IBM囲碁部報16009:2016年度第12回オールアマ囲碁団体戦結果報告
IBM 堂々の優勝!

3月20日に開催されたオールアマ囲碁大会の結果報告を行います
4チームが出場し、Bクラスでみごと優勝!!Aクラスでも4位にはいる快挙を
達成いたしました。以前は優勝や入賞の常連だったIBM囲碁部も最近は囲碁大会の
レベルアップ、層の厚さの前にやや厳しい結果が続いていただけに久しぶりの
好成績でした。
日本棋院市ヶ谷本院は朝から大賑わいで、2階の会場だけでは足りず
無差別クラスは6階、A,Bが2階、Cクラスは3階と3箇所に分かれての
開催でした。
対戦は無差別クラスはオール互先、A,Bクラスはランク別のハンディ戦です。
4回戦を行い、成績優勝な上位二チームが5回戦の決勝対局を争う方式です。
以下、各クラスの代表者の方の対戦記をお伝えします。
[無差別クラス:IBM碁冠]
チーム名はIBM碁聖陣と伺っていたところ、実際の登録はIBM碁冠(ごかん)
ちょっと混乱の中のスタートでした。
メンバー、池上、大串、瀧、岸原、松谷
不動の大将、池上さん、安定感のある大串さん、瀧さんの息子さん周太郎さんに
真形杯最上位ランクの二人のメンバー構成です。
無差別クラスは、会場を見渡してみると有名強豪らしき方が多く、全体の平均年齢が
かなり低く若い方が多かったです。とくに、昨年、アマ日本タイトルをとった
芝野龍之介さん、先日、世界学生チャンピオンとなった大関稔さんの姿もあり、
おもいきり場違いなところにやってきた感がありました。
一回戦 学生囲碁連盟琥珀
対戦相手が席について驚きました。
全員がスーツでネクタイとびしっときめていて、とてもひきたっています。
相手の幹事らしき方によると「コスプレです」とのこと。服装だけはきめて
こようと話し合ったそうです。学生時代は学生の囲碁大会をお世話する係で
今回は試合で頑張るとのこと。対戦内容は、かなりいい勝負だったとおもいますが、
力およばず2-3で負け。
負けた3戦はいずれも勝つチャンスがあっただけに残念な結果でした。
二回戦 府中ふれんど
その名のとおり、Friendlyな表情の方でした。府中の某碁会所さんの集まりらしいです。
やさしそうなおじさんが、意外に強くてこちらの選手が負けていました。
それなりの接戦だったものの、3-2で勝利!
終了後、3将の高齢のおじさんがAlphaGoの話題をもちだしてきてイーセドルが
勝った一局についてAlphaGoはこうすればよかったんだとかなり長い時間、
碁盤に並べて強調してました。

IBMの他の3チームは午前中の2試合はいずれも全勝!と聞いて、もはや我々は
捨て石という気分で午後の対局を楽しみました。
三回戦 早稲田大学 OB
早稲田大学囲碁部のOBさんらしいです。これは強そう、、会場に来ていた情報通の方
によると、上はすごいレベルで下は勝負だそうです。
私の対戦相手は、序盤おちついたうちまわし
だったものの中盤、終盤とみだれにみだれて、かなり悔しがっておられました。
早稲田OBの上位のほうはそもそも顔つきが違う、、もう強そうなんてもんじゃない。
そして、その顔のとおり実力も数段上でした。結局、2-3で負け。
四回戦 まーくんファンクラブ
元楽天の投手、田中まーくんのファンクラブですか?と聞くと、いえ、違います。
5将の方がまーくんと呼ばれていて、彼のファンクラブということになってます。
すると、その5将のイケメンフェイスのまーくん、、
「チーム名を聞かれるたびに恥ずかしいおもいをするんだけど。。」と苦笑い。
私の対戦相手は天元の周囲にいきなりダイヤモンド布陣を作るユニーク布石

その後、おもしろい勝負になったものの、薄くなった大石をしのぎそこなって負け。。
大石なので死にようがないと油断しました。全体も1-4で敗戦となりました。
恐れ多い!?無差別クラスですが手強い碁のうち手の方と対戦できて良かったです。
個人的にも2勝2敗となり、負けた2局もかなり手応えがあって少なくとも完敗では
なかったのが救いです。
岸原記
[Aクラス:IBM碁朗丸]
2016年度第12回オールアマ囲碁団体戦(3月20日)の自戦記を送付いたします。
Aクラス出場のIBM碁朗丸チーム 出場33チーム
メンバー 吉田(嶽)5P、徳田 5P 高本 4P
鈴木(武)4P、中原 4P
1回戦 対 チーム橋本 4−1
相手は橋本の碁会所仲間 相手は3Pで私の白番
足早な布石で地合い大差のリード、弱石を補強すれば
勝ちだったが、捨てても地合いが良いという判断が
誤りで初戦を落とした。チームは他の4人が勝ち、4−1
でチームの緒戦を飾った。
2回戦 対 府中フレンドB 5−0
相手は1回戦同様年寄りチーム。相手は3Pで再び白番。
序盤に2手も緩着がでて、黒石は伸びを欠き、目の無い石
ができて大優勢、大石は活かしてが、地合い大差で中押勝。
チームも5−0で大勝利、
3回戦 対 NEC2 1−4
相手は40代の打ち盛り、強そう。4Pで互先 握って白番
2隅小目からの大ケイマジマリをゆるし、辺で勝負に出た。
相手は必死に白の薄味をついてくる。重大な勝負どころで
ヨセの手が出て、黒の大石を獲り、快勝。
しかし、チームは勝ったのは私だけ、1−4で敗れた。
1−4での敗戦は痛く枠抜けはここで諦めざるを得なかった。
4回戦 対 さくらエンジニアリング 5−0
日大OBを中心とするチーム。相手は3P私の白番
得意とする足早な布石で、局面をリード、
難しいところも出ず、完勝。チームも5−0で勝利。
枠抜け絶望と思い、ドイツから来たという紳士と1局手合わせ
の途中、枠抜けで5回戦がありますとのこと。2回戦と4回戦で5−0
が効いたのだろう。3位決定戦に進んだ。
5回戦 対 糸島・高田クラブ 2−3
インターネットで寄りあったチームとのこと
相手は30代の青年 5Pで私の常先
地合いでリードしたので、相手は必死に黒の大石を
取りにかかる。大石を活きたが、白にも代償があり、
手どころの多い厳しい勝負となった。白の薄味をつく
トリックに若いせんねんがひっかかってくれた。
勝利を確信し、大喜びで白大石をとりあげたが、
そこで、私の針がきれ、痛恨の時間切れ負け
チームも2−3で3位入賞を逃した。



記 高本
[Bクラス IBM碁悦同舟]
大将 真形
副将 谷野
三将 古川
四将 森
五将 瀧
1回戦 日本コムシス戦 3-2 白番
序盤、小目に高がかりして二間にはささまれ対応に迷ったがとりあえず小目の外
側につけたら小目からノビてきて二目の頭から二段バネで隅の二目を取 ること
ができ地で得をした。
その後も優位を持続して危なげなく勝つことができた。
副将、五将も勝って緒戦チーム勝利。
2回戦 学生囲碁連盟真珠戦 4−1 先
相手は四段と強そうな雰囲気だったが攻め合いでは案外弱気で有利に進めること
ができた。
中盤にかけてもリードを広げていき終盤は安全策のため少し追いつかれたがリー
ドが大きかったので勝つことができた。
大将、四将、五将も勝ってチーム2連勝となった。

3回線 啓石会B戦 2−3 黒
序盤に3方面に大きく地を形成でき楽勝ムードになった。
その後、気のゆるみからか変なところで受け損ない中央に石を持ち込んで大地を
作られてしまった。
後から考えればそれでも堅実に打っていればまだ細かかったのだがあせって無理
手を打ってしまい負けにしてしまった。
結果チームは2-3で敗戦したのでもったいないことをしました。
4回線 長谷工戦 3−2 白
序盤相手石を一方的に攻める流れになって優勢を意識していたのだが一手受けに
まずいところがあり石が切られて攻め合いで不利になってしまった。
その後懸命に攻め合いを粘ってみたが最終的に一目の目と二目の目の攻め合いで
勝てなくなってしまって投了。
副将、四将、五将は勝手チーム3-2となったが惜しくも枠抜けはならなかった。
古川康雄
[Bクラス IBM碁理夢中]
チーム名:IBM碁理夢中
メンバー:鈴木、藤田、兵藤、赤川、長井
1局目:対「IGO研究所PPS]
中学2年から小学4年生の全員孫のような男の子と女の子のチーム。
私(兵藤)の相手は4年生の可愛いお嬢さんで、始終思慮深く考え
ているのが印象的でした。
相手の形勢が悪くなって辛そうにしているのを見ると負けてあげた
くなったが、断腸の思いで相手の大石を獲ると小さな声で「負けました」
と、言われた時は悪いことをしたなという気持ちの半面、ほっとした。
かたや副将氏は小学5年生(六段)に4子置いて悪戦苦闘の真っ最中。
対局前に話を聞いたところ、囲碁を始めて6年目だそうで、棋歴60年
の猛者が顔を真っ赤にして苦悶しているところをみると、人間の能力
の差はどこからくるのか不思議な気がする。
今大会は1回戦がすべてだったが、それでは報告にならないので以下に記す。

2局目:対「味坊の集い」
年齢的には引けを取らないチームで、神田の碁会所「ソーシャル棋苑」の
囲碁仲間。対局後は近所の中華料理店でビールを飲みながら囲碁談議に花を
咲かすのが無上の楽しみとか、、、。
3局目:対「困った時のコミ頼み」
30才前後の若者集団でインターネット囲碁仲間。これは、最近の傾向で
会社の違う連中がチームを作って参加している。
四将氏は一昨年対戦し負けたそうだが、今回は雪辱を果たしていた。
4局目:対「日本ユニシス福祉会囲碁部B]
ここは旧知の間柄。主将氏は立場上、勝つわけにはいかなかったようだが、
棋歴60年の猛者が、地力を発揮して勝利。思いがけず決勝に進出。
5局目:対「啓石会B]
年齢では完敗だったが、チームワーク良く4勝1敗で優勝。
五将氏がここでも勝って、5連勝は称賛に値する。


余談
私は近所のこども文化センターで囲碁教室を主宰し子供に囲碁を教えているが、
小さな子が一生懸命考えて碁を打っている姿を見るとこころが和みます。
子供と対局している時、とれそうな石もとらないで相手が気づくのを待ちますが、
大会(特に団体戦)ではそうもいかないのがつらいところです。
余談の余談
大会半ば、対局が終わって場内をぶらぶらしていると、外国人が観戦してしていた
ので、声を掛けて見た。30歳くらいの若者で、昨年チェコで開催された EGC* の
Tシャツを着ていたので、その話をしてみると彼(ドイツ人)も参加していたようだ。
初対面だったが打ちあげに誘って「勝利の杯」を一緒に傾けた。
囲碁ですぐ仲良くなれるんです! 本当にいいですね~!!
(EGC:ヨーロッパ囲碁大会)

以上(記:兵藤 進)
◎大会成績
IBM碁冠
学生囲碁連盟琥珀 2-3
府中ふれんど 3-2
早稲田大学OB 1-4
まーくんファンクラブ 1-4
IBM碁朗丸
チーム橋本 4-1
府中ふれんどB 5-0
NEC 2 1-4
さくらエンジニアリング 5-0
糸島高田碁会所 2-3
4位入賞
IBM碁悦同舟
日本コムシス 3-2
学生囲碁連盟真珠 4-1
啓石会 B 2-3
長谷工 3-2
IBM碁理夢中
IGO 研究所PPS 3-2
味坊の集い 3-2
困ったときのコミだのみ 4-1
日本ユニシス 3-2
啓石会 B 4-1
優勝


◎成績優秀者
Bクラス 五将 長井憲章 5戦全勝
Bクラス 五将 瀧賢史 4戦全勝
Aクラス 副将 徳田隆行 4勝1敗
Aクラス 四将 鈴木武 4勝1敗
Bクラス 三将 兵藤進 4勝1敗
◎総評
無差別は囲碁を楽しみ、Aクラス、Bクラスは実利をあげました。
今回は久しぶりに表彰台にたつことができて良かったです。
一方で小学生に負けてショックだった選手もありましたが
このような対戦ができること自体が碁のよさだとおもいます。
Cクラスには山崎さんや藤田聖羅さんまで出場していてにぎやかでした。
また、Europa Go Congressのシャツを着ていたドイツ人の方と
すっかり仲が良くなり、いろいろと囲碁事情を聞くことができたのも
良かったです。次回以降、多くの皆様の参加をお待ちしています。
IBM Japan IGO Club