関東囲碁部報(2002-41)特別寄稿文「囲碁のある人生」 新宿月例会は、一昨日、土曜日に今年度の最終会をとり行ない、無事に 終了いたしました。この月例会の司会をされておられる高本さん が、自身の所属されている会に、寄稿文を送られましたが、同時に、 囲碁部にも紹介されましたので、皆様にお届けいたします。 *高本さんは、皆様よく、ご存知とはおもいますが、本年、社内段位で、 7段に昇段され、例会に、大会に、合宿に、インターネット囲碁に、と 充実された囲碁人生をおくっておられる方です。 感想などありましたら、返信にて高本さん宛にお願いいたします。 --------------- 瓊林友の会 寄稿 囲碁のある人生 囲碁仲間では囲碁を通じて豊かな人生を送ることを「囲碁のある人生」とい っている。 定年退職し、62歳を迎え老境に入ろうとする私にとって囲碁を友として残 された人生を楽しみたいと思う。 学生時代、囲碁部の創設に関わって以来、約40年囲碁を通しての交友は実 に広く深いものであった。しかし、これから先のことを考えると尚一層囲碁仲 間との交友が楽しみであり、囲碁の面白さ、奥深さに接する時間を多く持つこ とができる楽しみがある。 昭和39年日本アイ・ビー・エムに入社して以来、余暇としてマージャンを やる機会が多かったが、囲碁だけはずっと会社内でも活動を続けてきた。 関西では関西社会人リーグに入り、会社対抗戦に参加した、東京転勤後も会 社囲碁部の幹事として活動してきた。 幹事として私は「囲碁は年をとってからでも楽しめるのだから、現役社員だ けでなくOB社員も一緒に活動しよう」と呼びかけてきた。その功あって現在、 退職後も会社囲碁部の活動に参加している。今や現役社員よりOBの方が多い ほどである。 会社囲碁部活動の成否は熱意のある幹事がいるかいないかにかかっていると いっても過言ではない。現在では活動ごとにOBが幹事役を買ってでるほどの 盛り上がりを見せている。 春秋の2泊3日の合宿、年約20回の各種社内大会、対外親善試合年3回、 月例の研究会、公式社会人団体戦出場年3回、日韓親善友好大会1回などであ る。 私の場合これに加えて、同窓会の活動として毎月第三土曜に瓊林会東京支部 会館で開催している「三土会」もあるので、大方の土曜日は囲碁行事で埋まっ てしまうほどである。囲碁会の後は飲み会、談話会となることも多い。 別途インターネット碁を自宅のパソコンで楽しんでいる。 囲碁を楽しむには次の条件が整わなければならない。「修身」「斉家」「治国」 「平天下」の4項である。「修身」: 自分自身が心身ともに健康であること。「斉 家」:家庭に病人や不安がないこと。「治国」: 国情が安定していること。「平 天下」:世界中が平和であること。 これらの条件が整うことはなかなか難しいことであり、1つでも崩れると「囲 碁のある人生」は送れない。今の私はすべての条件が整っており幸せだと思う と同時に、これら4つの条件が維持できるように努めなければならない。 また老後を恙無く送るためには、健康、経済面の次に交友する仲間の数と広 さと言われている。囲碁の交友は国内に留まらず海外にまで及ぶが、この囲碁 の交友を持続させなければならない。 好きな囲碁を楽しむための4条件がいつまで維持できるか分からないし、ま た交友関係についても元気な仲間がいつ病気で倒れるかもしれないという不安 はあるが、私の場合囲碁のお陰で老後は楽しみで一杯である。 まだまだ棋力向上を目指して楽しんでその後は後進の指導の方にも進みたい と考えている。 完 (学部12回卒 高本 正) IBM関東囲碁部