IBM IGO Club Report(2011-032)第1回ユニシス・IBM親善囲碁大会結果報告

第1回ユニシス・IBM親善囲碁大会が9月10日(土)13:00から八重洲いず
み囲碁ジャパンで開催されました。

試合は、双方15名ずつの選手を3名ずつ5つのチームにわかれてチームの勝敗を
1回戦毎にカウントするチーム対抗戦形式で行われました。

また、対局は双方申告段位にもとづく真形ルール(1段差逆こみ)採用の
40分切れ負けルールで行いました。

出場選手一覧

Aチーム
01. 池上 均   8段
02. 松谷 治   7段
03. 岸原 達也 7段

Bチーム
04. 高本 正   6段
05. 徳田 隆行 6段
06. 及川 捷三 6段

Cチーム
07. 谷野 正義 5段
08. 瀧   賢史 5段
09. 古川 康雄 5段

Dチーム
10. 赤川 均   4段
11. 鈴木 準   4段
12. 田中 啓一 4段

Eチーム
13. 太田 宏一  3段
14. 勝又 藤右  3段
15. 藤田 聖羅  3段

結果は次のとおりでした。

1回戦 2-3 ユニシス 勝ち (5-10)
2回戦 2-3 ユニシス 勝ち (6-9)
3回戦 3-2 IBM      勝ち (9-6)

チーム成績
Aチーム 3勝
Bチーム 2勝1敗
Cチーム 3敗
Dチーム 1勝2敗
Eチーム 1勝2敗

今回は総合成績1-2でユニシス側が勝ちました。
個人勝ち数については20勝25敗と僅差でした。

成績優秀者

池上 均        3戦全勝
及川 捷三      3戦全勝   
小野(ユニシス)  3戦全勝   
木村(ユニシス)  3戦全勝   
北川(ユニシス)  3戦全勝   


親善戦終了後は、同じ会場内にある、休憩エリアでビール、おつまみを用意し、
成績発表・表彰式の後、その場で懇親会を行いました。

ユニシスさんとは社会人大会でも良いライバル関係ということもあり、
社会人大会で顔を合わせた昔話に花が咲いたり、懐かしがったりで大いに
盛り上がりました。

観戦記

【Aグループの観戦記(岸原さん)】

Aグループは、ユニシス側 8段、8段、6段、IBM側 8段、7段、7段 
の対戦となりました。双方の合計段位数は22と一致しています。

1回戦は、大会で何度か対戦したことのある方と先番逆コミの手合、
互先でも勝った記憶があるので、逆コミなら有利とのおもいで、
序盤から優位にすすめ、途中で大きなコウが発生、コウ材を無コウと見て
解消し、大石をしのいで逆に相手の石をとって鮮やかに勝利、
この碁を観戦していた数名は危なかったねとの感想でしたが、どうも
この人たちは手がみえてないようです。こちらは余裕でしのぎが見えていた
のでそんなに不安はありませんでした。。

Iさんは2子おかせて逆コミの手合でしたが中央に大きな地を作って
大差で勝利、Mさんは、本格派相手に先番逆コミの手合で、
ねじりあいの碁で負け。、相当強い方のようです。

1回戦は、全体のチームが2勝2敗で残る最後のチームも1勝1敗、残るYさんの碁
で全体の勝敗が決まるというスリリングな展開でしたが、大勢が見守る中、
大石の攻め合いの手どころでノータイムで失着を連発!??、完全に勘違いして
いたらしく何度も手抜いて、最後は2手負け、IBM敗戦となってしまったのは
すこし残念でした..

2回戦は、本格派の8段との対戦、逆コミの手合なので大きなパンチを
もらわずに寄せ合いになれば逃げきれる、、と考えていたら序盤に大きな
パンチをもらってしまいました。中盤以降、少しまきかえしたものの
中央に地をうまくまとめられて万事休す..結局、逆コミをきちんとだされて
1目半の負けでした。Iさん、Mさんは二人とも快勝でチームは勝利です。
この2回戦も最後に残ったCグループのTさんの碁で全体の勝敗が決まるという展開、
固唾をのんで、見ていたら、石が動いてそれを戻しているどたばたなどもあり、
結局、時間が切れて負け、、残念ながら2回戦も敗戦で、IBMの敗戦が決まって
しまいました。

3回戦は、6段氏との対戦、こちらが逆コミをだす手合です。布石でやや
リードし、模様をはる展開に、大きすぎるので相手がうちこんできましたが
無理をせずに生かす方針にしたのが良かったようです。地合いでリードし
最後に間違えてヒヤリとしたものの、逆コミをだして3目半の勝利、
Iさんの大将戦は本格派どうしで、石の形の良い熱戦でしたが白のIさんが中盤で
リードして中押し勝ち、Mさんは時間いっぱい使って3目半勝ちとなりました。

この3回戦は、IBMがチーム戦2-1とリードし、残り二つのグループも
それぞれIBMが1勝、つまり残りの4試合だれかが勝てば勝利です。
Yさん、Fさん、Tさん、Aさんが残っていて、いくらなんでも誰かが
勝ってくれるだろうと見ていたらTさんが負け、、、まさか、と不安が
よぎりましたが、Aさんが勝利して、これで3回戦のIBMのチーム勝利が
決まりました。

総合スコア1-2で負けはしましたが良い親善戦だったとおもいます。

【Bグループの観戦記(及川さん)】

久しぶりの対外戦、しかもユニシスとの初の親善試合とあって、
張り切っていたところ、幹事から、感想文作成役を仰せつかった。

良い感想が書けるよう、負けても後悔するような手を打たないことを
密かに心に秘めて、戦に臨んだ。

我がIBMチームは高本、徳田、及川
ユニシスチームは下村、上野、矢沢
で全員6段でのエトリーであった。

上野さんは顔と名前が一致していなかったが、かって、ユニシスとの対戦で軽く
負かされた人である。
試合前に「あの人は自分より上手である。もしあの人が低段でエントリしているな
ら、IBMはコテンパンにやられるだろう。8段でエントリしているなら、IBMやや
楽。」と思い周囲のIBMの人と話していたら、我が対戦チームの副将であった。

これで、IBMは互角かやや苦しいだろう、と考えていたら、結果はその通りであっ
た。

ともかく、以下に実戦の報告

1回戦:
相手は矢沢さん。初戦からねじり合いとなり、相手は地を取って治まり、こちらは
タネ石を抜いて厚みを作り一段落。続いて相手は厚みを消しながらさらに地を稼ごう
とする。
そうはさせないと、相手の石を切断し攻める。結果また相手は地を取り、こちらは第
2のタネ石をもぎ取り一段落。少しは遠慮すればいいものを、相手は地を稼ぎすぎる。
許さんとばかり、また分断し、攻めて、最後は20数目の石を殺して決着!
教訓:稼ぎすぎは、身の破滅。

2回戦:
相手はいよいよ副将の上野さん。相手は私の顔も記憶にない様子。
しかしながら自身満々で戦をしかけてくる。左上を固く構え、上辺に地を与えて、
右隅から右辺にかけて厚みで勝負!とした。相手はならば、と左辺と左下隅を
連携して囲ってくる。打ち込みを敢行! 上手くしのげて、結果は左辺に地を作らせ
た見返りに、厚く活き、相手が下辺に展開した石を少し心配気味にして一段落。
こもまま右辺と右上を連動させれば勝ち・・と思っていたら、案の定打ち込んでく
る。
ならば、とその一を徹底的に攻め、逃がした代わりに、中央と右上の勢力を拡大す
る。
またまた打ち込まれる。攻めながら地を固めたが、活きられて細かくなる。
徳田さんから死にがあったと、アトで指摘されたが、活かしても地合いで優勢と確信
していた。
ヨセで細かいミスを何度かしてしまい、逆転か?と冷や汗を流したが、作ってみると
盤面12目も勝っていた。
教訓:攻めは最大の防御。取ろうと思わず、攻めていると自然に地ができる。
   ただし、勝ちと思うとユルミが出る。最後まで慎重に!

3回戦:
ここまで2回とも2-1だが、チーム結果は1-1。3回戦がチ−ムの勝敗を分ける最後の決
戦。
自分は大将の下村さんとの対戦となる。
初戦で左上隅で地をかせいだが、相手の厚みが勝り、やや不利な状況となる。
相手はそれに自信がついたのか、全部殺してみせるの勢い。ひたすら辛抱して周囲を
固める。
相手は攻めるだけ攻めたうえ、右下の黒を飲み込みながら地にすべく、中央大石に手
を抜く。
周りのダメを詰めてからの手抜きであったため、セキにはならず、5目ナカテの形と
なる。
包囲網の唯一のこちらの弱点を突き分断してセメ合いにしようと攻めてくる。
その石に早い活きを図るべく手段を尽くすが、どうしても活きは無い。が、結局は相
手の攻めていた石も薄くなり、攻められていた石も包囲網の一部となり、30数目の
石まで捕獲してゲームセット。

終わってみれば、3連勝! 今日は相手が頑張ったのでこちらは応じていただけで
勝ってしまった。

チームはまた2-1で我がBチームはかろうじて勝ち越した。3将の貢献度は抜群! 
エヘン!
教訓:稼ぎ過ぎてダメまで打つな。死活をしっかり読んでから、他へ回ろう。

以上、自己中心の感想でした。他局を見る余裕は無い激戦の連続でしたので、ご容赦
を!

【Dグループの観戦記(瀧さん)】

鈴木さんは、「名幹事」ですね!碁会
案内の表示も、とてもきれいに格調高く
作成されており、主宰者の気持が良く
出ていて、爽快感を感じました。
スピーチの内容もソフトで双方を立てる
気遣いが伝わってき、うれしかったです。

以下に「Cチーム」の観戦記(らしきもの?)を
お送りさせていただきます。
(一言で言えば、今までにない碁会の雰囲気を
 感じた次第ですが・・・・・?)

<Cチームの観戦記。

我がチームは主将が谷野さん、先鋒が古川さんという、
今絶好調で上昇気流に乗っている二人ですから、
私(絶不調の瀧)としては“安心”して「2−1」ペースで
勝ち進んでいけるものと大船に乗った気分で戦いに
臨みましたが・・・。

緒戦の相手には、たまたま大斜難解定石にハマってもらい、
中盤にかかってかなりの優勢となり、この碁だけは落とせないと、
気を引き締めて打ち続けたのですが、その後の相手の奮闘ぶりが
物凄かったです。一手一手“鬼?”のような気迫で迫られ、
気の弱い私の方がドンドン押しまくられてしまい、いつのまにか
形勢が大逆転してしまいました。

それにしても3局を通じて強烈な印象を植え付けられたのは、
ユニシスの方々の勝負に対する“気迫”です。ハングリー精神を
持って打っている気さえしました。もしかしたら、彼らは韓国や
中国の院生などと共同生活して碁の鍛錬をしてるのでは、とさえ
感じました。

もっとも大きな特徴は、“一手目からヨミまくること”、と
“地を獲らず、ともかく攻めまくること”、そして、
“粘り、ねばる”ことの三つです。他の親睦試合と比べると、
NTTさんの皆さんも強い方が多いですが、ユニシスさんよりは、
少し荒っぽいと思いました。

2局目も、攻めて攻めて攻めまくられて、一応相手の大石も獲って
いたのですが、最後は根負けしたというか、得意の“ポカ”が出てしまい、
時間切れもあり惨敗と言える負け方で、くちびるを噛みしめました。

結局、我がチームは、3戦とも1−2でした。古川さんの最終戦は、
内容的に大差の優勢さでしたが、惜しくも時間が切れてしまい、
彼個人の全勝記録を逸してしまいした。

最後に、とても面白い碁が打てて、破れはしたものの大満足の碁会でした。
鈴木さんのご尽力で、来年も再戦できたらうれしいです。

(但し、わたしの寿命が尽きてなければの話ですが・・・<笑>)

たきけんじ


【Dグループの観戦記(赤川さん)】

Dチームは、鈴木準4段、赤川均4段、田中啓一3段のメンバーとなりました。

ユニシスさんとは、以前に社会人大会でも対戦し、完敗した記憶があります。
40分と短い持ち時間なので、他を観る余裕がなく、ほとんど自戦記になりました。

 第1回戦は同じ4段の相手、私の黒番になり、相手がスミの実利、私の中央勢力と
なった。

右上で、後手になるが一手押さえて置くべきところを手抜きして大きく侵入されほと
んど地が無くなってしまった。

相手はじっくりと本手を打ち守るべきは守って強い方でした。対局中、となりの田中
さんから感想戦の明るい声が聞こえてきたので、勝ったのかと思っていたが、
攻め相の惜しい所で負けたらしい。1回戦は3人とも負けでした。

 第2回戦の相手は、3段で私の白番逆コミ。とくに攻アイもなく、地実な碁になり、
盤面5目ほど黒が勝っており、逆コミは出せなかった。終わってからお互いに変な碁
でしたねと思った。

2回戦もチームは3敗。

 これまでチームでは1勝もできなかったので、3回戦は必死で臨んだ。

相手はおなじ4段で握って私の白番となりいやな気分になった。中央で相手の石を無
理に獲りに行った

私の石が逆にとられて形勢は黒が良さそうであったがコミを期待すれば細かそう。

終番右下スミのヨセで、相手が間違って20目程度の劫に持ち込み、私が劫に勝ち、少
し打って相手の投了となった。

鈴木さんも勝ちなんとかチームとしては1勝を返した。

【Eグループの観戦記(太田さん)】

Eチ−ム 観戦記は以下の通りです。

結果:
1回戦:0勝、3敗
2回戦:2勝、1敗
3回戦:1勝、2敗

結果は1勝2敗で、負け越しとなりました。

ユニシス・チームは予想以上に強かったです。

1回戦:全敗でした。Fさんが惜しくも半目負けとなりました。

2回戦:私が4子局(相手は2級)で、序盤から相手の要の石を取り、そのまま押し
切り大差となりました。

Fさんもコウとなりましたが、その間に転戦し、そちらで盛り返し逆転とな
りました。

3回戦:Kさんが4子局を制し、私も、もうほとんど勝っている内容でしたが、最後
にダメが詰まったのをうっかりし、逆転負けを喫しました。

もし、これに勝っていれば、チ−ム戦は勝利となり、更に全体の勝利にも繋がってい
たことを思うと、残念でした。

完

IBM ユニシス親善戦幹事 鈴木 準

IBM Japan IGO Club