創始者:真形久視氏
真形ルールは、日本IBM関東囲碁部、本社囲碁同好会(制定当時)の幹事真形久視氏 が規定されたルールであり、現在、囲碁部の例会や合宿等において広く使用され ているものです。真形ルールは、多くの人の話あいで、改良、改善され、進化しています。以下に、規定内容を紹介します。
段級は、2級、1級、初段、二段と通常の段級を採用しているが、3段以上は、0.5段きざみになり、3.5段、4.5段等が存在する。
同じ段位者の対戦の場合互い先先番六目コミ出しとする。
1段差の対戦の場合は、下位者が定先で上位者六目コミ出しである。
0.5段差の対戦の場合は、下位者が定先である。
上記いずれの場合も、ジゴは白勝ちである。
1.5段差の対戦の場合は、下位者が二子となる。
2段差の対戦の場合は、下位者が二子で上位者六目コミ出し
この場合もジゴ白勝ちとなる。
以下、2.5段差は下位者三子となり、この要領で一子ずつ増やしていく。
以上を表にまとめると、次のようになる。
真形ルール | ||
---|---|---|
段差 | 手合い | 実質上のコミ |
0段差 | 黒から6目コミ出し、ジゴ白勝ち | 黒から6目半 |
0.5段差 | 先でジゴ白勝ち | 黒から半目コミ出し |
1.0段差 | 先で逆コミ白6目コミ出し、ジゴ白勝ち | 白から5目半コミ出し |
1.5段差 | 2子置き | 黒から半目コミ出し |
2.0段差 | 2子置き | 白から5目半コミ出し |
2.5段差 | 3子置き | 黒から半目コミ出し |
3.0段差 | 3子置き | 白から5目半コミ出し |
3.5段差 | 4子置き | 黒から半目コミ出し |
4.0段差 | 4子置き | 白から5目半コミ出し |
4.5段差 | 5子置き | 黒から半目コミ出し |
5.0段差 | 5子置き | 白から5目半コミ出し |
5.5段差 | 6子置き | 黒から半目コミ出し |
6.0段差 | 6子置き | 白から5目半コミ出し |
以下同様 |
注) 真形ルールといえば、通常上記の 2つを指すが、広い意味でこの昇降段規定を含むこともある。
年間十回程度開催される真形杯の大会、および、年間、一度か二度開催される合宿大会、IBM Open大会を昇段、降段の対象の大会とする。
大会は、30名未満は、2クラス。30名以上は、3クラスとする。
一回の大会で各クラスに、優勝者3点、準優勝2点、3位に各1点ずつが付与される。また、1クラス13名以上の場合は4位に1点、15名以上の場合は5位に1点が付与される。
1ランク(0.5段)昇段するために、規定の勝ち点を必要とする。この勝ち点とは、 大会のそれぞれの成績を加味したもの。
昇段規定 | |
---|---|
昇段級前の段位 | 必要な勝点 |
級位者 | 8点 |
初段 - 3段 | 9点 |
3.5段 - 5段 | 10点 |
5.5段 - 7段 | 11点 |
7.5段以上 | 12点 |
また、この勝ち点はTotal 12大会分(真形杯、IBMOpen、合宿)有効で、これを経過すると無効になる。
昇段時点で規定勝点以上の勝点は、昇段後はリセットされる。
降段を考慮するため、過去の成績で以下の場合、当規定を適用する。
強制降段 | |
---|---|
9段以上 | 負け越し3回連続で降段 |
8.5段、8段 | 負け越し4回連続で降段 |
7.5段、7段 | 負け越し5回連続で降段 |
6.5段、6段 | 負け越し6回連続で降段 |
5.5段 | 負け越し7回連続で降段 |
年間15局以上、勝ち点ゼロで、勝率が2割以下となった場合 | |
勝ち点にかかわらず、通算12連敗となった場合 | |
任意降段 | |
以下のすべての条件をみたして、本人が希望し、真形杯幹事、囲碁部幹事に、降段の理由が合理的と認められたときに適用 | |
1. 過去1年間の勝率が4割以下の方、もしくは負け越し数が通算10以上になった方(但し勝ち越した場合はリセットします)。 | |
2. 4回連続負け越しの方。 | |
[ 2勝2敗の扱いについて] | |
真形杯/IBMオープン大会が4局運用体制への移行に伴い、2勝2敗の扱いを以下のように決定されました。 | |
2勝2敗者も入賞対象とし、入賞者は降段点をリセットします。 なお、入賞されない2勝2敗者の降段点はそのまま持ち越しといたします。 |
以上
本社同好会 幹事 真形久視
1997年10月15日制定
2001年1月19日改訂 : 岸原達也、プレミアムルールを採用
2003年5月27日改訂 : 岸原達也、昇段規定、降段規定を明記
2023年12月31日改訂 :谷野正義、長井憲章 最新の真形杯運用規定を反映
関東囲碁部