IBM IGO Club Report(2009-006)2009年度ジャンボ囲碁大会結果報告 IBM、歓喜の連覇! 2月1日(日曜)に2009年度ジャンボ囲碁大会が開催されました。 当日は、10チーム、150名が集い、実業団のNo.1をかけて争いました。 結果、IBMチームがみごとに好成績で優勝をはたし、2連覇を達成 しましたのでお知らせします。 ジャンボ大会は1チームあたり15名と大人数で構成され、それが名前の結縁に なっており、雪組(法人や官公庁) 月組(同好会、碁会所)の2種類が あります。IBMは、雪組に9年連続の出場になります。 他の大会と違って、実力に応じたクラス分けはなく、出場選手は、全員、 最高クラスで対戦することになります。どの企業も15名の精鋭選手を選抜 しており、大変にレベルの高い大会となっております。 ジャンボ大会出場者(敬称略) 1 金沢 東栄 2 中村 信夫 3 関口 哲夫 4 大串 天光 5 松谷 治 6 長野 一隆 7 岸原 達也 8 吉田 嶽彦 9 高本 正 10 高妻 大基 11 竹村 直 12 賀陽 敏彦 13 徳田 隆行 14 山口 宗一 15 池野 晃 *都合により、選手の一部が発表時より変更されています。 今年の大会では、10チームがエントリーしました。 昨年同様、1リーグ制で勝ったチームどうしが対戦していくスイス方式の ルールが採用されました。 参加チーム10チームは以下のとおりです。 IBM-A、大和証券、日立、東京都庁、NEC、富士通、茜会、IHI、東京都教職員、丸紅 ほとんどのチームが常連でもはや顔なじみのチームですが、プロのネット碁の棋戦 を主催されている大和証券チームが新たに登場されました。 なお、当日は、審判として鈴木 嘉倫六段が来られました。 第一戦 初戦、IBM-Aチームは、何度も対戦しているIHIチームでした。 IHIというのは石川播磨重工業のことです。 過去に一度も負けてないため、自信をもってのぞみました。 序盤から快調に勝ち星を重ねて安定した成績で上から下まで、お一人を のぞいて快勝、14-1という快心スコアでのスタートです。 昨年は、12-3での勝利でしたから、より良い成績を残すことができました。 大将の金沢東栄さんも久しく碁を打ってないこともあって勝負勘などが どうかと心配されましたが、まったく危なげなく退けていました。 他のパートは、というと強豪チームが激突していました。 富士通が茜会に2-13というスコアで破れ、もうひとつの注目の NEC-日立戦はNECが9-6で日立に勝利していました。どうも、日立は NECに相性が悪いようです。それはともかくIBMにとっては日立が 負けたことはちょっとした朗報です。 また初登場とおもわれる大和証券が丸紅に9-6と競り勝っていました。 日本IBM 14-1 IHI囲碁部 第二戦 二戦目は、勝利チームどうしということで大和証券との対戦になりました。 相手の副将がなんと不在、不戦勝が確定し、はやくも一勝です。 うれしい半面、エネルギーがあり余ってそうな副将の中村さんが対戦が ないのは残念な気もします。対局が進み、一番早く勝負のカタをつけたのは 五将の松谷さんで快勝でした。その後も、七将や八将、六将が次々に 勝ち名乗り、、楽にいけるかとおもいきや、その後、異変に気がつきました。 下位陣の相手が予想外にかなり強いのです。盤面をみるといい勝負という というよりは、はっきりいって苦しい碁が多く、苦戦の様相です。 どうも、強い順ではなく、このあたりに若手の強豪を配置して工夫された ようです。結局、下のほうで4つの負けとなり、残りを勝って11-4のスコアと なりました。この時点でIBMチームは大将から9将までが連勝、また 15将の池野さんが連勝でした。池野さんの碁は冷静できわめて 落ちついたうちぶりで2局とも完勝でした。前回のジャンボ大会から 数えて5連勝となっていた若手の高妻さん、竹村さんがそろって負けてしまい 連勝ストップとなりました。 日本IBM 11-4 大和証券グループ NECは、9-6で東京都教職員チームに勝利し、連勝。 茜会が11-4のスコアで丸紅に勝利しやはり連勝。 富士通は、日立にも3-12の大敗、かつての強豪チームもこの時点で完全に マットに沈みました。 第三戦 25勝をあげているIBMと、23勝をあげている茜会との対戦となりました。 茜会は所沢にかまえる支部チームだそうですがいわずとしれた強豪ですから 決勝戦のつもりでのぞみました。 開始そうそう、きわめて安定感のある関口さんが破れました。 相手は鉄砲塚さん、都庁の大将でよく登場されていた有名な方です。 関口さんはジャンボ大会9連勝中だったのですがついに連勝ストップです。 また4将で安定していた大串さんも破れ、暗雲がたちこめました。 しかし、その後、2つ星をかえして序盤は、2勝2敗のでだしでした。 茜会チームの大将は池田さんという若くて強い方です。吉田さん 松谷さんといったメンバーが何度かこの池田さんと対戦していますが、 その本格的なうちまわしにまったく歯がたたず完敗しているという人です。 金沢さんは、この強豪相手にうちまわして快勝し、3連勝となりました。 また相手チームの副将は石井さんという女性の方でした。この方は 茜会でも先生役をされているそうです。中村さんにもそうとうな碁を 打つほどの打ち手でしたが、この碁もなんとか中村さんが残しました。 一進一退が続くかとおもわれましたが、今回は比較的、下位陣が ふんばり結果的には10-5の快勝となりました。相当な戦いを覚悟 していましたが意外な快勝です。気を引き締めたのが良かったのでしょう。 これでチーム3連勝です。 他には、NECが東京都庁にも9-6となり、チーム3連勝です。 日本IBM 10-5 茜会 第四戦 いよいよ、最終戦、チーム3連勝どうしの対戦ですから勝ったほうが 優勝です。8勝をあげた瞬間、そのチームが優勝となります。 文字どおり、雌雄を決する決戦となりました。 NECには、ジャンボ大会で何度も対戦していますが、昨年も10-5で 勝利するなど相性の良いチームです。しかし、あの日立に勝っている のですから相当な戦いが予想されました。 7将の岸原の相手は若い好青年風の方で実は3度目の対戦です。 過去、1勝1敗、実はジャンボ大会でも対戦し、序盤有利になりながら 中盤でせり負けています。この日は昨年の借りを返すチャンスで白番で したが布石でリードし、序盤から中盤にかけて優位が続き、一度も不利に なることなく手厚く勝利、これでこの日は4連勝となりました。 副将の中村さんも、若い相手でしたが貫禄の勝利、みごと4連勝です。 5将の松谷さん、12将の賀陽さんが負けて、2-2、しかし、その後、 3-2、4-2、5-2と星を着実にリードしていきました。 大将は神奈川県の強豪、高根さんです。東北大学囲碁部のOBとして 有名です。金沢さんはこの強豪相手にもみごとに勝利、この日、4連勝 となりました。吉田さんも難しい碁ながら勝ち、その他、長野さんも 気合のはいった碁を続けてみごと勝利し、さらに高本さんは着実に 寄せでポイントをあげる碁でこれまた勝利となりました。吉田さん 長野さん、高本さんはこの日、4連勝で優勝の原動力となりました。 チームスコアは7勝4敗でリーチとなって、ここで池野さんの碁をみると 手厚く、かなりリードしていそうな雰囲気です。これで勝利を確信しました。 そうこうするうちに3将の関口さんが勝利、これで優勝が決まりました。 あと竹村さん、大串さん、池野さんも勝って結局、10-5の会心の勝利、 優勝となりました。 日本IBM 10-5 NEC 総評: 昨年に続いての連覇で通算三度めの優勝となりました。 今年は、内容はきわどかったものの結果的にはすべて2桁勝利で会心の 優勝となりました。全勝者が6名もでたのがすごかったとおもいます。 来年は、優勝チームとして注目、マークされる存在となります。 よりいっそう精進して来年も是非、優勝を狙いたいものです。 選手のみなさん、お疲れさまでした。また、素晴らしい碁の内容で 栄冠をかちとっていただき本当にありがとうございました。 成績優秀者 4戦全勝 主将 金沢 東栄氏 4戦全勝 副将 中村 信夫氏 4戦全勝 6将 長野 一隆氏 4戦全勝 7将 岸原 達也氏 4戦全勝 8将 吉田 嶽彦氏 4戦全勝 9将 高本 正氏 大会こぼれ話 ◎システム障害の影響 今回は、システム障害が発生してIBMチームに大きな影響を与えました。 なんと、エース池上さんがシステム障害の対応のため、ジャンボ大会に 出られなくなったのです。層の厚いIBMチームはなんとか、選手を 揃えて事なきを得ましたが、この事態に抗議したのが某Nさんです。 「システム障害と囲碁の大会とどっちが大事なんだよ〜!」 この少しむちゃな抗議にはまわりの皆が爆笑でしたが、いずれにしろ IBMチームは大駒落ちのおもわぬハンディを背負わされることになりました。 ◎今どこのチーム? 大会初戦、勝利を決めた15将に結果を聞いていたら、 「ところで今どこのチームだったの?」という質問がとんできました。 15人もいると、相手がどこのチームなのか難しいとおもいますが、 チームの看板は5名ずつのテーブルの3か所に配置されます。 せめて戦っている相手チームくらい把握しておいてください(笑) ◎もしかして私だけ? 14-1というスコアはつらいですね。相手チームにとってもそうでしょうけど 唯一負けた方が仲間はずれにされたみたいな気分になります。 今回、負けた方は、「もしかして私だけ?」と聞いてきました。「はい」 「やっぱり、、」「なんで負けたんですか?」「優勢かとおもってうち進めて ヨセでゆるんで防御の手ばかりになってしまって...」敗戦の弁がいろいろと でてきました。 ◎そんなご謙遜を.. 某チームの相手選手から「いつもどのくらいでうっておられるんですか?」と 段位を聞いてきました。Mさん、「そうですね、6段くらいですかね。」と回答。 「えー!それはお強い!じゃあ、すぐ投了しますよ」6段というのはピンから キリまでありますし、この大会で6段程度ではたいしたことはないわけですが Mさんは、この相手選手をずいぶん謙遜する人だなぁ、と感じたそうです。 ところが実際うってみると、シチョウを5つも逃げ出すなどほんとにあまり 強くない方で、ほんとにすぐに投了しました。 「すぐ投了するというのは、ほんとのことだったのか...!」 とばかり、新鮮な驚きでした。 ◎打ちように困る? Mさんが大会の掲示板を見ています。大会のほとんどの方はまだ対局中で、 かなり対局が早く終わったようです。 「結果どうでした?」と質問をすると「勝ちましたよ、それより隣の Oさんが困っているみたいでした」との回答、あの強いOさんが困るとは 相手も相当な打ち手なのでしょうか。この大会のレベルの高さを改めて 感じます。しかし、どのように困っているかよくよく聞いてみると、、 「良すぎて困る、どうやっても良いので、、すでに盤面の1/4くらいは地に なっていて、、あえて言えばパスしても勝てる」と、ものすごく形勢が 良すぎて何を打ったら良いかどうやっても良いので困る状態なんだそうです。 こんな困り方聞いたことないですね。。 ◎50目勝ってる碁を.. Kさんの碁は必勝体制、相手のけっこうな大石がとれそうなところが 何か所かあり、中央の石もさほど弱くない状態、しかし、何人も見ている 中で間違いを重ねて痛恨の半目負け、、これですっかり調子が狂ったようです。 まわりの観戦者はどうしたの??とばかり、Kさんらしくない不思議な 打ち筋に首をかしげていました。 ◎敗軍の将、何も語らず.. 負けていろいろ語る人もいれば、語らない人もいるようです。 Tさん、負けようのなさそうな碁だっただけに敗戦はそうとう きつかったようです。この結果には「何も言えません...」と ひとこと残して去っていきました。 ◎佐藤康光がついに.. 某チームの主将は、一部で顔が似ていることから佐藤康光と呼んでいる方 なのですが、本格派の碁でMさんやYさんが何度も対戦し、壁にはねかえ されるようにまったくかないません。。。この人が碁を負けることが あるのかとおもうくらい強いのですが、今回は、大将がみごとやっつけて くれました。。Mさんは、「佐藤康光がついに陥落したね、、」と妙な 喜び方でした。 ◎埼玉対神奈川 マスクをしていて表情が見えませんでしたが、相手チームに かわいらしい(たぶん)女の子がいました。なんでも女流アマの 埼玉県代表らしいです。これに相手をしたのが認定100問で神奈川県の トップのYさんです。 埼玉と神奈川の対決となりましたが、神奈川に凱歌があがりました。 ◎おばさん、くやしい! 相手チームのおばさん、チームメートのそばによってきて、「くやしい〜!」 と叫びました。なんでも相手の石をとって楽勝ムードというより、 「私が相手だったら投了したのに。。」というくらいの必勝体制だったのに ヨセにヨセられて1目半負けとなったみたいです。 うちのチームにもよく粘る選手がいるものです。 ◎盤面は見ない 某Nさん、今回も4連勝とみごとな成績でした。しかし、意外な対局を されていました。盤面で丹念に手を読んでいるのかとおもいきや、 そんなことはせず、「相手の手番の時は相手の表情を見てその表情の 内容で困ったかどうかを判断してそれで手を決めていますよ。 盤面は見ずに時計と相手の顔ばっかり見てますね。」 うーん、あまり参考には、なりませんねぇ。 ◎戦う前から、、 某Kさん、相手のチーム成績を9-6,9-6,9-6と3連勝していることを聞いて 「じゃぁ、それじゃ、今回はうちが6-9負けかな」と弱気発言、 戦う前からそんな弱気じゃいけませんよ、と横から叱咤激励がとび ました。しかし、そのKさん、その後、碁はきっちり勝って勝利に貢献されました。 実は油断させる作戦だったのかもしれませんね。 ◎気楽に打てる 某Iさん、大会では、3勝1敗の好成績でしたが、成績以上に碁の内容が 素晴らしかったようです。本人いわく、よくBチームの副将や三将で 出場していたけど、それに比べたらすごく気楽でのびのび打てました。。 ◎負けたら地獄..? 決勝戦で負けると普通は準優勝ですが、スコアの関係でいきなり順位が 大きく落ちることは武闘派碁会でよく発生していますが今回の大会も そのとおりのことが発生しました。IBMに決勝で負けたNECが2位かと おもいきや、なんと4位でした。2位は着実にスコアをのばした日立 でした。勝てば優勝、負けるとスコアの関係で4位まで落ちるんですね。。 ◎職責を果たす? ここ2年連続大会幹事の吉田さんは、ジャンボ大会でも選手の召集や チーム構成で苦労されました。とくに今回は最後の前日まで都合を選手に 確認し、緊急対応をやるなど大変だったようです。 実は、昨年のジャンボ大会、今年のジャンボ大会と両方全勝なのは 唯一、吉田さんだけです。二回の大会で8戦全勝で、自分の編成した チームを優勝に導きました。今回のジャンボ大会で社外大会幹事役を終了 することになるわけですが、文字どおり「有終の美」を飾りました。 ◎全勝賞 全勝賞は日本棋院のポケット本です。 手筋の本、詰碁の本、定石の本、布石の本、ヨセの本などがあります。 でも、比較的、簡単そうなので、詰碁なら簡単そうでもやや難しいだろう との判断のもと人気が集中しました。 ◎一番良い賞品 優勝賞品は昨年はあまり使えないものでしたが今回もバランスボードという ことで囲碁部員があまり喜びそうな内容でもありません。ところが この賞品をいれる袋がけっこうしっかりした大きなサイズのセンスの良い バッグです。Tさん「一番良い賞品はこの荷物をいれるバッグですね!」 とばかり大喜びでした。 ◎痛恨の対局 YさんとIさん、碁が打ち足りないようで終わってからも楽番を打っていました。 すごいバイタリティです。しかし、このためか賞品をいれる良いバッグの存在に 気がつかず、棋院を去ってしまいました。その後、別の方からそれを指摘 され「そんな良いバッグがあったとは、、」対局しなければ気がついていた かもしれませんね。 ◎責任問題発言にびびる.. 新しく社外大会の幹事になるMさん、せっかくのジャンボ大会二連覇の 充実した成績を来年止めることになったら、、、 「その時はそれそうおうの責任をとってもらいますよ」この発言には 「具体的にどう責任をとらされるんですか?」とまじめに心配そうに 聞き返してました。。 ◎優勝祝賀会 その日の優勝を祝って盛大な祝賀会を開催し、11名が集って 勝利の美酒に酔いしれました。 歴代の成績 2001年度 : 3位 2002年度 : 3位 2003年度 : 入賞なし 2004年度 : 3位 2005年度 : 2位 2006年度 : 優勝 2007年度 : 入賞なし 2008年度 : 優勝 2009年度 : 優勝 大会写真集、および個人成績は後日、囲碁部サイトに掲載します。 IBM Japan IGO Club