IBM囲碁部報13029: 第3回ユニシス・IBM親善囲碁大会結果報告
第3回ユニシス・IBM親善囲碁大会が9月14日(土)13:00から
八重洲いずみ囲碁ジャパンで開催されました。
試合は、双方15名ずつの選手を3名ずつ5つのチームにわかれてチームの勝敗を
1回戦毎にカウントするチーム対抗戦形式で行われました。
また、対局は双方申告段位にもとづく真形ルール(1段差逆こみ)採用の
40分切れ負けルールで行いました。
出場選手一覧
Aチーム
01. 金沢 東栄 9段
02. 松谷 治 7段
03. 岸原 達也 7段
Bチーム
04. 吉田 嶽彦 7段
05. 高本 正 6段
06. 徳田 隆行 6段
Cチーム
07. 及川 捷三 5段
08. 中原 義彦 5段
09. 瀧 賢史 4段
Dチーム
10. 古川 康雄 4段
11. 鈴木 準 4段
12. 田中 啓一 3段
Eチーム
13. 太田 宏一 2段
14. 林 義光 2段
15. 牛島 五郎 初段
結果は次のとおりでした。
カッコ内は個人成績(IBM-ユニシス)
1回戦 3-2 ユニシス 勝ち (8-7)
2回戦 4-1 IBM 勝ち (11-4)
3回戦 3-2 ユニシス 勝ち (6-9)
チーム成績
Aチーム 2勝1敗
Bチーム 2勝1敗
Cチーム 3勝
Dチーム 3敗
Eチーム 1勝2敗
今回も総合成績2-1でユニシス側が勝ちました。
IBMのリベンジはなりませんでした。
総合成績では負けたものの、チーム成績(8勝7敗)、個人成績(25勝20敗)と
見事な結果でした。総合成績で負けたのが不思議な結果でもありました。
成績優秀者
及川 捷三五段 3戦全勝
瀧 賢史四段 3戦全勝
黒沢三段(ユニシス) 3戦全勝
親善戦終了後は、同じ会場内にある、休憩エリアを借り切り、ビール、おつまみを
楽しみながら、懇親会、成績発表・表彰式と和やかにユニシス、IBMの友好を
深め合いました。
観戦記
【Aチームの観戦記(松谷さん)】
当日は朝からあまり体調が優れなかった。
所用があって新宿に行き、そこから中央線で東京駅に着いたが、
11時半だったので食事をしてから会場に向かおうと思いノースコートに行った。
お気に入りの「仙台たんや利休」は長蛇の列。
それでは「日本食堂」でハヤシライスでもと思ったが、こちらも半はでない行列だっ
た。比較的列が短い「赤坂離宮」に並んで、「離宮チャーハン」を食べた。
さすがに飯粒がよくばらけて、美味いものである。
まだ時間があったので、八重洲地下街の「エクセルシオール」でコーヒーを飲むこと
にした。
窓際の席に座ってカフェラテを呑んでいると、いろいろな人が通る。
コーヒーを飲み終わったが、まだ多少時間がある。
なにか引き上げるきっかけがないかと考えたが、そうだ、美人が通りかかったら席を
立とうと思いたった。ところが、美人ていないもんですね。
ちょっとよさそうに見えても、どこか筋が外れている。
待つこと7分、ついに報われる時がきました。
顔立ちもgood、モデルなみのプロポーションの女性が颯爽と目の前を通過したので
す。体調も少し回復したように思え、会場の「いずみ碁」へ向かいました。
ユニシスの津田八段、佐藤七段、大場六段は第1回大会のときに顔を合わせている。
対するIBMは
主将 金沢 東栄 九段
副将 松谷 治 七段
三将 岸原 達也 七段
の布陣で、好勝負が予想される。
一回戦: 1−2
・私の相手は佐藤七段、白番が当たったのでゆっくり打とうと思ったが、やはり
体調不良のためか集中力を欠いた。
序盤で不用意な着手を咎められ、劣勢に。
その後模様を張って、消しに来た石を攻めたがあっさり凌がれ、勝負手も堅実に
受けられて投了となった。
ふがいない敗戦に2戦目以降は奮起を誓った。
・岸原さんも感想戦をやっていたが、その様子ではどうやら負けたようだ。
・主将の金沢さんは、じっくり本手を打ちながら自然に優勢を築いている。
さすがです。
(岸原追記)私の碁は序盤から白ペースで楽な展開とおもって楽観したのが
響いたようです。盤面、白、2目勝ちですが逆コミがでずに負けてしまいました。
津田さんと金沢さんの対局は金沢さんが盤面9目勝ちと聞いています。
二回戦: 2−1
・相手は大場六段、白番なので布石で遅れないよう気をつけた。
序盤から中盤にかかるところで、相手に不急の一手があり、貴重な先手を得た。
直後、相手に定石選択の誤りがあり、40目超の大地が完成、優勢を確立した。
消しに来た石を強行して取り込み、中押し勝ちとなった。
・隣をみると、主将の金沢さんは2子を置かせても圧倒、完勝した。
(岸原追記)私は、津田さんに黒番、逆コミ5目半の手合、逆コミを意識して
手堅く手堅く打って、逃げ切ったつもりでした。。ところが並べてみると、
逆コミを余裕でだされて負けていました。またも楽観で負けてしまいました。
あとで並べるとヨセでけっこうやられていたようです。残念..
三回戦: 2−1
・相手は津田八段、第1回大会の時負けています。手合は黒番コミもらいです。
津田八段は伊藤四朗によく似ています。特に斜め前からの顔はソックリ。
強い相手なので、自己暗示をかけました:「伊藤四朗が碁が強いわけがない!」
黒が地をとって、白が模様を張る展開になりました。
まず、白模様の中の石を劫がらみで凌いで活き、次に攻めにきた石を分断し、
せめぎ合いの形に。
逃げながら白模様を削減し地合で優位に立ちました。
白の勝負手を受けて立ち、数子を犠牲にして白の一等地を蹂躙し勝負を決めました。
近来、最も充実して打てた碁だと思います。
・岸原さんは、私が負けた佐藤七段に勝ち、敵討ちをしてくれました。
・金沢主将は3子逆コミの手合で、半目負けとなりました。
金沢さんに勝った大庭六段は、「特別賞」を受賞しました。
やはり金沢さんが参加されると、雰囲気が引き締まりますね。
碁会の格が上がったように感じます。
(岸原追記)最後の碁は、さすがに完勝でした。互い先でしたが白番の私のほうが
盤面でも勝った碁でした。対局中も勝利を確信していたものの二度楽観が続いた
ので目算を何度も何度も必要以上に繰り替えしてしまいました..
【Bチームの観戦記(高本さん)】
IBMチームは吉田7段、高本6段、徳田6段
ユニシスチームは矢沢6段、下村6段、小野5段
1回戦は下村6段との互先 黒番を引き当てた
けんか小目の布石で激しい乱戦となる。
薄い白を攻めるのだが、白の抵抗もきつい。
白も黒も眼の無い大石が2つできた。
二分された黒を切断した白は形よく一間に
飛んだが、これが白の敗着となった。
局後の検討で空き三角にぐずんでいれば、
どうなっていたか分からない。
久しぶりに白の大石を取って中押し勝ちとなった。
大将の吉田さん、三将の徳田さんも勝って、
1回戦はチーム3勝。
2回戦は小野5段、向う先、白から逆コミ5目半
地合いでも遅れないように慎重に進めるが、
優勢となるまでには、道のりはある。細碁なので、
時間も消費する。残り、2分となったところで、
時間切れが脳裏をよぎる。要の1目あたりを継いだのは
良かったが黒が切った石を2目に伸びたところで、
手拍子が出てしまい、10目くらいの地を減らされた。
好局をふいにしたなと反省している間に時間が切れてしまった。
幸い吉田さん、徳田さんは勝利を収めチームは2勝1敗で勝利した。
3回戦の相手は矢沢6段、ユニシスチームの重鎮である。
1回戦同様黒番となった。私は低い中国流から模様を張った。
星にコゲイマガカリ黒は1間に受ける、白は左辺での星まで
模様で対抗する。大大ケイマの真ん中の打ちこんだ、白は4線
に抑え込まないで、ぼうししたので、黒は左辺星の二路下にケイマ
で居直りを試みた。白の攻めが緩慢となり、攻めた石を逆に目を奪った
ここで、大勢がきまり、後100手程打ったが、どれも空振りとなり、
150手くらいで、黒中押し勝ちとなった。
徳田さんは何を間違えたか、負けてしまい、時間のかかっていた吉田さんも
2子局をものにできず、チームは1勝2敗。
【Cチームの観戦記(及川さん)】
Cチームのメンバーは
及川5段、中原5段、瀧4段の3名。 相手は5,4,4段。
受付で準備された記録をみると、
中原さんは初出場。
瀧さんは過去,1-2、1-2
及川は3-0,0-3 ⇒ 昨年の0-3が効いて、今年は5段になっていた、
とあまり芳しくない。
でも及川は今年は3-0になるハズということで、試合に望む。
1)第1戦
序盤から圧倒的に優勢で、ここで決めてやれと中央の弱石を両断したとたん、
相手の返しわざを喰らい、ダメ詰まりで、要の石をとられてしまった。
一辺にこちらが悪くなってしまったので、別の大石を狙いにして包囲網を敷き、
ついに分離成功!この石を取らないと負けなので、無理に攻め合い型に
持ち込んだため、逆にこちらも目が無くなった。その途端相手が
わざわざ打って返しになるダメを詰めてきたので、あっという間に大逆転。
勝利となった。 そのミスが無いとして打てば、こちらの一手負けを確認した。
命拾い。 中原さんは、ボンミスで負け。瀧さんをみると大優勢。
ところが、小寄せに入ったのに、瀧さんが、10目以上になる助けるべき石をいつま
でも助けない。見物の全員がわかっているのに、本人同士が気がつかない。
相手がついに気づき、アーコリャ逆転負けかと思ったが、数えると3目半勝ってい
た。これで、チームもヒヤヒヤながらまず一勝!
2)第2戦
今度は3人とも、ミスもなく自然の勝利。2勝目!
勝ったから言えるかもしれないが、我々の方が、ミスをしなければ、余裕の相手!
ジャーン、生意気な発言、ご容赦を!
3)第3戦
これも余裕で、優勢で投了してくれないかな-と思って後半もスイスイ打っていた
ら、相手が次々に手にしようと殴り込みをかけてくる。 順番にカタをつけて、もう終わ
りかと思ったら、最後の殴り込みがきわどい一手勝ちで、危うく大逆転を喰らう
ところだった。
観戦していた、岸原さん曰く。「手をいれておけば、安全な勝ちなのに、アテ込みを
打たれたらかなり危険だったのでヒヤヒヤシタ」とのこと。
どうも、少しの勝ちで我慢できないクセが出て、危ないところでした。
これで、チームは3連勝!
個人でも滝さんと及川が3連勝でバッチリでした!!!
反省会で、少し飲みすぎたかな? でも、まあ、イイヤ!(笑い)
以上、感想は自戦記になって、かつ少し自慢げで申し訳けありません。
でもたまには許してくれるよね!
来年も頑張ります!
【Dチームの観戦記(古川さん)】
一回戦 白番逆込み
中盤まで逆込みでも勝負になる形勢だと思っていたが終盤右辺相手地中に手が見
えて荒らすことができたが逆に自陣下辺に利きが生じて要石を取られてしまい
形勢を悪くしてしまった。
懸命に寄せてみたが結果盤面でも追いつくことができなかった。
二回戦 白番二子逆込み
中盤まで形勢不明かと思ったが終盤で時間がなくなり寄せを終局まで打てず時間
切れ負け。
三回戦 白番二子逆込み
上辺の攻防で大きな振り代わりが発生したが白得ではなかったようだ。
もう少しじっくり打っていればよかったかなと思います。
不利を意識して相手右辺から下辺の大石に二眼がないので取りかけにいった。
全部とれるかどうか微妙だったので右辺半分を先手でとることにしたが甘かった
ようだ。
全部取りかけに勝負をかけるべきだったか。
上辺大きく取られ右辺から下辺にかけて地にしたものの逆込みがきびしい形勢で
懸命に寄せていったが残念ながら終局まで打てず時間切れ負けとなって しまった。
三戦とも自分の負けがグループの勝敗に関係していたので申し訳なく思っています。
【Eチームの観戦記(林さん)】
チームの他メンバーの対局を見てる余裕がなかったため、自戦記が中心となりま
す。
チームの戦績1勝2敗と、今年も残念ながらリベンジならずでした。ただ、個人
の勝敗数では5勝4敗と勝ち越すことが出来たので、昨年の2勝7敗よりはかなりの向
上で、もう一歩でした。来年こそは頑張らなくては。
1回戦 :1−2で IBM負け
自戦は白番、上手逆込み5.5目の碁
序盤から中盤に掛けては旨く打ち進み、特に上の中央部分で相手の黒石3目を
取り込んでからは、はっきり優勢の局面になった。
しかし相手もそれを感知し、あちこちで戦いを起こしてきたので、混戦模様に
なったが、当方の攻防が功を奏し、内容的には圧倒的に当方の有利な展開に
なったと思われたが、この過程で小生の悪い癖が出てしまい、即ちこの戦いで
ついつい時間を使い過ぎてしまい、結果的には時間切れ負けとなってしまった。
小生の時間コントロールの悪さと言うか、不注意で悔いの残る対局であった。
同チームの太田さんが勝利したが、牛島さんが敗れチームとしては負けとなった。
2回戦: 3−0で IBM勝ち
自戦は白番、上手逆込み5.5目の碁
これも序盤から中盤に掛けては旨く打ち進み、左辺と下辺に模様が張れた
ところ、相手が下辺に打ち込んできたので、この石を攻め中央に逃げるのを
見ながら、右辺の相手石をもたれ攻めし、うまく中央右より近辺を固めることが
できたので、先に下辺より中央に逃げた石を本格的に攻め、紆余曲折はあった
ものの、結果的にはかなりの大石になっていた相手の一団を御用とし、その後は
ぐるりの薄みをうまく固めて、相手の投了
となった。この石が取れなくても地合でも多少リードしてたので、比較的余裕を
もって打てた碁でした。 太田さんが見事2連勝し、牛島さんも勝利でこの回は
完勝でした。
3回戦: 1-2でIBM負け
自戦は互い戦で握って黒番の碁
お互い慎重に打って、中盤まで互角に進展。中盤の後半中央から下辺にかけて戦い
が起き、黒が厳しい局面と見られたが、うまくさばいて逆に白の種石を取って
しまい、この時点で黒(当方)の有利な局面となった。しかし、不利となった
白(相手)は上辺から中央にかけての未だ生きていない黒の一団を猛烈に攻め、
攻め合いとなった。
攻め合いは黒有利と見えてきたが、ここでまた黒には時間が残ってなかった。
結局はこの対局も時間切れ負けとなり、自分の時間の使い方の悪さに大きな悔いの
残る結果となってしまった。時間切れ病を直さないとどうにもならないと大反省の
一日であった。
牛島さんが2勝目を上げたものの、太田さんが3連勝を逃がし、チームの負けと
なってしまった。小生がチームの且つ全体の足を引っ張ってしまった形となり、
恐縮至極です。
完
IBM ユニシス親善戦幹事 鈴木 準
IBM Japan IGO Club