IBM IGO Club Report(2012-036)第2回ユニシス・IBM親善囲碁大会結果報告
第2回ユニシス・IBM親善囲碁大会が9月8日(土)13:00から
八重洲いずみ囲碁ジャパンで開催されました。
試合は、双方15名ずつの選手を3名ずつ5つのチームにわかれてチームの勝敗を
1回戦毎にカウントするチーム対抗戦形式で行われました。
また、対局は双方申告段位にもとづく真形ルール(1段差逆こみ)採用の
40分切れ負けルールで行いました。
出場選手一覧
Aチーム
01. 金沢 東栄 9段
02. 池上 均 8段
03. 岸原 達也 7段
Bチーム
04. 松谷 治 7段
05. 吉田 嶽彦 7段
06. 徳田 隆行 6段
Cチーム
07. 及川 捷三 6段
08. 瀧 賢史 5段
09. 古川 康雄 5段
Dチーム
10. 鈴木 準 4段
11. 赤川 均 4段
12. 佐藤 馨 3段
Eチーム
13. 林 義光 3段
14. 藤田 聖羅 3段
15. 牛島 五郎 2段
結果は次のとおりでした。
カッコ内は個人成績
1回戦 3-2 IBM 勝ち (9-6)
2回戦 4-1 ユニシス 勝ち (11-4)
3回戦 4-1 ユニシス 勝ち (11-4)
チーム成績
Aチーム 2勝1敗
Bチーム 2勝1敗
Cチーム 3敗
Dチーム 1勝2敗
Eチーム 3敗
今回も総合成績2-1でユニシス側が勝ちました。
IBMのリベンジはなりませんでした。
個人勝ち数については17勝28敗と完敗でした。
成績優秀者
池上 均 3戦全勝
徳田 隆行 3戦全勝
調子(ユニシス) 3戦全勝
川北(ユニシス) 3戦全勝
石木(ユニシス) 3戦全勝
親善戦終了後は、同じ会場内にある、休憩エリアでビール、おつまみを用意し、
成績発表・表彰式の後、その場で懇親会を行いました。
今年は金沢さんにもご参加いただき、最強のメンバーで挑んだ大会でしたが、
Aクラス、Bクラスの健闘むなしくC、D、Eクラスがメタメタで完敗となりました。
懇親会でユニシスの佐藤七段が金沢さんとの戦いを振り返って、金沢さんの
大石を取ろうとして攻めたのだが、3回も手抜かれて結局活きられてしまったのには
脱帽でした、とあまりの強さに舌を巻いていたのが印象的でした。
観戦記
【Aグループの観戦記(岸原さん)】
Aクラスのメンバーは、金沢さん、池上さん、岸原で、ユニシス側は、
津田さん、佐藤さん、大庭さんという面々です。
ユニシスさんは昨年と変わらないメンバーです、
昨年度は、私は津田さんに負けてあとは勝って2勝1敗でした。
今回は金沢さんがはいったので楽な気分で試合にのぞみました。
1回戦
金沢さんと津田さんの碁は、金沢さんが逆コミをだすという手合です。
津田さんはユニシス最強のうち手で他の方とも少し差があるそうです。
金沢さんとの碁もねじりあい模様になりました。
途中で津田さんが、とられそうな石を動きだし、そこを金沢さんが
うまくしとめて快勝、感想戦では、その石は捨てて、地をとる打ち方
が良かったのではと金沢さんからの指摘がありました
池上さんは、佐藤さんを相手にうち回し、よせで差をつめて
逆こみをだしてしびれる半目勝ち。これでAクラスは勝利となりました。
岸原は大庭さん相手で逆コミをだす手合でした。昨年は自分から
ころんでくれた記憶がありますが、碁は上手ペースで優位にすすめていた
ものの黒もしっかりうってついていく内容で終盤で隅をセキにされて万事休す、
ただ、そこはなくても盤面では白が勝っていたものの逆コミはでない
という勝負でした。
2回戦
金沢さんは佐藤さん相手に中押し勝ち、池上さんも大庭さんへの2子局
で逆コミを余裕でだして快勝、二人ともさすがの内容です。
岸原は、ユニシス最強の津田さんを相手に逆コミをだしてもらう手合、
手堅くうち進める予定が、いつのまにか相手ペースにまきこまれて
乱戦模様に、、それでも感触としては逃げ切ったかとおもわれましたが、
並べてみると1目半負け。途中で決め手があったのにそれを逃したのが
痛かったです。細かいながら昨年に続いての連敗となりました。
3回戦
金沢さんは当初の予定どおり退席で不戦敗となりました。池上さんは
津田さんを相手にねじりあいの乱戦になり、みごとしとめて快勝と
なりました。岸原は佐藤さんと互先対局、中盤でうまく相手の石を
きりはなして、相手の大石が苦しい展開で二つの石をいじめぬいて
優位になりました。しかし、そこでかなり楽観したようです。
しのいだ黒の黒地がおもったよりもあって負けとなりました。
結果は伴わなかったもののいずれもおもしろい碁で楽しめましたし、
昨年会った方ばかりで気心もふれて親交を深めることができました。
ユニシスはAクラスだけでなく、他のクラスの方もずいぶんと強い方が
多いようにみえました。
【Bグループの観戦記(松谷さん)】
Bチームは、松谷、吉田、徳田の3人、私を除いては強力な布陣である。
一回戦 “順調な出だし” 3−0
段位の関係から、IBM側は全員「白番5目半逆コミ」の対局となった。
私の相手は矢沢6段、しっかりした本格的な棋風である。
遠巻きに攻めながらポイントを稼ぎ、勝勢を得たものの凡ミスにより
形勢は急接近。気を取り直してなんとか2目半を残した。
吉田さん、徳田さんも勝ってチームも幸先よく○。
二回戦 “放心の一着” 1−2
「白番5目半逆コミ」で対局。序盤に厚みを作って打ちやすい碁形になった。
相手の石を分断して気分よく攻めていたが、目先の利益に拘って必争点を
打たれてしまった。大石が封鎖されて凌ぎに回るも手遅れで、早い終局となった。
吉田さんも敗退、チームは●。
三回戦 “取ろう取ろうは取られの元” 2−1
「向2子5目半逆コミ」で対局。相手はやや強引な攻め碁の棋風。
しかし、戦いになればやはり上手が有利。中盤前半に12目の石を取り優勢になった。
更に相手の弱石に狙いを定めて取りかけにいったが、その攻めが急すぎたか、
反撃されて逆転。その後頑張って細かい形勢になったが、逆コミにかかって負け。
ゆっくり攻めていれば優勢を保っていたので悔やまれる。
チームは○。徳田さんは3連勝となった。
総合成績でもIBMは負け、終会後有志で反省会を行った。
徳田さん、岸原さん、及川さん、古川さん、鈴木さん、私の6人である。
その席上で、徳田さんを除く5人の成績は2勝13敗であることが判明。
これは本当によく反省しないといけません。
【Cグループの観戦記(古川さん)】
自戦記が中心になります。
1回戦 1-2 IBM負け
白番逆込み5.5目
序盤右下が良い形で進み過ぎて相手石を取りにいったのが無理だった。
石がばらばらになってしまった。
コウ粘りの手もあったのだが序盤なのでコウだてが見つからない。
形勢を大きく損じたが序盤なので打ち進めるも無理手ぎみの手ばかりでうまくいかず
投了。
慎重さと読みが足りなかった一戦でした。
瀧さんは貫録勝ち、及川さんは形勢がよかったがゆるみ過ぎたようで逆転負けでし
た。
2回線 0-3 IBM負け
白番逆込み5.5目
中盤にかけ下辺から中央にかけ大模様ができ優勢を意識していた。
左上一団の石を攻められるも逆に6子を取って活きることができますます優勢を
意識してゆるんでしまったようだ。
模様も上から下から減らされまたヨセもうまくやられ結果盤面2目残ったが
逆込みのため負けとなる。
このパターンの負けも多いのでもっと形勢判断をしっかりしないといけない。
3回線 0-3 IBM負け
白番逆込み5.5目
序盤見損じがあり右下を取りかけにこられた。
コウの形なのだがコウだてがないので他に転じて相手中央の石を攻めることにした。
攻めながら上辺に地をかせぎ形勢挽回を図るも中央がまぐさ場になっており
結局相手確定地が多く逆転することはできませんでした。
瀧さんは大石を取って勝っている碁をウッカリ逆に取られて逆転負けで残念でした。
【Dグループの観戦記(赤川さん)】
観戦記といっても他の対局をみる余裕はなくほとんど自戦記になります。
Dチームは、鈴木4段、赤川4段、佐藤(馨)3段のチーム構成。
初戦 IBM 3 - 0 ユニシス
赤川の初戦の相手は、3段で、黒先白から逆コミの手合い。
相手の黒は先着しているスミを最大に活かして地を囲い、中盤までに盤面リード。
とても逆コミがでない。
大ヨセに入り黒がダメづまりになり手が生じたのに気がつかず、私の勝ちとなった。
他のメンバーも勝ち、初戦を3勝0敗とここまでは良かった。
2回戦 IBM 0 - 3 ユニシス
2回戦の相手は2段で2子逆コミの手合い。ところどころ変な手を打つので、
勝てるかと思ったが、左辺の黒地に手を付ける前に囲われて大きな地を造られ、
結果10数目足りなかった。隣りの佐藤さんは、足りないとみて果敢にコウで
頑張ったがおよばなかった。鈴木さんも負け。
3回戦 IBM 0 - 3 ユニシス
3回戦の相手は、昨年私が勝った同じ4段の相手。握って私の黒番となり、
黒の中国流に下辺に裏かがりしてきた白石を上辺まで攻めたが
中央で生きられ、両先手のヨセも全部打たれ盤面でも数目白がよくなりコミが
出せなく負けとなった。
きわどい僅差の勝負に弱い欠点が出た。鈴木さんも逆コミが厳しく僅差で、
佐藤さんも負けとなり、またしても全員負けとなった。
ハンデイ戦なので、あまり勝敗にこだわる必要はないと思うが、いつもと違う相手と
打てて、楽しい時間を過ごした。
【Eグループの観戦記(林さん)】
チームの他メンバーの対局を見てる余裕がなかったため、自戦記が中心と
なります。
チームの戦績0勝3敗と、今回は残念ながら完敗と言えます。
次回は頑張らなくては。
1回戦 :0−3で IBM負け
2目置かせての白番、上手逆込み5.5目
序盤から中盤に掛けては、旨く打ち進みやや有利と思っていたが、
終盤にさし掛かり左辺の薄みをつかれ、取っていたはずの地を荒らされ、
かなり接近された。細かい差ではあるが、まだ少し白が残っていると思われたが、
寄せの段階でポカをしてしまい、右辺の3子を取られてしまい逆転か。
その後の寄せで幾らか挽回したが、最終つくってみたら、上手逆込み範囲の4目差
で敗れてしまった。やはり、守るところはしっかり守る等、厚く打っておくことの
重要性を痛感させられた一局でした。
当チームの紅一点、期待の藤田(聖)さんも残念ながら19差で敗れ、
牛島さんも中押しで敗れてしまいました。ユニシスさんの下位チーム強いですね。
2回戦: 1−2で IBM負け
2目置かせての白番、上手逆込み5.5目
結果的に3連勝した好調のユニシスの方との対局でした。
序盤から中盤にかけお互いに慎重に打ち、置き碁の黒が先行して優位に進める
展開となりました。中盤以降白がいろいろ仕掛け、差を縮じめてはゆきましたが、
黒に旨く打たれ大きな戦いの場もなく終局を迎えました。
結果的には差を縮じめきれず、11目差で敗れてしまいました。
差を縮じめるための、仕掛けのタイミングやテクニック不足と思われる
一局でした。
相手との実力差が余りなかったのかもしれない。
当チームの期待の星、藤田(聖)さんはさすが実力発揮して、中押しで勝利し、
当チーム初の勝ち星を挙げてくれました。
一方牛島さんは残念ながら、11目差で敗れました。
3回戦: 1-2でIBM負け
4目置かせての白番、上手逆込み5.5目
4目置かせての対局なので、混戦に持ち込むため多少無理を覚悟で攻めに
いったり、相手の勢力圏に切り込んでいったりしたが、相手も中々の棋力で
逆に当方の薄みをつかれて逆襲に合い、当方の石がバラバラになるなど、
苦しい戦局となった。
厚く打ってる余裕もなく、全部凌ぎきって僅差に持ち込もうとしたが、
それもならず一つの大石がご用となり、その時点で投了となった。
普段自分が置いての碁はIBM内で良くやっているが、4目も置かせての碁は余り
やってないせいもあり、打ち方や戦略に不慣れな面が露呈した一局とも言える。
前もって分かっていたので、この辺のスタディも少しはしておくべきだった。
また、打っていて相手との実力差がそんなにはなかったのかもしれないと感じた。
力負けで完敗。
藤田(聖)さんはさすがで、20目以上の大差で勝利し、当チームで貴重な
2勝目を挙げました。牛島さんは残念ながら、逆に20目以上の大差で敗れました。
完
IBM ユニシス親善戦幹事 鈴木 準
IBM Japan IGO Club