IBM IGO Club Report(2009-050)実業団囲碁団体戦決勝戦結果報告 11/29に東京駅八重洲口のいずみ囲碁サロンにて首記、実業団囲碁団体戦の 決勝大会が開催されました。 結果的に高段クラスと有段クラスでみごと優勝を飾り、無差別クラスでも 優勝チームと同スコアとなる好成績で、第一回の記念大会にIBMチームの 名を印象強く刻みました。 以下、各チームの代表の方の報告を元に詳細報告を行います。 ---------------------------------------------------------------------- 無差別クラス観戦記 チーム-1(無差別クラス) 主将 池上 均 副将 松谷 治 三将 高本 正 1回戦 対 富士通選抜 ○2-1 富士通は無差別クラスに3チーム出場;富士通代表、富士通選抜、富士通燦燦と 当大会に力を入れている。 富士通代表は主将村上深、副将窪庭を擁する本命チームで、富士通選抜はこれに次ぐ。 最初からハプニングがあった。 副将戦で時間切れ寸前に終局、作って私の1目半勝となった。簡単な感想を終えて 石を崩し出したときに相手から地の計算が違っているとクレームが出て、 もう終局しているのだからと言っても、並べ直して確認するといって聞かない。 結局担当者の了解のもとに並べなおしたが、棋譜をとっているわけでもなし、 全て正しく並べられるたかどうか分からない。それでも並べ終わった結果、 今度は私の半目勝となり、納得してもらった。 チームは2-1○だったので、貴重な1勝となった。 2回戦 対 富士通燦燦 ○2-1 特別席で対局。ここでは係りの担当者が主将戦の棋譜を採ってパソコンに入力。 副将戦、序盤で敵の大石を仕留め、その後も堅実に打って早々の勝ち星。 池上さんも特別席のプレッシャーにめげずに堂々の勝利。 3回戦 対 オラクルイゴラーズ ×1-2 宿敵イゴラーズとの対戦。副将戦、序盤で相手の石を取り込み優勢と思ったが、 実は互角の形勢だったようで、その後死活の錯覚もあり無念の投了。 隣の三将戦を観ると絶望的な形勢に。ここで敗戦を覚悟した。 そのなかで池上さんは確実に勝利。強い! 4回戦 対 バブルトリオ(大和証券) ○2-1 バブルトリオはイゴラーズに勝ったチーム。 そしてなによりも村上、窪庭の富士通代表を下した強豪チームだ。 これで入賞の目はなくなったと覚悟した。 窪庭を負かした敵の副将はさすがに強く、時間ぎりぎりまで精一杯粘ったが大差の 敗戦。ところが、主将池上さんが勝ち名乗りをあげ、高本さんも貴重な勝ち星を 上げて難敵に勝利した。 無差別クラスの成績表をみると全勝チームはなく、IBM、富士通代表、三井生命、 全国健康保険協会の4チームが3勝1敗で並ぶ、もしや入賞と期待したが、残念! スイス方式の点数でわずかに及ばず、優勝全国健康保険協会、準優勝三井生命となった。 --------------------------------------------------------------------------- 主将 高妻さん、副将 徳田、三将 鈴木さん 1回戦 見塚企画B 聞いたことのない会社名ですが、この大会にでるための実態のない会社とのことで す。 有名なアマの鉄砲塚さんと話をされてたので油断ならないかと最初は気を引 き締めて望みました。(相手チームはチームメンバー内で初対面の人がいたらしい のでちょっとチームとは呼びがたいチームでした。) 3名ともやさしそうなご年配の方で、結果、3人とも問題なく勝たせていただきま した。 2回戦 長谷工B 日本棋院の大会でも何回かあたったことがある人がいるチームで、油断できない チームです。 開始30分ぐらいして、何とうちの大将がつぶされたようです。 私の方は序盤から難解な攻防が続いてましたがさそいで様子見のノゾキをうって相 手が反発したところを返し技でハザマをつき、中ぐらいのカナメ石を召し取りかな り優勢になったところでした。 隣はどうかなと三将のところを見たらめずらしく 三将のSさんが「ひぇー」とか何か悲鳴をあげたので「えっ?まさか」と不安にか られつつ自分の方は相手の最後の大模様を荒らしてシノギ、中押し勝ちしました。 三将戦はどうなったのかと思ったら結局こちらのSさんが勝利したようで、2−1 でチーム勝利となりました。 3回戦 (株)インテージ 3回戦は全然聞いたことのない会社です。 私の相手は結構若い方でした。 相手 が1段上だったので私の先の手合いです。 序盤、私は得意の手で相手をかく乱し て若干優勢のまま対局は進みました。 終盤、相手の攻めをしのぐ時にカナメ石を 捨てられで地をかせがれ逆転されたかなと思いましたが、なんとか盤面で2目残り 勝利しました。 主将、三将の様子を見る余裕はありませんでしたが、両方とも勝 利したようで、チーム三連勝です。 これでかなり入賞濃厚になりましたが、4回 戦ありますので最終戦も油断できません。 4回戦 日野自動車 三連勝はうちのチームだけで、2−1のチームで一番勝ち数の多いTDKとあたる のかと思ったら相手は違うチームでした。(どういう風に組み合わせを決めてたの かよくわかりません。) ともかく、たとえ負けても誰か1勝すれば優勝タイにはなるはずなので余裕をもっ て望みました。 私の相手は同じ4段ですので握った結果私の白番です。 相手が大模様をはってき て私のいやな碁形でしたが、辛抱強く少しずつ相手の模様を削減して地をかせ ぎ、なんとかコミがかりで三目半勝ちを収めました。 主将、三将も勝ち、結局3人で11勝1敗の好成績で優勝することができました。 予選はチーム10勝2敗のうち自分一人が2敗もして片身が狭い思いをしました が、今回は三将のSさんとともに全勝で貢献できて良かったです。 前日の真形杯で負けだめをして不運を全部洗い落とすという作戦が成功しました。 今回が第一回の大会ですが、出場チームが多くて活気があり、賞品も魅力的で来年 も是非出たい大会です。 --------------------------------------------------------------------------- 以下有段クラスIBM#3の報告です。 朝、電車で会場に向かっていると及川さんから電話がありました。 車内なので遠慮しながら携帯電話で応対するも断片的にしか聞こえません。 「日本棋院の前にいる」、「いけなくなった」、、、、 公衆電話からで直ぐに切れてしまって何が言いたいのかなと不思議に思ってました。 会場に着くと及川さんがいません。やはり都合が悪くなって来れないのかと思って 中山さんに伝えた所「そうですか」の一言二人でも全勝すれば良いので大層な自信 の表れかと思いました。事実8月の予選大会では全勝賞を受賞してます。 そのうちに及川さんが現れ、何の電話だったか確認できましたが、なんと会場の 場所がわからなくなったとのことで探しまくった結果到着との事で事なきを得ました。 開会式は例によって内久根社長の演説から始まりました。 前回もなかなか面白い話がでましたが今回はオバマ大統領が中国に行った際 持って行ったお土産の話でした。一部のメディアでは取り上げられたようですが、 オバマ大統領が胡錦濤国家主席に贈ったハワイ産の碁盤と碁石です。 中国ではその真意は何なのかで侃々諤々の論評があったようですが、 「中国の伝統文化を尊重し、平等で平和な両国関係を築いていこう」 となったようです。 内久根さんは日本の新聞でこの事が取り上げられず1泊とか 4泊とかの議論にご立腹の様子でした。 また、審判長には内弟子を取っている事 で有名な大渕九段がこられました。 彼の挨拶から第1戦が始まりました。 第1戦 対戦相手 日本福祉囲碁協会 どのような、協会か伺ったところNPOのボランティア団体です。 約200名強ほどの会員を有し関東一円で老人ホームや寝たきりで動けない人たち と碁を打ちに行く活動をしているとの事です。 及川さんはいたく興味をもたれて連絡先や活動誌をいただいておりましたので、 別途案内が出るかと思います。 その協会の副会長さんとの向こう先の白番での 対戦です。 慎重に打ち進めましたが、随所に相手の緩着があり優勢です。 普通は辺の3間のケイマは深く入るのが定石ですが浅く入ってきたりします。 ただ、こちらもその受け方を失敗したりしましたが、大過なく勝利中山さんは 2子局に苦杯を喫するも及川さんも順当に勝ち緒戦をものにしました。 第2戦 日野自動車OB 昼食後、私の相手は4段ということで、私の先番で始まりました。 中盤相手の一間とびに割り込みを二つにちぎり一方は召し取りましたが、 もう片方は逆に私の大きな地に入ってきてあまり儲けれませんでした。 先に守っておいてから割り込むべきで反省材料です。 でもその時点で目算しほぼ10目強の勝ちとみて相手の石を囲わせても、 厚く打ち進めました。 相手は歴戦のつわもので寄せを淡々と打ち進めます。 結局盤面で5目残し薄氷の勝利です。 相手は早打ちとあって両隣はまだ中盤です。 隣の中山さんはまたしても2子局で苦戦です。 もう一方の及川さんも微妙な効の最中です。 効に負けると大石が死にます。 結局効材の大きな打ち込みに対応しきれず何とか解消し生きましたが、 とてもコミが出る碁ではありません。 途中で及川さんが私に二人の結果を 聞きに来ます。 私は1−1で及川さん次第と伝えますと、必死で挽回を 図りますが、時既に遅くとても挽回は無理な情勢です。 でも、ここで奇跡が起きました。 残り時間は及川さんが3分、相手は1分、 小寄せが打ち進められ半効が残るのみ。 効材が豊富でどちらも譲りません。 (相手が冷静に目算していたら半効を譲って勝ちを得るはずですが後で聞くと 細かいと思ってたようです) 結局相手の時間が切れての勝ちとなりました。 (この勝利が優勝に繋がったと思います) 第3戦 NECソフト お互いに2連勝同士、事務局からは「事実上の決勝戦ですよ」と炊きつけます。 実はこの相手予選大会の最終戦にやはり全勝同士で当たってます。 相手側はリベンジに燃えています。 向こう先の白番です。 前回戦って堅実な 碁を打つ相手です。 大模様を張り上辺を大きくまとめて危なげなく勝利。 相手は早く打ち込むべきだったと悔やむことしきりでしたが、時既に遅しでした。 隣の中山さんはまたしても相手の2子局苦戦です。 もう一方の及川さんはと見ると相手の大石を召し取ってます。 途中で、「今度は勝ちましたね」と誇らしげに独り言を言ってましたがその とおりの盤上です。 結局相手はいろいろ試みるも万策尽きての投了。 これでチーム3連勝とあいなりました。 第4戦 TDK−C こちらも3連勝で全勝同士の戦いです。 3段、初段、3級という変則チームです。 勝てば優勝ですが、中山さんは5子局と戦う前からギブアップ宣言です。 2子局の 白番です。 ケイマのかかりに星にはさんできます。 両掛かりに星からのコスミ に三三に入ってのスタート。 定石どおりの打ちすすみます。 もう一方の隅もケ イマに同じく辺の星に挟んできます。 同じですか?と言うと相手は「しか知らな いと」今度は一間での両掛かりに同じくコスミの三三と私の左辺は黒の大模様。 ほどなく辺の星下に付けて大模様を荒らして中盤でほぼ追いつきほぼ勝ちきったと 思ったら、相手も負けを意識したのか私の石を取りに来ました。 2-3分丁寧に読ん で生きを確かめ打ちましたが、及川さんは既に勝っており私の碁を観戦してます。 私があまりにも慎重に考えれいるので、一路隣に打つのではと心配して見ていたと の事でした。 その手は気がついてましたが、効になると逆転の目が出てきますの で生き筋をしっかり読みきりこれで20目近い大差での勝利となりました。 中山さ んはギブアップ宣言どおりの碁だったようです。 苦戦を予想してましたが、なんと結果は優勝及川さんと私は4連勝と花を添えまし た。 賞品は予選大会と同じく優勝メンバー全員に1万円の商品券でした。 また 有段クラスの2位は予選会と同じNECソフトさんでした。 内久根さんからは来 年はチームをもっと出して下さい。 とのことで、皆さん高額賞品を目指し是非来 年は出場しましょう。 --------------------------------------------------------------------------- チーム #4 有段クラス B-2チーム 大将 中原 三段 副将 古川 三段 三将 簗 初段 1回戦 マルハ-B戦 1-2 序盤相手星から両大ゲイマ開きにきたとろに当然三々に打ち込んだが うまく対応され活き損ねて少しまいった。 気を取り直し外側締め付け攻め取の形にもっていき少し打ちやすくなったようだ。 中盤中央の石を攻めて右下隅大地がまとまり勝勢になった。 しかし終盤油断していた一間飛びを切られてしまい左辺囲われて細かくなってしま った。 終盤気を取り直してヨセでがんばり何とか勝利することができよかった。 大将、三将は残念ながら惜しい碁を逃してしまいました。 2回戦 神戸製鋼OB戦 3-0 序盤中盤何となく優勢を意識していたのだが形勢を見るとはっきり優勢とは見えな い。 しかしずっと味よく打っていたのが効いて少しずつかせいで優勢を固めていくこと ができ何とか逃げ切ることができた。 大将、三将も勝利しチーム勝利することができた。 3回線 TDK-C戦 1-2 序盤から味よく太地をがまとまりそのまま相手反撃もなく危な気なく勝利すること ができた。 三将の相手は3級で2目置かせて打つことになりこのハンデはきつかったようです。 4回戦 日本福祉囲碁協会戦 2-1 序盤相手隅手入れを怠り手が生じ優勢となった。 中盤以降相手勝負手もなく優勢を維持したまま勝利することができた。 トータル2-2で残念ながら入賞はなりませんでした。 --------------------------------------------------------------------------- ◎成績優秀者 4戦全勝者 池上、及川、徳田、鈴木、谷野、古川 ◎大会総括 予選大会で大活躍した我がIBM選手団。しかし決勝戦はそんなに甘くないと 心中ひそかに銘じていた。 ところが、うれしい誤算というべきかチーム-2が高段クラスで優勝、 チーム-3が有段クラスで優勝という快挙を再現、無差別クラスでもチーム-1が 優勝チームと並ぶ3勝1敗の好成績を上げ、「IBM強し」を印象付けた。 個人成績を見ても、出場12人中、全勝者が6名、3勝者が1名と素晴らしい 成績だった。 特に無差別クラスの主将で全勝を果たした池上さんは、立派の一語に尽きる。 いずみ囲碁ジャパンの内久根社長は、来年は更に規模を拡大した大会を催したいと 話しています。IBMにとって元のいい棋戦ですので、我々も今年以上の選手団を 派遣して盛り上げましょう。 大会幹事 松 谷 IBM Japan IGO Club