などを味わった。宴の終わりは全員の英語による『ひと言自己
紹介』で締めくくった。

 韓国旅行でのもう一つの楽しみは、朝食を大衆食堂の『朝めし屋』で食べることである。
どこの国に行っても庶民の食べ物からその土地を理解することができるのだと思う。

●○●○●*****  Enjoy your Business, Enjoy your Life! *******●
○●○●                Kenshi Ohki (Tel:03-3808-9970)          ●○
●○●  Sales Operations Communications Sector IBM Japan●○●
○●       (Fax:03-3664-4908  E-mail: ooki@jp.ibm.com )    ●○●○
●******************   大木建志   ***************●○●○●