IBM囲碁部報14031: 第4回ユニシス・IBM親善囲碁大会結果報告
第4回ユニシス・IBM親善囲碁大会が9月13日(土)13:00から
八重洲いずみ囲碁ジャパンで開催されました。

試合は、双方15名ずつの選手を3名ずつ5つのチームにわかれてチームの勝敗を
1回戦毎にカウントするチーム対抗戦形式で行われました。

また、対局は双方申告段位にもとづく真形ルール(1段差逆こみ)採用の
40分切れ負けルールで行いました。

出場選手一覧

Aチーム

01. 大串 天光 7段
02. 岸原 達也 7段
03. 松谷 治   7段

Bチーム

04. 吉田 嶽彦 7段
05. 高本 正   6段
06. 徳田 隆行 6段

Cチーム

07. 及川 捷三 5段
08. 中原 義彦 5段
09. 古川 康雄 4段

Dチーム

10. 鈴木 準    4段
11. 藤田 清   4段
12. 藤田 聖羅 3段

Eチーム

13. 林 義光  2段
14. 太田 宏一  2段
15. 牛島 五郎 初段

結果は次のとおりでした。

カッコ内は個人成績(IBM-ユニシス)

1回戦 2-3 IBM 勝ち (8-7)
2回戦 3-2 ユニシス 勝ち (8-7)
3回戦 3-2 ユニシス 勝ち (8-7)

チーム成績

Aチーム 0勝3敗
Bチーム 3勝0敗
Cチーム 1勝2敗
Dチーム 3勝0敗
Eチーム 0勝3敗

今回も総合成績2-1でユニシス側が勝ち、IBMのリベンジはなりませんでした。

試合は44局を終えたところで団体戦の成績は7勝7敗のタイ、最後のAクラスの1
局で決まるというたいへんスリリングな展開となり、その接戦をユニシスが制しました。

総合成績では負けたものの、個人成績は昨年(25勝20敗)に続き今回(23勝22
敗)も見事にユニシスに勝ち越しました。

観戦記

【Aチームの観戦記(松谷さん)】

Aクラスは、IBMは大串さんが初参加、副将に岸原さんが入り、
三将は松谷、一見強力な布陣に思えた。
一方ユニシスは常連の津田8段が欠席、大庭6段がBクラスに回ったため、
新参加の二名とは初顔合わせとなった。

第1局 対金井六段 (白番5目半コミ出) ×

  金井六段は穏やかそうな風貌だが、どうして碁はしっかりしている。
地合をリードされ、相手の大石を取らなければ追いつかない局面になった。
どうにか劫を狙える状況に持ち込んだが、劫立ての具合が読みきれずに躊躇している
うちに手を入れられてしまった。その後勝負手を連発するも及ばず、無念の敗戦となった。
  主将はしっかり勝ち。副将は変調の負けだった。

第2局 対佐藤七段 (黒番5目半コミ出) ○

 佐藤七段とは過去2戦して1勝1敗、気合が入った。
中国流の布石の星に小桂馬に掛かってきたので1間に低くはさんだ。
両掛かりしてきたので徳田流に三々に尖むと、不慣れだったようでで対応を誤り、
上辺に先手で20目の地を確定して優位に立った。
  その後は、白に大きな地ができないように余し気味に打ち、盤面10目の勝ちを
えた。
 主将、副将共に敗れ、チームは敗けとなった。

第3局 対明松六段 (白番5目半コミ出) ○

 明松六段は2戦2勝、気を引き締めて対した。
序盤、大模様を築き優勢になったが、そこからがしぶとい。
黒は隅で巧みに生きて、一時は形勢不明になった。
白も頑張り、寄せで追い込んで盤面10目を余した。

 主将の碁を見ると、黒(ユニシス)はしっかりと地を取り、
危ない石もなさそう。逆コミもあっては無念の投了となった。
副将も敗れ、チームは0−3の惨敗に終わった。 残念!

【Bチームの観戦記(徳田さん)】

緒戦の相手は下村さん。 握りの結果自分の黒番。 得意の高中国流に相手が
星の石に外側からかかってきたので一間バサミ。 相手の三々入りが注文だ。
 たいていの相手は上に一間に飛んではさんだ石にかけてくる。予定通り進行。 

3本這って飛んで相手のケイマに並んだところで相手の打ち方がいろいろある。 

左辺に開くか、左上の石との連絡を確かめての封鎖するかだ。 
相手の左上は小目で左辺に開くとケイマの石につけて分断できる。 
ここで相手は右上の三々に入ってきた。 ちょっと早いと思う。 
さえぎって右上を生かしてから薄くなった中央のケイマの石につけて
分断してから優勢になった。

  実はこのあと左辺、左下の消し方で間違えて非勢に陥ったのだが、勝負手で
薄いのを承知で相手の地を消しに行ってから勝機を見出した。 自分を薄くして
切断してきた相手の石ともともとある単独では攻めがたい相手の中央の石を
絡みにして逃げながら相手の石を取り再逆転。 

こちらの時間の方が短かったのだが、下村さんの方が時間のプレッシャーを感じて
いたようで急所のヨミアイで間違えて、こちらの石を無理に取りに来たのを咎める
ことが出来た。(今日はこの碁が一番危なかった。) 

2回戦の相手は大庭さん。 大庭さんはいつもAチームで打たれていたので今回
が初対戦。 ユニシスチームの中では若い方だと思うのでどんな碁を打つのか
興味があった。

握って相手の黒番。 左下小目に打ってきたので右下星、相手の左上星に
左下小目に低くかかって相手が右上小目を占めたところ左下に大斜。 
常形の切りあいの形から左下中央側の石を攻める作戦だ。 相手は結局この石を
逃げず下辺右下にかかり、一間バサミに右下の三々入り。 
地が好きなようでこちらが大模様を張る形になった。 一方地だがかなり大きく構
え、それに対して相手の踏み込みが及び腰で、消しに来た石を攻めながら
盤面15目以上の勝ちとなった。

3回戦の相手は矢沢さん。 握りの結果黒番。 一回戦の下村さんと同様
高中国流に対する星のかかりに一間バサミ から飛んで掛けに対して3本這って
飛び、相手のケイマに並びまで進んだ。 相手の左上は小目。 ここで矢沢さん
は右上星の一間飛びに下ノゾキから三々入りしてきた。 これを遮って右上を
生かしてから一回戦同様中央の石を攻めて優勢になった。 特に危ないところ
もなくこの碁は完勝したと思う。 

Bチームは3連勝だったが全体は今年も惜敗した模様。 
尚、自分の碁に必死だったのでチームメンバーの吉田さんと高本さんの状況は
よくわからなかったが、お二人とも2勝1敗のようだった。

【Cチームの観戦記(中原さん)】

及川さん、古川さん、私のCチームで対戦。
一戦目は互先の相手。こちらが黒番。序盤は穏やかにスタートしたが
右下隅で生きるか死ぬかの攻め合いに。大事なところで相手が間違えてくれて
十数目の白石を捕獲。相手は劣勢を挽回すべく勝負手を繰り出してきたが
無難にかわして勝ちをおさめることができた。
古川さんもきわどい碁を勝ってチームとしても勝利しました。

及川さんはアマの対戦では聞いたことのない「二手打ち」で反則負け。
相手が石を置きなおす仕草をしたのを石を打ったと勘違い、石を打ってしまった。
通常は「まだ打ってない」と石をはずすことを認めそうなところ、
相手は「二手打ち反則」を主張。ルールとはいえ無念の敗戦でした。

二戦目は相手先の戦い。星に桂馬したところ二間高ばさみしてきたので
両がかりの定石へ。二目の石に沿ってのびた白石を黒がはねて、白が跳ね返す。
本来はここで黒が白石を切って白がかけつぎに回るところを、黒は定石手順
変えてもう一つの白石につけてきた。
ここで手拍子でつけてきた黒にはねで対応したのが大悪手。結局白石5、6目が
ほとんど味がない形でのとられる苦しい展開に。なんとか挽回をと勝負手を
連発したがあえなく敗戦。たまにしか打たない定石は、定石手順に十分に
注意しないととんでもないことになるという教訓を学びました。

及川さんは勝ったが古川さんが敗れてチームとしても負け。

三戦目は互先、こちらが白番。小目に一間がかりしたのに対して二間高がかりで
こられた。

しかし相手は早々と定石とは異なる手を打ってきてあまり見ない碁形に。
二つに割いた黒石を攻めて劫に導き、黒石を捕獲。さらに隅の黒石も取り込んで
白が大優勢になり、そのまま押し切って勝利することができました。
及川さん、古川さんは負けてチームとしては残念ながら負け。

私としては今日は比較的冷静に落ち着いて囲碁に向かうことができたように思いま
す。

ユニシス戦はこれで4連敗ということで、来年はぜひ勝ちたいです。

【Dチームの観戦記(藤田清さん)】

○ 1回戦 3-0

鈴木準: 実力差で完勝。
藤田清: ほとんど死んでいる大石を、親善試合の為相手が活かしてくれて辛勝。
藤田聖: 相手が基本死活を間違えて(と言うか、知らないのかも)、大勝。

○ 2回戦 2-1

鈴木準: 双方 2箇所で基本定石を誤るも、指運、ではなく実力差で完勝。
藤田清: 踏み込み不足で、逆コミ以上足りず完敗。
藤田聖: 大勝。

○ 3回戦 3-0

鈴木準: 余裕の半目勝ち、完勝。
藤田清: またまた大石がほとんど死にかけたが、またまた親善試合の為相手が
活かしてくれて辛勝。
藤田聖: 危なげ無く完勝。

今大会はDクラスは藤田親子の強力な助っ人で完勝でした!

【Eチームの観戦記(太田さん)】

IBM Eチーム側メンバーは以下3名です。

 13. 林   義光  二段
 14. 太田 宏一  二段
 15. 牛島 五郎  初段

対するユニシス側メンバーは以下3名です。
 13. O氏   三段
 14. T氏   初段
 15. K氏   初段

総評は総当たり9回戦いIBM側の1勝8敗と惨敗でした。

1回戦:

T初段との対戦で、結果は負けましたが、前半から終始、小生の優勢で
ほとんど勝かなと思って安心していましたら、中央の大石が切られてしまい、
頓死となりました。
この切りはねらって切ったというより、なんとなく切れたというものでした。
T氏も思わぬ成果で、お互いビックリでした。
普通なら即、投了ですが、前半の蓄えもあり、なんとか最後まで打ち進め、
数えてみると、なんと半目負けとなりました。(残念無念)

2回戦:

K初段との対戦で、結果は勝ち、チームの唯一の勝となりました。
あっけない幕切れとなりました。
K氏が中央の大石(石数20目程度)に対して自分から自殺手を放ち、
そっくり頂きました。

小生も思わぬ展開に唖然でした。(棚牡丹)
尚、隣の林さんの対局では細かい形勢で終盤時間も少なくなっていました。
辺の死活で林さんに緩着がでて、2目の負けとなりました。
結果的には無条件で生きているものを、安全をはかり、1手補強したため、
自陣に1目を入れ、手番も後手となり、2目以上のマイナスとなり、惜敗と
なりました。

もし、林さんが勝っていれば、この回はチームの勝(2勝1敗)となっていました
ので、残念でした。(残念)

3回戦:

O三段との対戦で、結果は負けました。特記することもなく、淡淡と負けました。
(御粗末)


成績優秀者(3戦全勝者)

IBM    : 徳田隆行六段、鈴木準四段、藤田聖羅三段

ユニシス : 金井六段、小川三段、高橋初段  

親善戦終了後は、同じ会場内にある、休憩エリアを借り切り、ビール、おつまみを
楽しみながら、懇親会、成績発表・表彰式と和やかにユニシス、IBMの友好を
深め合いました。

完

IBM ユニシス親善戦幹事 鈴木 準

IBM Japan IGO Club