IBM IGO Club Report(2011-034)全日本社会人囲碁団体戦9月予選会結果報告
9月25日(日)いずみ囲碁ジャパンにて第3回全日本社会人囲碁団体戦
9月予選会が開催されました。大会には64名、192名が参加し、大変、盛況
でした。
この大会においてIBMチーム池上、松谷、岸原のチームが無差別クラスで
準優勝の快挙を達成いたしました。おめでとうございます。
7月予選会では高妻、徳田、鈴木(武)のチーム
が高段クラスでの優勝に続いて決勝大会進出です。
この他、有段クラスに2チーム参加しましたが、いずれも
2勝2敗で決勝進出はなりませんでした。
参加チームの成績は次の通りです。
IBM三本の矢チーム 池上、松谷、岸原
無差別クラス 3勝1敗で準優勝
1回戦 対 我武者羅 2-1
2回戦 対 多岐技TRP 0-3
3回戦 対 メール碁会A 2-1
4回戦 対 棋宝会 2-1
IBM三羽烏チーム 古川3段、羽山3段、藤田(清)2段
有段クラス 2勝2敗
1回戦 対 光石会 2-1
2回戦 対 日野S 1-2
3回戦 対 富士通悠々 2-1
4回戦 対 神鋼 1-2
IBM三顧の礼チーム 高本5段、小松3段、嘉瀬初段
有段クラス 2勝2敗
1回戦 対 入船西 2-1
2回戦 対 チーム御子柴 1-2
3回戦 対 いずみY 3-0
4回戦 対 チームID 1-2
高本5段は全勝賞を獲得
各チームに報告記を書いてもらいましたので以下掲載いたします。
「IBM三本の矢」無差別クラス準優勝の怪挙 !!
なんと準優勝してしまいました。
主将 池上、副将 松谷、三将 岸原で出場した無差別クラスは参加10チーム。
会場を見ると若い人も多く、皆手強そうです。
「(池上さんを除いて)今日は勉強会ですね」と岸原さんと話し、参加の意義を
確認し合いました。
1回戦: 対「我武者羅」
10時30分を過ぎても相手は現われません。不戦勝かと思っていると、開始直前に
3人揃って着席しました。チームのネーミングから若い人かと思っていたのですが、
ご年配の方達でした。これは勝てるのでは、との期待が沸いてきました。
主将は全局的に厚い碁形で、荒らしに来た相手の石を攻めて危なげなく1勝。
三将は手際よく碁をまとめて、早々と勝ち名乗りをあげました。
副将は盤10以上優勢だったのを、1目を惜しんで逆転されてしまいました。
ともあれチームは1勝、全敗で退散するのを免れました。
2回戦: 対「多岐技TRP」
相手は1回戦3-0で勝利しています。年齢も若そうで(あとで池上さんから聞くと
岸原さんより上とのことでしたが)、これは気を引き締めねばならないと思いました。
しかし対戦してみると、気を引き締めるくらいではどうにもならない強さでした。
岸原さんから教えてもらったところによると、私(副将)の相手は、伊瀬英介といい
元学生チャンピオンという全国区の選手でした。終局後検討してくれたのですが、
読みのレベルが全く違っていました。
主将も健闘したのですが、序盤に封鎖した相手の石に活があり、手を抜かれて大所に
回られたのが響いて一敗地にまみれました。
三将は劫を争って粘りを見せましたが、最後は力尽きました。
強豪相手に手抜きの反発をやったのが比較的、きいて、終盤近くまでやや優勢の碁で
自分としてはよく打てたほうだとおもいますが最後は寄りきられました。
(涙..三将記述)
これでチームは0-3で敗退、さあ、あとは勉強して帰ろうとのムードが広がりました。
3回戦: 対「メール碁会A」
後は気楽に打とうと思って力を抜いて対戦しました。
私(副将)の黒番で、地を稼いで逃げ切りを図りましたが、相手は厚く打って追い上げて
きます。目算してみるとかなり細かい。中盤黒の2間開きの弱点を突いて付け切って
きた相手の手段に対して、一部石を捨てれば無事におさまるのですが、それでは形勢に
自信がもてない。そこで長考して凌ぎを見出し、これで6目半を余すことができました。
主将は勝利。
三将は気が付いたら(自分の碁に夢中だったので)負けていましたので、危ないところ
でした。
三将の相手は品格の良い老人の方相手でしたが、快勝ペースの碁で手厚く打てば
良かったものの地に走って不意をつかれ大石が危なくなり、なんとかしのごうと
もがいたものの、老紳士の手が冴え渡り、あえなく大石が憤死となりました
(涙...三将記述)
チームは2勝目を上げました。
無差別クラスはチーム数がすくないため、上位3チームが枠抜けできるそうです。
これを聞いて最終局に対しての意欲が俄然沸いてきました。
4回戦: 対「棋宝会」
棋宝会は栃木県の有志だそうです。
私(副将)の白番で、途中で判断を誤り地合が足りなくなりました。
しかし白の大石に劫狙いがあり、一見全く危なげない石なので相手は気づいていません。
劫を決行して勝負に持ち込んだのですが、思ったよりも劫材が豊富で及びませんでした。
三将は手堅く勝利。
若い人相手でしたが、意外なほどの早打ち、そんなに強烈な手がなく、序盤から
優位に進めました。ヨセの段階でこちらもかなり緩んで冷や汗をかいたものの
序盤のリードが大きく二目半を残すことができました(三将記述)
主将は逆転勝(後で聞いて分かったのですが)を収めました。
これでチームは3勝目、順位の集計が待たれます。
順位決定
なんと「IBM三本の矢」は単独3-1で準優勝です。
優勝は全勝の「多岐技TRP」、他は2-2が3チームあるだけという立派な
2位でした。
しかし、対局数12局で6勝6敗というイーブン・スコアで準優勝とは。
効率的といえばその通りですが、運に恵まれたという方が当たっているでしょう。
ともあれ、来年3月の決勝大会への出場が決まりました。
池上さんはエースとして3勝1敗。
結局池上さんの勝った試合が全てチームの勝になりました。
感謝です。
岸原さんは「決勝大会に出場するのはいいけれど、きっとサンドバッグですね」
と言います。
不吉なことをおっしゃらないで下さい。
記 松谷 治
三羽烏の報告記をお送りします。本来副将の羽山さんが報告役でしたが、
事情により三将藤田の集金役と交代しました。
三羽烏メンバー:
主将: 古川 康雄 (3D)
副将: 羽山 昭次 (3D)
三将: 藤田 清 (2D)
開会式:
ウチクネ(内久根?)さんと言う、主催者側の人の挨拶がある。
「参加し甲斐のある大会にしたい」とのこと。なかなか内容のあるいい話が続いたが、
これから碁を打つぞと言う前に聞くには少々長かったかなと感じた。
今回は64チームによる大会。申し込みはもっとあって、あふれたチームは11月の大会
に回されたそうだ。見たところ参加者はほとんど中高年のおじさん達だったが、
ちらほらと女性の参加者もあり浴衣姿も二人ほど見掛けた。
流石に東京の碁会所は違う。
審判長は高梨聖健八段。「東の貴公子」とか言われている人だが(因みに倉橋正行九段
が西のキムタクとか)、TV や写真で見た限りにおいてには「それほどでもないのに
なあ」と思っ ていた。しかし、実物を見たら確かになかなかの男前で、「貴公子」
だか言われるのもむべなるかな。TV の講座を見た時にピアスをしているのに
気が付いたので、棋士のくせに軟弱な奴だとちょっと悪い印象を持っていた。
ところが今日至近距離で見たら・・・・・・・、TV でピアスに見えたのは何と耳たぶ
にあるホクロだった!!高梨先生、大変失礼しました。
開会式での挨拶は、「集中心を持って」と只それだけだった。長い挨拶との好対照で、
大変好感が持てた。
1回戦: 対光石会(2D、2D、2D)
結果: 主将〇、副将×、三将〇
相手は、主将・副将が60代半ばから70代ぐらいの男性。三将は50代ぐらいの男性。
光り輝く石のような碁を打つチームかと思ったら、単にメンバーの名前の一文字を
取っただけらしい。対戦結果も、こちらの方が輝いた。
2回戦: 対日野S(3D、1D、1D)
結果: 主将×、副将×、三将〇
相手は全部60代から70代ぐらいの男性。日野市の人たちだそうだ。日野市は土方歳三
の出身地。今でも土方姓の人が多いそうだ。当方主将と副将は日野の天然理心流に
ばっさりとやられてしまった。
3回戦: 対富士通悠々(3D、2D、1D)
結果: 主将×、副将〇、三将〇
相手主将と副将は60代くらいに見える男性。三将は50代に見える女性。女性は中国人
によくある訛りに似た喋り方をするので、ひょっとして中国からの人かと思い、
対局後「中国ルールをよくご存知なんてことはないですか?」とかまを掛けたが、
「知りません」と軽くかわされてしまった。
4回戦: 対神鋼(3D、3D、3D)
結果: 主将〇、副将×、三将×
相手は全員60代くらいに見える男性。三将の×は、碁は15目ほど良かったが駄目埋め
の段階で時間が切れての負け。しかも、対戦相手は時間切れに気が付いてないのを
盤側の指摘で気が付かれ負けになる。これが〇ならチームも入賞の可能性があり
三将は全勝となるところだったので、盤側恨めしや(と言っても、やはり時間管理
のできていないのが悪い)。
報告記は以上です。
今回は楽な碁が無かったので写真を撮る余裕が無く、休み時間の間の1枚だけです。
記 藤田 清
"IBM三顧の礼"チームは高本(5D)・小松(3D)・嘉瀬からなります(1D)。
メンバーの頭文字をとると、3K、KKK、・・・、構成がよくなかったか戦績は
2勝2敗におわりました。
特筆すべきは、本さんは4戦全勝、前日の真形杯の5戦全勝とあわせて、9連勝を達成
されました。連勝記録をさらに延ばされることを願っています。
初戦は浦安の団地の囲碁クラブのメンバー、われわれよりも高齢者? 勝ち越し。
2回戦はチーム名御子柴、女性一人を含む若手、負け越し。早々に一敗し意気消沈。
松の対戦相手は女性、黒番で気持ち良く中央の碁を打っていましたか、最後は込み
がかりで負け。
3回戦はいずみY、会場のいずみ囲碁の常連。思っていたより我々の方が上。全勝。
4回戦は若手、全員初段、チームIDはわれわれと同業。結果は負け越し。早々と負けた
瀬さんと松は、本さんの碁を観戦。白の本さんの方が地合いで勝り、勝ちと思って
いたところ、よくみると、盤中を繋がっている白は目一つ、いろいろと味はありそう
だが、なかなかもう一つの目ができそうにない。
私だけでなく、応援に駆けつけてくれた鈴木さんも難しいとみていたとか。
そこで、本さんのマジック!! 目を作らせまいとする相手の心理を読み、一隅の
黒をしとめて大逆転。
やあ、碁は面白い!!!
記 小松 雄一郎
成績優秀者
高本正 有段 主将 4戦全勝
池上均 無差別主将 3勝1敗
藤田清 有段 三将 3勝1敗
大会こぼれ話
□審判長の共通項?
今回の審判長は高梨聖建さんでした。他に別の月の予選で、
万波佳奈さん、孔令文さん、剣持丈さんを招聘しているそうです。
朝の挨拶で内久根さん、この4人に共通する項目は何でしょうか?
と会場に問いました。「美男、美女といえば、そりゃ、高梨さんは
あてはまりますけどね、、他の方はちょっと、、いや、それは選考基準では
ありません、、」に会場が爆笑、ちょっと問題発言?でした。
共通項の正解は囲碁アミーゴで普及に貢献されている棋士なんだそうです。
□余裕の応援!?
大会当日、鈴木武さんが応援に来られました。たまたま、午前中に東京駅近くに
用事があったので、、とのことでした。自身は前回予選で枠抜けを決めています
ので、余裕の観戦、応援ですが、、見ていてやきもきして、「あぁ、自分が
打ちたいなぁ」などとおもったかもしれませんね。。
□連休中9連勝!
大会の幹事、K本さんは、前日の真形杯で5連勝、この日も4連勝で
合計9連勝という破竹の勢いで、日頃の地道な勉強の成果がでて、
ついに開眼されたのでしょうか。しかし、この快挙にも、口の悪い
囲碁仲間からは「突然変異?」などと評されてしまいました。
□聞いたことのない選手名
有段クラスでの対局終了後、某F主将氏、試合の成績を記録用紙につけ始めました。
しかし、なんとなく、聞いたことのない名前ばかりです。「あれ?僕達って
こんな名前だったっけ?ま、いいか、、」と、○、×、、とつけたところで
気がつきました。あ〜!これ、相手チームの記録用紙だった!!
相手の選手に平謝りで記録をつけなおしました。。
□有名強豪との対戦
無差別クラスの第二戦、有名強豪選手チームです。無差別の主将Iさんに
知ってる人?と聞くと、「よーく知ってる」との返信でした。
3名全員と何局も打っているそうです。
相手の主将瀧澤氏はアマチュア本因坊もとったことのある人ですが、
先週も打ったばかりとのことでした。
□年齢読み違え..
二戦目に対戦した相手が若そうな雰囲気の相手でした。
大会後のうちあげで、「あの人、学生さんかな?」と問うと、
その人を良く知っているIさん、「え??学生 ??とんでもない!」
学生どころか、Kさんよりも年上、かなりの年齢の方であることが判明
しました。碁でも読み違えてましたが年齢の読み違えはもっとひどかった
ようです。
□高貴なチーム名
無差別チーム最終戦に対戦した相手チームの名前、なんと、「棋宝会」です。
これは素晴らしい名前です。相手チームにどのような団体か聞いてみると、
栃木からやってきたとのことでした。「棋宝会という会は存在せず、単なる
チーム名です。チーム栃木とどっちにしようか迷いました」とのことで
ちょっとがっくりでした。
□運命のPK戦!?
無差別の3位は、2勝2敗のチームが複数ありましたが、スイス式で9点で
二チームが並び、勝ち星も同じことが判明しました。そこで「うらみっこ
なしのくじびきで決めてください」とのことで、あたりが3本はいった6本の
棒上のくじを選手が交代でひいていきました。はずれ、あたりがそれぞれ
出るたびに大きな歓声(笑)最後は若い立命館OBチームが2-1でPK戦ならぬ
くじびき戦を制しました。
以上 大会担当幹事 高本 正
IBM Japan IGO Club