IBM囲碁部報14007: 2014年度ジャンボ囲碁大会結果報告

IBM、僅差の5位

2月2日(日曜)に2014年度ジャンボ囲碁大会が開催されました。

ジャンボ大会は雪組(法人や官公庁) 月組(同好会、碁会所)の2種類が
あり、IBMは、雪組に14年連続の出場になります。

大会審判長は、鈴木伊佐男七段でした。

当日は合計14チームが同一グループでスイス式トーナメントにより4回戦にて
順位を争いました。

IBMチームは、今年も昨年同様、2チーム 22名が出場しました。
 
チーム1:IBMイレブン

主将)池上 均 
副将)加藤 武彦
3将)大串 天光
4将)長野 一隆
5将)岸原 達也
6将)松谷 治
7将)吉田  嶽彦
8将)徳田 隆行
9将)高本 正
10将)五味 幹常
11将)鈴木 武

チーム2:IBMはやぶさ

主将)及川 捷三
副将)山口 宗一
3将)中原 義彦
4将)谷野 正義
5将)立石 進一
6将)瀧   賢史
7将)古川 康雄
8将)鈴木 準
9将)小松 雄一郎 
10将)藤田 清
11将)牛島 五郎

結果、IBMイレブンが全体の5位入賞、IBMはやぶさは、最終戦で
宿敵、富士通にチーム勝利という充実した成績をあげることができました。

以下、各チーム代表の方がまとめられたレポート、
および大会幹事の報告記を送ります。

---------------------------------------------------------------------

他者の碁を見るほど余裕はありませんので自戦記です。

1回戦 東部支部
白番で地あり厚みもあり楽勝と思っていたが途中少し地をむさぼり大石を攻められて
数目の地を持ち
収まり大差かと思ったが27対25で(大差?)驚いた。ある時点で相手は良しと思
い勝負手をしなかたようだ。
しのぎに回るのは形勢を損なうものと痛感した。寄せで得をしたから勝てたようで
す。

2回戦 大和証券グループ
4局のうちこの局が思い出せなく印象のないものでした。当方の白番で目はずしに
3:3入、こすみ、はい、はねで切りでなく下を這ってきました。
これで厚くなり勝てる気がし大差で勝利した。

3回戦 佐倉支部
知られた強豪ぞろいのチームでどんな人と当るか興味があり年配の人ならば期待した
が若い学生囲碁部出身らしい。
私の黒番で何時もの右上目外し相手は打ち方も丁寧で感心しましたが星うち。数手目
に私の目外しに高目掛かり、外つけ、はね、切の定石となる。
〈高目からも同じ定石になる)
相手は途中で切り上げ私が得をしたとい思い相手はあまり強くはないと感じた。
したがって勝負は最初優勢となった。封鎖できたが其れをやめ目を取りに行ったため
中央に進出され分からなくなりました。そのうち厚みであった石が攻められ
苦しくなりましたが今度は相手が地を損してまで大石を取りに来たがうまい反撃があ
り取るか’せき’になるとき簡単なダメ詰まりを見落とし投了となった。
(相手の反省 途中地が多いのだから取りにいくのではなかった)
石は取りに行くもではなく優勢なのだから勝負を先延ばしにした方がよろしい。(優
勢のまま続けるのも難しいのだが この逆のときもあるかも)
、
4回戦 浦安市部

 私の白番であいての星に小桂馬掛り、低一間ばさみ、3.3入り、一間はさみで封
鎖できる方向に抑えたが封鎖しないで辺の大場を打ったのでびっくりしました。
あまり強くないと思った。途中で相手が言ったのですが30手ころ’本に出ているよ
うな筋にはまった’でやる気をなくしたと。現実いつ投げてもおかしくないのですが
当方もそのつもりでいたが’勝負は最後までわからない’となりました。当方の小桂
馬締りで一合ますの広さ+アルファがあり相手をかんがえると生死のことは全く考え
ていなかった。
一合ます近くの3−4目石を取りに来たので無造作に逃げたら全体に目がなくなって
いた。(捨てていれば本体は生きている)
40目ちかくの損失である。残念、負けを覚悟したが20目近くの手が」残っていて
幸運にもコミがかりで勝利した・〈逃げる手はあったかもしれないが相手は勝と思い
単純に打ったかもしれない)

  勝つには最後まで集中しなければ

吉田嶽彦
---------------------------------------------------------------------------

自戦記となりますがチームIBMはやぶさの観戦記を送付します。

チーム名:IBMはやぶさ

1回戦 茜会支部戦
私の相手は年配の女性でおしゃべり好きな方でした。
私の白番で星、星、小目、小目の布石で始まり黒が白小目に二間高ガカリできた
のにケイマにはさんだ。
黒小目の下に大ケイマでつけてきたので白ノビ、黒ノビで切り合いになりその後
黒は隅で生きたが切られた黒の一団が浮石になった。
黒浮石への攻めで右辺から下辺にかけ大模様を築くことができ優勢となったが黒
の打ち込みへの対応がまずく簡単に生かしてしまい大きな地が望め なくなって
しまった。
わずかに形勢不利を感じていたので上辺黒押しに対して手抜きしたところを手に
されて白石半分を切り取られてしまった。
結果的にはこれが敗因でその後左下隅黒への攻めで半分切り取ることができ形勢
は元に戻したが時間の使い過ぎで時間切れ必至となっていた。
勝つチャンスは十分あったのに時間切れ負けとなってしまい残念な結果でした。
10将の藤田さんの対戦相手は全くの偶然で小中学校が同じで30年ぐらい後輩の
方でした。
しかし結果は全く先輩への配慮はなかったようです。
チームは5将の立石さんの1勝のみで1-10の結果となりました。

2回戦 日本棋院つくば支部戦
私の白番で星、星、高目、小目の布石で始まり小目への大ゲイマカカリ、一間ハ
サミ、小目へのツケ、切り違いの定石に進んだのだが反対側にはさ んだ白石が
攻められ大きな確定地を作られてしまった。
捨石にしたつもりが大きすぎました。
その後打ち進めるも逆転することは出来ず負け。
チームは3-8の結果となりました。

3回線 Global Fujitsu戦
終盤までずっと優勢な形勢で時間もあったのだが逆に色んな手が見えてしまい考
えて時間を使い過ぎてしまった。
勝利を確信していたのだが最後時間切れ負けとなって残念でした。
チームは5-6の結果で初勝利はなりませんでした。

4回戦 Fujitsu勝
私の白番で小目への一間高ガカリからの定石を黒が間違えてかかった黒石が浮石
となり白大いに優勢となった。
その後打ち進めるも白の優勢はゆるがず最後は時間切れ勝ちとなった。
相手の方は1年ぶりの対局とのことでどうりで簡単なところでも考えていること
が多くありました。
チームは6-5の結果で初勝利となりました。

古川 康雄

---------------------------------------------------------------------------

1回戦 対東武支部(黒番) ○

・序盤、黒小目に白高掛かりを挟み返す定石から、大模様を築いた。
・白が三々に入ったのが早すぎて巨大な地模様が出現
・後は只管囲うだけで11目を余した。

2回戦 対大和証券グループ(黒番) ○

・序盤、下辺の黒模様を消しに来た白石を分断、封鎖して劫争いになった。
・劫に負けると大石が死ぬ白は損劫を打って粘り、劫を継いで活きた。
・しかし、厚くなった黒は他の白石を攻めて、部分的に目の無い形に。
・なんとか攻めあいに持ち込みたい白は勝負手を連発したが、
  黒は白の薄みを突いて逆に石を取り、大差の勝ちとなった。

3回戦 対佐倉支部(白番) ○

・黒は下辺に、白は上辺に模様を張る展開になった。
・まず、黒が上辺に掛かり、白が左辺に地を取り、黒は中央に厚みを作った。
・黒が厚みを利して、上辺に打ち込んできたのがこの碁の分岐点だった。
・打ち込んできた黒石を中央の厚みと連絡されては、全局的に白が薄く
  勝ち目がないと判断し、地の損を覚悟で封鎖して活かし、中央の黒石に狙いを
  絞った。
・下辺の黒にもたれながら、中央の黒を攻めたが、黒はその過程でますます地を稼
  ぎ、地合では足りない形勢になった。
・利かしを打った瞬間反撃され、逆に凌ぐ羽目になった。
・黒は本気で取り掛けにきたが、凌ぎながらに黒地を削って得をした。
・劫含みの凌ぎを図るのに対し、黒は劫筋を避けての取り掛けを手段してきた。
  その読みが甘かったようで、白は黒地を破って活きてしまった。
・活きた時点で細かい形勢だったので、相手の残り時間の少ないのを睨んで
  劫を仕掛け、劫代わりに大利をあげた。
・黒は戦意を喪失、最後は時間切直前の投了となった。
・白を小さく活かす方針で打っていれば残る形勢だったのを、
なまじ手が見えてしまったのが黒にとって仇となった。

4回戦 対浦安支部(黒番) ○

・黒は各所に地を稼ぎ、白が模様を張る展開となった。
・優勢を意識して、戦いを避け白模様を制限しながら寄せていると白が投了した。
  持ち時間を大きく余す早い終局だった。

3)雑記

・今回は参加人数が揃わず苦労しました。
最後にお願いして出場いただいた鈴木武さん、立石さん、藤田さん
本当にありがとうございました。
また、このお三方は夫々3勝1敗、3勝1敗、2勝2敗と好成績を挙げられています。
今後も機会がありましたら、是非出場してください。

・不詳松谷ですが、どういうわけか佐倉支部には相性がよいのです。
2012年には元院生に勝っていますし、(2013年には対戦なし)今回も見事勝利し
ました。
このジンクスはいつまで続くのでしょうか?

・打ち上げに行った「素材屋」がひどかったので、有志?で飲み直すことになりま
した。

谷野さんが石川の銘酒を飲ませる蕎麦屋に行きたいというので、10人ほどで押し
かけました。

大吟醸「じょうきげん」はなんと1合3,650円でした。
3合注文して一人グラス1杯ずつ飲みましたが、本当に美味しかった。
蕎麦もなかなかのもので満足しました。

松谷 治

IBMイレブン 対戦結果

1回戦 日本IBM  10-1  ○ 東武支部
2回戦 日本IBM  10-1  ○  大和証券
3回戦 日本IBM  2-9   ×   佐倉支部
4回戦  日本IBM  6-5   ○  浦安支部

IBMはやぶさ 対戦結果

1回戦 日本IBM  1-10  ×  茜会支部 
2回戦 日本IBM  3-8   ×  つくば支部
3回戦 日本IBM  5-6   ×   Global Fujitsu
4回戦  日本IBM  6-5   ○  Fujitsu

大会結果

優勝:   Dream Fujitsu           4-0  
準優勝: NEC                     3-1  
3位:   佐倉支部                3-1  
4位:   茜会                    3-1  
5位:   日本IBM(IBMイレブン) 3-1

決勝は、富士通が佐倉支部に6-5で勝利し、昨年の雪辱を果たしました。
IBMイレブンは3勝1敗の成績でしたが、個人総合勝ち数の差で5位となり
残念ながら、表彰ならず(4位までが入賞)となりました。
松谷さんは、今回で大会幹事を勇退されますが個人として有終の美を飾りました。

若い打ち手、元院生の方などの参加が増えて、年々レベルが高く、
厳しくなる本大会ですが、精進してまた来年チャレンジしたいとおもいます!

成績優秀者

  4戦全勝    池上 均
  4戦全勝    松谷 治
  3勝1敗     大串 天光
  3勝1敗     吉田 嶽彦
  3勝1敗     五味 幹常
  3勝1敗     鈴木 武
  3勝1敗     立石 進一
  3勝1敗     瀧  賢史

 歴代の成績
 2001年度 : 3位
  2002年度 : 3位
  2003年度 : 入賞なし
  2004年度 : 3位
  2005年度 : 準優勝
  2006年度 : 優勝
  2007年度 : 入賞なし
  2008年度 : 優勝
  2009年度 : 優勝
  2010年度 : 準優勝
  2011年度 : 4位
  2012年度 : 4位
  2013年度 : 3位
  2014年度 : 5位

大会こぼれ話

◎誰もこない?
今回は9時半集合でほとんどの人が集合していた中、IBMチームの相手の
東武支部チームが一人もいませんでした。会場内にほとんどの人がいる中で
選手が誰もいないという異常事態、、東武線になにか問題があったのでは?
という不安もありましたが、5分ほど前にぞろぞろとやってきました。

◎往年の名チームが不出場
今回の出場チーム数は14チームですが、日立、東京都庁、ユニシスなど
往年の名チームの参加がなく、少し寂しい大会となりました。
来年以降の復活を期待したいです。

◎慌てた終盤
IBMイレブンチームのNさん、序盤からかなりの大石をとって、楽勝もようです。
ところが、時間がきれそう、「あれ?ほとんど考えてないのに!」
対局相手の方からは、「時計を押してなかったんじゃないですか?」といわれ
慌てる終盤となりました。なんとか、時間は切れず、勝ちきりました。

◎お客さんだった..
相手をこてんぱんにやっつけたKさん、圧勝の中押し勝ちでした。
その後、弁当を食べながら対戦相手の方と話をしてみると、相手の方の会社は
IBMのメーンフレームを導入して、いろいろな買っていただいた貴重なお客様
であることがわかりました。「しまった、お客さんだと知っていたら
もう少し手加減するんだったか」とちょっと反省。

◎勝ち筋があった!?
しかたがないことですが、IBMはやぶさチームの上位は、かなりきつい。
大将のOさんは、初戦、茜会の有名な打ち手「池田さん」との対戦でした。
吉田さんや松谷さんが何度も対戦し、一度も勝ってない本格派の打ち手です。
終了後、Oさんに「負けたでしょ?」「負けました」と当然の会話かと
おもわれましたがかなり惜しかったそうです。実はマネ碁戦法を採用し、
途中でマネをはずした手がかなり良くて、勝ち筋があった
(対戦相手の池田さんより)とのことでした。
勝てば大金星だったのですがともかく善戦です。

◎チームでの内紛!?
IBMはやぶさチームのチーム成績まとめ役のTさん、重要な役割です。
Yさんは負けたよ、とTさんに情報を通知、Tさん「わかりました、いちおう
Yさんに確認します」Tさん「Yさん、結果はどうでした?」
Yさん「負けました」Tさん「知ってましたけどショックを与えるために聞いて
みました」Yさん「味方にショックを与えてどうすんのよ!?」
周囲は爆笑でした。

◎スマートな大会運営
日本棋院さんの大会運営では、表にはりだした成績表がわりと更新が遅くて
状況を把握するのが難しいことが多々ありましたが、今回は違いました。
パソコンで成績を管理し、すぐに印刷し、張り替えられてきれいな印字された
成績がすぐに参照できたのです。これはみごと...
日本棋院の大会運営の実力も昇段しましたね。

◎三軍に勝利..
今回、富士通さんは3チーム、Dream Fujitsu、Global Fujitsu、Fujitsuと
出場していました。大会幹事の松谷さんは第二戦までの成績を見て
DreamFujitsuが1軍、Global Fujitsuが2軍、なにもないただのFujitsuが3軍
と見破り、その情報をIBMはやぶさチームに伝えました。この情報をいかし
たのか、いかさなかったのか、2軍には負けて3軍には勝ちました。

◎負けるが勝ち
前回、賢かったのがIBMチーム、今回、賢かったのはNECさんかもしれません、
今回のNECさんは二戦目に敗戦!?となりましたが、それで第三戦、第四戦と
実力の劣るチームを徹底的にたたきのめして星を稼いでみごと準優勝です。
佐倉チームにも富士通チームとも対戦していません、これが上位入賞の秘訣
でしょうか。

◎全勝でがっくり!?
このレベルの高い大会で、今回は、池上さんと松谷さんがみごと全勝!!と
なりました。大会会場内で「チームの中で全勝した方はご連絡ください、
賞品をお渡しします」とのアナウンスに意気揚々と大会本部へ、
手渡されたのは、かな〜り、ちゃちなボールペンでした。栄光の全勝者への
あまりの落差のある報奨に周囲からは苦笑いしかでてきませんでした。

◎頭がスースー
うちあげに向かっていた選手の前に、むこうからどこかで見た人がやってきます。
そして、その人が選手の一人Nさんであることがわかりました。先行してうちあげ
の場に行っていたのですが戻ってきたのです。「どうしたの?」「頭がスースー
するんだよ」との答え。会場に帽子を忘れられたようです。

◎強制召喚
次回オールアマ大会幹事のKさん、反省会の席で早速、仕事を始めました。
「今日、この席にいられる皆さんは3月のオールアマに全員、デフォルトで
出席となります!」あまりに強引な勧誘に周囲は爆笑となりました。

◎IBMおおいに怒る!?
ジャンボ大会終了後の反省会、19名ほどが集まり、いきつけの近くの居酒屋へ
ところが、座ってしばらくしても店員さんがなかなか注文をとりにこない、
かなり前に頼んだ飲み物もなかなかでてきません、しばーらくしてようやく
飲み物はやってきましたが、食べ物を注文すると、これがまた、長時間
何もでてきません。結局、入店してから一時間ほど経過して、
「食べ物が何もでてない」異常事態にさすがの温厚なIBMチームも怒りました。
店員に交渉し、「オーダーしていた食べ物はキャンセルして」飲み代だけ払って
店を後にしました。前代未聞のできごとです。
店によると、ふだんより想定外の大勢のお客さんがいたからということだそう
ですがそこまで多いようには見えませんでしたし、我々より後から来た客に
食べ物がでていたのにあきれました。店からは、「これは反省会なので食べ物は
なしで、しっかり反省してくださいね」といわれているかのようでした..

◎IBM怒り忘れる...
飲み物だけの反省会は解散となり、大会幹事松谷さんを含む有志10名の囲碁部員は
神楽坂にあるそばや「たかさご」まで遠征(徒歩15分)しました。
http://www.sobatakasago.jp/
実は、数年前にも一度、訪問したことがあったのですが、そのときは「休み」で
入れませんでした。今回は、10名がほぼ貸切状態ではいれる幸運、日本酒通の
谷野さんのお酒の選択もみごとで、全員が絶賛するお酒でした。
蕎麦と日本酒でしばし、歓談しながらゆっくりしたひとときを過ごし、松谷さんの
大会幹事のしめとして良い祝宴となりました。

IBM Japan IGO Club