第5回ユニシス・IBM親善囲碁大会が9月12日(土)13:00から 八重洲いずみ囲碁ジャパンで開催されました。 試合は、双方15名ずつの選手を3名ずつ5つのチームにわかれてチームの勝敗を 1回戦毎にカウントするチーム対抗戦形式で行われました。
また、対局は双方申告段位にもとづく真形ルール(1段差逆こみ)採用の 40分切れ負けルールで行いました。 出場選手一覧 Aチーム 01. 大串 天光 七段 02. 岸原 達也 七段 03. 松谷 治 七段 Bチーム 04. 徳田 隆行 六段 05. 高本 正 六段 06. 山内 裕介 六段 Cチーム 07. 瀧 賢史 五段 08. 古川 康雄 五段 09. 鈴木 準 四段 Dチーム 10. 小松雄一郎四段 11. 藤田 清 四段 12. 赤川 均 四段 Eチーム 13. 田中 啓一 二段 14. 長井 憲章 二段 15. 王尾 富雄 初段 結果は次のとおりでした。 カッコ内は個人成績(IBM-ユニシス) 1回戦 3-2 IBM 勝ち (8-7) 2回戦 3-2 IBM 勝ち (8-7) 3回戦 2-3 IBM 敗け (4-11) チーム成績 Aチーム 0勝3敗 Bチーム 1勝2敗 Cチーム 2勝1敗 Dチーム 2勝1敗 Eチーム 3勝0敗 今年はC,D、Eチームの活躍が目覚しく、念願の初優勝に輝きました。
成績優秀者(3戦全勝者) IBM : 長井憲章二段 ユニシス : 津田八段、明松六段、黒沢三段 親善戦終了後は、同じ会場内にある、休憩エリアを借り切り、ビール、おつまみを 楽しみながら、懇親会、成績発表・表彰式と和やかにユニシス、IBMの友好を 深め合いました。
観戦記 【Aチームの観戦記(松谷さん)】 ユニシスは、津田八段、佐藤七段、明松六段の常連で、 対するIBMは、大串七段と、岸原七段、松谷七段のメンバーである。 今回は他の対局を見る余裕がなかったので、自戦記中心になった。 第1局 対明松六段(白コミ出し) 序盤から乱戦模様になり、薄い石をができて凌ぐのに苦労した。 反攻の手掛かりがつかめないまま終局して、みじめな敗戦となった。 岸原さんは、大石の息を止めて見事に勝利、大串さんは及ばなかった。 Aチームは1−2で負け。 第2局 対佐藤七段(互先黒) 序盤早々に見損じから打ちにくい碁にしてしまった。 勝負手を連発して挽回に努めたが及ばず敗戦となった。 岸原さんは優勢の碁で途中で一手パスがでていっきに混戦に 寄せでぬきされれて一目半負けとなった。 Aチームは0−3で完封負け。 第3局 対津田八段(黒コミもらい) 厚く打って、地も大きく優勢にたった。 黒の大石を凌げば勝ちという局面で、逆に白石を取れそうになって 手を付けてしまった。 これが錯覚で、白石はとれずに黒の大石の凌ぎも難しくなって無念の投了となった。 大串さんは半目差の惜敗、岸原さんも優勢もようの碁を終盤の乱れで敗れて Aチームは0−3で完封負け。 見損じが多く、集中力を欠いた試合になってしまった。 【Bチームの観戦記(高本さん)】 BクラスはIBM、ユニシス共すべて6段同士の 互先対局となった。 IBM 徳田、高本、山内 ユニシス 大庭、矢沢、下村 1回戦 対 矢沢 6段 白 白番は2連星を得意の布石としている。 黒は向い小目、その下辺の向い小目を大きく割る作戦が成功し、 白は布石でリードした。 黒は白への攻めが効かず、盤面でも8目勝ち。幸先の良い1勝を挙げた。 徳田さんは敗れたが、山内さんも勝ち、チームも1勝 2回戦 対 大庭 6段 黒 黒番は星と小目の得意布石に持ち込む。 布石で後れをとった白は勝負手を打ってくる。 最強と判断する手で応戦、中央の白7子を取り込み、 40目位の地となり、緩まず押し切り中押し勝ち。 2連勝となった。 しかし、他の2人が負け、チームとしては負けとなった。 3回戦 対 下村 6段 白 やはり白番2連星の布石で局面をリードする。 黒はじっくり、厚みを作り、白の薄味を狙う。 中央を凌げば地合い白良しと確信しながら打ち進めたが、うっかり、攻め合いの 読みに誤り、中央の大石を召し 取られ、止むなく投了した。 他の2人の碁に期待を寄せたが、3人とも負け チームも1勝2敗の負け越しとなった。 残念 【Cチームの観戦記(古川さん)】 一回戦 対川北五段戦 白番 序盤上辺の折衝で相手の眼のない黒石を攻める体制で有望の局勢になった。 その後も有利を意識して打ち進んだが上辺はぐれ石への攻めが甘く封鎖したもの の簡単に活きられてしまい気が付くくと地合いが悪くなっていた。 その後懸命に打ち進んでいったが追いつくことができず負け。 他の2人も負けてチーム敗戦となった。 残念だがCクラスは全敗なのでで気分的には楽であった。 二回戦 中畦六段 黒番逆コミ 強い相手で最初から勝てる気はしなかった。 序盤左辺での攻め合いをうまく処理して勝手に取れたと思ったが相手にはちゃん と手があって不利なコウしかない状況になってしまった。 コウだてをかねて上辺の白石の一団を封鎖して取る手を打ったが左辺大石を取り きられ敗勢を意識した。 投げたくなったが大会なので打ち進めてていったもののずっと負けは覚悟していた。 ところが下辺かなり地ができていて実際は少し負けている細かい形勢だったようだ。 左下隅伸び込みが大きく自分は有利になったとは思わなかったが局後の指摘では これが逆転の手だったとのこと。 その後もずっと勝っているとは思わなかった。 結果逆コミが効いて盤面では負けだが4目半勝ちとなった。 鈴木さんも勝って貴重なCクラス勝利となった。 チームも3−2で勝利して大きく貢献して良い気分だ。 三回戦 小川四段戦 白番逆こみ 序盤下辺にもぐりこんだ石を簡単に活きに行けばよかったのに打ちすぎをうまく とろがめられ活きるため周りを塗りこめられ大きく不利な形勢となっ た。 がまんして打ち進めていたところ相手右上隅の折衝の打ちすぎで逆に攻めの体制 になった。 取れなくても攻めの効果を期待して打ってていたのだが相手勘違いがあったのか 取りが狙えるようになってしまった。 結果その左辺の大石を召し上げることができて相手投了となった。 がまんの大事さを痛感しました。 瀧さんも勝利してCクラス勝利。 最終結果はIBM2−1で始めての勝利。 早朝の地震などのせいではないと思いたいが正直望外の結果でした。 祝勝会では色々話が出て大いに盛りあがりました。 【Dチームの観戦記(藤田さん)】 当方:小松四段・藤田四段・赤川四段 相手方:四段・三段・三段。 一回戦: 主将:危なげ無く、大差の実力勝ち。 副将:いいところ無く、逆コミ出ずの大敗。 三将:危なげ無く時間切れ勝ち。内容も圧倒。 二回戦: 主将:一回戦に続き、危なげ無く実力勝ち。 副将:次から次へと石を捨てていく相手の巧みな打ち回しに幻惑されたが、 何とか 29.5目差で辛勝。 三将:途中で相手の大悲鳴があって大勢決したかと思われたが、終わってみたら 逆コミ出ずの惜敗。大悲鳴は相手を油断させる策略だった模様。 大悲鳴の原因となった失着そのものも作戦の内だったかも。 三回戦: 主将:寄せに入る前に逆コミ出ずを見抜き、潔く投了。 副将:時間も切れるし一応作ってみたら逆コミも出ずで、踏んだり蹴ったり。 三将:隅の死活をうっかりし、惜敗。死活見損じは水曜講座の師匠には秘密。 総感想:全員精一杯打って逆コミ出ずの碁が多く、当方と先方の申請段位の バランスが取れてなかったのかも知れない。 【Eチームの観戦記(王尾さん)】 Eクラスでの参加で戦績は1勝2敗でしたが、楽しく打つことができました。 ユニシスさんチームは、皆さんよく読んでいますので、やはり後半の方では逆転され たように思います。 まだまだ碁の道は遠いと改めて感じ入った次第です。 完 ユニシス親善戦幹事 鈴木 準 IBM Japan IGO Club