IBM囲碁部報13036: 2013年度全国アマチュア団体囲碁選手権大会結果報告
さる11月5日(月曜:祝日)日本棋院にて首記の大会が開催されました。
IBMからは4チームが出場しましたが、枠抜けはなりませんでした。
出場クラス・チーム名・選手(敬称略)
Aクラス
IBMペガサス: 池上均 岸原達也 徳田隆行
Bクラス
IBMペルセウス: 松谷治 古川康雄 藤田清
IBMケフェウス: 吉田嶽彦 真形久視 牛島五郎
IBMアリエス: 高本正 山口宗一 王尾富雄
以下、チーム代表の方のレポートをお届けします。
◎IBMペガサス
一回戦 圍ごころ
聞いたことのないチーム名ですが「いごころ」と読むそうです。圍は囲碁の
囲の昔の字で、少ししゃれてみたとのこと。
メンバーは20代前半とみられる若手、70代後半とみられる老人、40くらいの
おじさんと年齢差のあるチーム構成ですが、学校の先生と教え子の関係だそうです。
試合開始前に談笑し、お互いの会話からこちらのほうが実力上位であることが
両者にわかり、先方の大将は「うっていただけるでありがたい」とのコメントでした。
大将戦、若い人で石の形がよくしっかり打ってきます。
池上さんの石が攻められておびやかされるも、攻めすぎがたたってうまくいなして、
池上さんの快勝となりました。このチームの中では少し離れて棋力の高い方だったよう
です。
副将戦、相手の棋力も未知数で緊張感のある対局開始でしたが開始30手でその緊張感は
とけました。あきらかに相手の布石がおかしいのです。通常の定石ではないミスが
3箇所も発生し、地を先行して中央をしっかり荒らす展開になり、最後は大差となって
相手も投了しました。つくれば80目近く、ゆうに勝っていたようにおもいます。
真形杯初段程度の方だったでしょうか。
三将戦、徳田さんは相手の弱い石を一方的に攻める展開で「石の下」の手筋を鮮やか
に決めて大石を殲滅し、快勝しました。もっとも、手筋がなくとも勝勢もようでした。
こちらも、やや手合違いだったようです。対戦相手の方は負けてもさばさばと
気持ちの良い表情をされていました。
二回戦 洪道場 B
対戦相手を見て、驚きました。ずいぶんとちっちゃい相手です。
学年を聞くと小学校の4年、2年、3年とのことでした。
全員が囲碁を始めて2年半くらいだそうです。なんといってもあの洪道場の
道場生たちです。プロの先生にならってめきめきと加速をつけて強くなっている
のでしょう。
大将戦 一番早く終局しました。先方がかなり無理を打ってきたので、それをうまく
とがめて形勢が傾いたそうです。さすがは池上さんです。
副将戦 とにかく打つのが速い、速い、、
相手のペースにはまりそうになりましたが、相手の布石はあまりよろしくない、
少しずつリードしていき、容易に負けない形勢になりました。そして、中盤以降
相手がくりだしてくる勝負手がなかなかで、二度冷や汗をかき、
二度目は実際に20目近く損する痛打!
こ、これはまさか逆転されたか、、?と少し不安になりながら、
つくってみたらなんとか残っていました。3目半勝ち
三将戦 相手は小学校三年生の女の子で対局前から勝気な様子です。
しかし、対局が進むと中盤すぎですでに見るからに徳田さんの楽勝もよう、
かなり大差だったのですが結局、最後まで打って、つくろうとしたら投了された
そうです。同僚の別の小学生に「ここも、あそこも死んでるのになんで投了
しなかったの?」と問われて「お母さんに最後までうちなさい!
っていわれてんのよ!」とのことでした。
この大勝利に徳田さんの表情が暗い。
「しまった、もうすこし手加減するのだった、、かわいそうなことをした」
とがっくりと肩を落とし対戦相手の女の子をおもいやる部長らしい局後の反省でした。
三回戦 Dream Fujitsu
チーム連勝どうしで富士通チームとの枠抜け決戦となりました。
富士通もエースクラスが出場しておらず、三番手くらいのメンバーでした。
我々とは棋力差はそうなく勝負の手合でしょう。相手の大将の藤本さんは
私がよく知っている方で柿生在住の尾崎さんの自宅で囲碁会を行ったときの
メンバーです。富士通さんの情報も彼からはいってきます。富士通囲碁部は
ふだん就業時間後におもな活動をしており、他に月一度程度、社内大会も
やっているそうです。ただし村上さんや窪庭さんらの超強豪は来ないとのこと、、
そこで「あ、うちと一緒だ」とつぶやくと、池上さんが「すみませんねぇ」
と謝っていました。
圧巻なのは新年のジャンボ大会です。幹事が電話をかけまくって選手を集めて
合計55名、1チーム11人なので5チーム出場したそうです。大会参加者の1/3くらいは
富士通の選手だったそうで、このエネルギーは見習いたいです。
大将戦 その藤本さんとの対戦、白の池上さんがうち回し、残りそうな形勢でした。
しかし、終盤で双方時間のないなか、ヨセをたんたんとうっていたときに、
白の石に目がなくなり、頓死となってしまいました。時間のない中でもなかなか
間違わない池上さんには珍しいことですがやむなく投了となりました。
副将戦 山根さんという方で顔は何度も見ていますが対戦は初めてです。
序盤から急戦模様となり、やや難解な展開でしたが、中盤で石の裁きに
失敗して重くなって相手に厚みを作られてからはなかなかチャンスがなかった
ようにおもいます。ヨセもしっかりしていて、寄りきられました。
三将戦 やや年配の方、対局を見るチャンスがありませんでしたが、終局後の結果
相手の方は、「ひろわせていただいた」とのコメントでした。徳田さんによると、
ほとんど勝っていたが痛恨の失着があり、敗戦となってしまったそうです。
勝負の富士通戦に0-3で枠抜けならず惜しかったです。
◎IBMペルセウス
チーム:IBMペルセウス 2−1
大将:松谷治
副将:古川康雄
三将:藤田清
一回戦 光石会B 3−0
序盤うまく打ち進めてよい流れで進めることができた。
その後も厚く打ち回し地合いでも優勢でかなり有望な形勢。
しかし上辺の白石が下につながっているのを大きな勘違いで勝負を決めようと目
取りに行って大損をしてしまった。ショックでのその後寄せも見損 じがでて形
勢が悪くなってしまった。
その後お互い寄せで見損じがあったが結果最後の相手見損じに助けられ3目半勝
ちとなったのはラッキーだった。
大将、三将は先に快勝していてチームは3-0で勝利した。
二回戦 サファイア 2−1
序盤は厚く打って弱い石もなく地合いもそこそこ右辺に模様もできてかなり有望
な形勢だと思った。
ひと段落して全体を眺めてみると左辺に相手石が目もなく浮き石の状態であった。
俄然浮石を攻めに行ったのだが右辺の模様になだれ込まれて生きられてしまい形
勢を悪くした。
その後懸命に寄せたが追いつかず負けとなってしまった。
大将、三将は快勝でチームは2-1で勝利した。
三回戦 東京都庁 1−2
序盤相手左辺模様へのボウシの消しからの折衝で失敗して3子を取り込まれてし
まった。
その後の反撃もうまくいかずずるずると差を広げられ大差の負けとなってしまった。
大将は勝ったが三将は惜敗で残念ながらチームは1−2で敗退して枠抜けはなら
なかった。
今回は他のチームも枠抜け出来なかったので早い時間の反省会となった。
古川 康雄
◎IBMケフェウス
IBMケフェウス・チームの観戦記を以下の通り報告します。
チーム編成は:吉田主将、真形副将、牛島三将
1.1回戦
相手チーム:東京東信用金庫
戦う前の雑談で「東信用金庫とは昔の母体はどこですか?」
と聞いた所、中央信用金庫、他3〜4の信用金庫が合併したものだとのこと。
中央信用金庫は私が営業で金融担当の頃、IBMユーザーであり大まかに知っていた
ので当時の事務部長の名前を挙げたら勿論相手も知っていた。
(相手は3人とも中央信金出身者であった。”東信金碁”というネーム入りの制服
を作っていて3人お揃いであった。気合が入っている)
戦績は、吉田X,真形X,牛島X と討死である。(相手の気合に負けたか?)
他の碁を見ている暇はないので、以下自分の対戦記のみを記します。
・ずっと最初から戦いの連続で終盤になった。最後に相手の一合枡の所に打ちこん
だ所、相手が応手を間違えた。そこで正しく打てばコウであったのに、結果はセキにし
てしまった。
終了後、隣で見ていた牛島さんにも、側で見ていた松谷さんにも指摘されて、
コウにしていたら、コウ替わりの分だけ多分勝っていた筈だったが、その後ずっと
大ヨセが続いてまだ打つ所が相当あって、結局時間切れで負けになった。
正しく打ってコウ替わりでも時間内に打ちきれなかったかも知れない、
とにかく戦いの連続で時間を使い過ぎた感じがある。
2.2回戦
相手チーム:大気G
どういう会社かと聞いたら、空調関係の会社とのこと。
「Gというと何チームも出しているのですか?」と聞いたら、
GroupのGとのこと。(拍子抜け)
戦績は、吉田○、真形○、牛島X
・私は黒番、中国流をしいたが、相手は外から普通にかかってそれなりの布陣。
お互いが大模様になる前に、相手が我が陣に入って来る形になり、それを追いか
けるようなスタイルで自陣も固まって行く感じ。
相手も密かに追いかけている私の大石を狙っていたが、
生きを確かめてヨセ勝負で、順調に寄せて、結局盤面13目の勝ち。
3.3回戦
相手チーム:新宿A
何と小学生チームである。大将(小4)副将(小2の女の子)三将(小1女)
戦績は、吉田○、真形○、牛島X
・私の相手は小2で側に母親がいるので「何歳?」と聞くと7歳とのこと。
「私は77歳だから11倍だ」と発声。
こどもは戦いが好きだ。最初から最後まで殆ど戦いだったが、ヨセ勝負となり
お互いミスをしているが、指運に恵まれ私(黒番)の盤面7目(半目)勝となった。
隣で吉田さんが見ていて、ヒヤヒヤしたことであろう。
吉田さんが終了後指摘してくれたヨセの大きなミスが2〜3あった。
母親に「来年当たったら、私が2〜3目置かせて貰って打ちますよ。
こちらは下り坂、相手は伸び盛りで強くなりますね」と言った。
以上 (真形記)
◎IBMアリエス
IBMアリエスチーム
大会会場に着いたとき、入り口付近で多くの若者を見かけたので、この大会の参加者も
若者が多くなったかと思ったが、実際はあまり変化がないようで、やはり中高年男性が
主役のようです。
一回戦は長谷工Aチーム。通常は強そうなAチームがBクラスに登場。
中盤で形勢は良く分からない。左辺の相手陣に隙がありそうに思えたので、
相手陣の分断をめざす。幸い、これが成功、半分の石を取り、勝勢になった。
二回戦は光石会Cチーム。光石という名称はキャプテンの名前に由来しているらしい。
そのキャプテンは無差別クラスに出場しているとのこと。
東西に鉄壁の壁、南は崖の囲いができる。そこで、相手は北から進入を図るが、
抵抗され進入に手間取ったようで、その間に北方面への退路を断つことができた。
結果、囲いがそのまま地になって勝勢。
三回戦は日立製作所チーム。今回、出場の日立チームはこの一チームだけとのこと。
なかなか出場者が集まらないらしい。
ただ、今回のチームの主将は若い方で強そう。
相手6手目、星に小ゲイマがかり。それをこちらは一間高バサミする。
相手はときには長考しながら見慣れぬ手を打ってくる。こちらはどう対応すべきか
良く分からなかったが、出来上がりはこちらがいいように思えた。
ところで、今回、デジタル手合い時計が使用されたが、対局中の位地からは
斜めに液晶画面を見る形になり、表示を全く読めないので難儀しました。
結局、ときどき顔を碁盤の上にもっていき、なるべく正面から見てしのぎました。
山口 宗一
◎大会成績
Aクラス
IBMペガサス: 池上均 岸原達也 徳田隆行
圍ごころ 3-0
洪道場B 3-0
Dream Fujitsu 0-3
Bクラス
IBMペルセウス: 松谷治 古川康雄 藤田清
光石会 B 3-0
サフィア 2-1
東京都庁 1 1-2
IBMケフェウス: 吉田嶽彦 真形久視 牛島五郎
東京東信用金庫 0-3
大気社 G 2-1
新宿 A 2-1
IBMアリエス: 高本正 山口宗一 王尾富雄
長谷工A 1-2
光石会 C 2-1
日立製作所 2-1
◎大会総括
残念ながら、IBM代表の4チームは予選抜け叶いませんでした。
非常に惜しい敗戦が多く、枠抜けは来年以降に期待したいと
おもいます。対戦相手はバラエティでとくに小学校低学年の
子たちとの対戦などふだんではまずありえない対戦ができるのが
囲碁の良いところですね。来年の皆さんの参加をお待ちしています。
◎成績優秀者
松谷 治 Bクラス主将 三戦全勝
山口 宗一 Bクラス三将 三戦全勝
IBM Japan IGO Club