IBM囲碁部報17029: 第7回ユニシス・IBM親善囲碁大会結果報告
第7回ユニシス・IBM親善囲碁大会が9月9日(土)13:00から
八重洲いずみ囲碁ジャパンで開催されました。
試合は、双方15名ずつの選手を3名ずつ5つのチームにわかれてチームの勝敗を
1回戦毎にカウントするチーム対抗戦形式で行われました。
また、対局は双方申告段位にもとづく真形ルール(1段差逆こみ)採用の
40分切れ負けルールで行いました。
出場選手一覧
Aチーム
01. 大串 天光 七段
02. 岸原 達也 七段
03. 松谷 治 七段
Bチーム
04. 徳田 隆行 七段
05. 高本 正 六段
06. 山内 裕介 六段
Cチーム
07. 中原 義彦 五段
08. 古川 康雄 五段
09. 鈴木 準 四段
Dチーム
10. 長井 憲章 四段
11. 新名 宏志 三段
12. 林 義光 三段
Eチーム
13. 金子 裕彰 二段
14. 嘉瀬 敏 二段
15. 太田 宏一 二段
結果は次のとおりでした。
カッコ内は個人成績(IBM-ユニシス)
1回戦 3-2 IBM 勝ち (10-5)
2回戦 3-2 IBM 勝ち (8-7)
3回戦 2-3 IBM 敗け (8-7)
チーム成績
Aチーム 2勝1敗
Bチーム 1勝2敗
Cチーム 3勝0敗
Dチーム 0勝3敗
Eチーム 2勝1敗
今回は団体優勝と同時にチーム成績8勝7敗、個人成績でも26勝19敗と
勝ち越し、完全勝利でした。
この結果IBMは団体で3勝4敗、個人で159勝156敗の通算成績となりました。
成績優秀者(3戦全勝者)
IBM : 岸原達也七段、中原義彦五段、古川康雄五段、嘉瀬敏二段
ユニシス : 会沢三段
親善戦終了後は、同じ会場内にある、休憩エリアを借り切り、ビール、おつまみを
楽しみながら、懇親会、成績発表・表彰式と和やかにユニシス、IBMの友好を
深め合いました。
観戦記
【Aチームの観戦記(松谷さん)】
2017年IBM・ユシシス親善大会 Aチーム観戦記
Aチームメンバー:大串七段、岸原七段、松谷七段
さて、ユニシスの相手は、佐藤七段、大庭六段、矢沢六段である。
今年は強豪の津田八段が出ていないが油断のならない相手である。
第1戦 対矢沢六段(白番、5目半逆コミだし) ○
序盤、やや強引に黒の石を分断して攻めたのが功を奏して地があって厚い形勢に
なった。黒が勝負手を放ってきたが、それを攻めて黒の大石が取れそうな形になった。
しかし、自重して小さく取ったのが裏目に出て、反撃を喰ってしまった。
逆に白の大石が危険になって、何とか劫でしのいだが、劫替わりに20目超の手を
打たれてしまった。そのうえ白は全局的に薄くなり、一転して劣勢に陥った。
しかし、数えてみると盤面勝負で、逆コミ分だけ不利なものの、まだ勝負の余地が
ある。気を取り直して頑張ってみることにした。
優勢を意識した黒は、勝を決めようと厳しく攻めに来たが、白は巧みにしのぎながら
地を増やし、黒は各所で損を重ねた。終わってみると大差で勝利していた。
優勢な時は、落ち着いて打たなくてはいけませんね。
大串さん、岸原さんも勝利し、幸先のよいスタートを切った。、
第2戦 対大庭六段(白番、5目半逆コミだし) ●
黒が地を稼ぎ白が模様を張る展開となった。上下2か所に白模様が出来たが、
下方の白模様を盛り上げる手を選んだ。
その判断が悪かったようで、上方の模様をうまく削減されてしまった。
下方の白模様をさらに拡大したので、黒は必死に打ち込み。
白は当然取りかけにいったが、上手くしのがれてしまい投了となった。
大模様の碁は難しい。武宮は偉い!
大串さん、岸原さんは勝利し、チームは連勝
第3戦 対佐藤七段(白番) ●
握りで白が当たってしまった。今日は3局とも白番で、白番疲れしている。
白番は形勢不利からスタートするので辛抱が要る。気力が充実していないと
疲れるのです。
黒は2隅に高目を打つ布石に白は星と小目のじっくりで対抗。
序盤、白の勢力圏に入ってきた黒石を攻め、好調かと思ったが、攻めを急ぎ過ぎて
反撃されてしまった。
その後挽回を図るものの、盤面15目の差は縮まらず、無念の投了となった。
岸原さんは3連勝したが、大串さんは敗れ、チーム成績は2勝1敗で終了した。
(文責 松谷)
【Bチームの観戦記(高本さん)】
Bクラスの対戦記を記します。
こちらは徳田7段、高本6段、山内6段の布陣、ユニシス側は小野5段、
小川5段、紙田5段全員5段。
全対局が逆コミとなる、厳しい戦いが予測された。
1回戦 IBM 1勝2敗
私の1回戦の相手は小川5段、逆コミの6目を最初に差し上げて対局開始。
私は最近、小目の布石を試みている。黒2連星に対し、向い小目で応じる。
AIが早く三三にはいるので、星を避けている。
相手は中国流を目指す星と小目、その時は向いではない小目に布陣するのが、
中国流対策である。黒は中国流をやめ、小目にかかるその場合は相手の小目に
ケイマにかかる。こすむと3間に開く。
大石撲滅のチャンスが到来した。しかし、白にも薄みがあり、取りにいくと
反撃が怖い。大石撲滅のリスクをとらなくても逆コミが出そうである。大石が生きを
図る間に実利を稼いで、勝てると思い慎重によせたのだが、作ってみると
1目半の負け。打ちまわしているのにやはり逆コミは大きい。細かい形成判断が
できず、悔しい敗戦となった。
2子逆コミの徳田さんが勝利したのに、山内さんと私が負けて、チーム敗戦となった。
2回戦 IBM 1勝2敗
この局も向い小目が布けた。相手の小目に2間高いかかり、きりちがえる定石を
避けたので、この隅で逆コミ分位の得をした。形勢を概観すると私の左辺だけで、
黒のほうぼうの地に匹敵する。
安全運転をするうちに、200手未満で投了、早い終局だった。
そのうち、徳田さんも、山内さんも、足りないと見たのか投了してしまった。
チーム敗戦。
3回戦 IBM 2勝1敗
私はまた白番逆コミ。相手の小目、小目に対し、待望の向い小目。小目からの
小ケイマじまり、白はもう一方の小目に2間高ガカリ。打ち慣れた布石となり、
相手は足が遅く、黒模様を崩して大石をさばいて生きれば、地合い大差、
危なげなく仕上げて20目以上の大差で勝利した。
山内さんは敗れたが、徳田さんは勝ってチームも勝った。
対戦記担当 高本
【Cチームの観戦記(古川さん)】
1回戦 三保谷五段戦 互先白番
序盤左上の折衝で地をうまく稼がれ勢力は稼げたが難しい形勢になった。
勢力を実にうまく働かないよう打ちまわされ細かいながら残らない形勢となった。
我慢して打ち進めて終盤中央での折衝で相手見損じで地が望めないと思っていた
ところに10目ぐらいの地ができて勝負になった。
丁寧にヨセ会って結果コミがかりで勝つことができた。
あきらめないで打ち続けて勝利をものにすることができました。
大将、三将も勝ってチームも勝利できました。
2回戦 川北五段戦 互先黒番
序盤相手下辺の二つの石を分断して攻め有利な形勢となった。
半分ぐらいの石を取ることができかなり有望な形勢となった。
その後大きさ波乱もなく寄せ合って勝勢となった。
最後は相手ダメ詰まりを見損じて投了となった。
チームは2-1で幸い勝利することができました。
3回戦 堀口四段戦 白番逆コミ5目半出し
序盤はうまく打ち進め徐々にハンディに対応できたと思ったが中央でしつこく打
ちすぎて後手になってしまい大場の左辺ハサミに回られ逆コミのハンディがきび
しくなってしまった。
我慢で寄せ合って少し得をしたかと思ったがコミが難しく負けを覚悟したが数え
てみたら盤面7目勝でコミを出すことができ勝つことができました。
相手も勝ちを意識して堅く打ちすぎたようです。
チームを3-0で勝利することができました。
今回は珍しく難しい形勢を我慢しての勝利を得ることができた対局でした。
古川 康雄
【Dチームの観戦記(長井さん)】
Dチームは以下のようにチームでは0-3の結果で、IBMチームの勝利に貢献できず
残念な結果に終わりました。
個人的にも一勝二敗の負け越しで残念無念。
来年は頑張ろう!
一回戦
長井4P VS 中村4P 〇 終盤まで若干優勢にうち進め、最後に相手の数目を
ダメつまりで取ったところで相手が投了。
新名3P VS 会沢3P × 固く行き過ぎて地合いが足りず中押し負け。
林3P VS 北川2P × 細碁ながらならべて2目半の負け。
二回戦
長井4P VS 北川2P × 昨年は勝った相手であったが、今年は2子逆コミで
4.5目負け。
新名3P VS 中村4P 〇 注意深く打ち盤面16目の大差で勝ち。
林3P VS 会沢3P × 最期まで打ったが盤面10目以上の負け。
三回戦
長井4P VS 会沢3P × 中盤で失着があり形勢を損じ、後半追い上げたが
盤面10目の大差で負け。
新名3P VS 北川2P 〇 中央の大石を取り、中押し勝ち。
林3P VS 中村4P × 残り時間47秒で終局、左辺に大地をつくられ
結果的に一目半の負け。
長井 憲章
【Eチームの観戦記(金子さん)】
1回戦(2-1)
太田2段(黒) VS 石木2段
地の碁になりましたが、4隅を取らせて中央を大きく
まとめて、30目以上の圧勝
嘉瀬2段(黒) VS 吉村2段
けんか碁、けんか勝ち
20目位の圧勝
金子2段(白) VS 竹島2段
終始戦いの碁。劫でふり替わり。
寄せで痛恨の見損じ。
1.5目負け
2回戦(2-1)
太田2段(白) VS 吉村2段
上辺、中央・・次々取られる
完敗!
中押し負け
嘉瀬2段(白) VS 竹島2段
細かい碁になりました、双方石がなくなる激戦。
最後はコミがかり
5.5目勝ち
金子2段(白) VS 石木2段
下辺に深く入ってきた黒を仕留め優位に。
ミスもありましたが・・
12.5目勝ち
3回戦(1-2)
太田2段(黒) VS 竹島2段
石を取り、非常に優位に。
なぜか大石の劫になり、痛恨のダメひとつ見逃し。
悔しい中押し負け。
嘉瀬2段(白) VS 石木2段
双方石を取り合い、寄せでは石を交換する激戦。
最後寄せきり盤面1目。
7目半勝ち
(作りで、嘉瀬さんは、はじめ碁笥を入れずに計算し、一瞬黒勝ちに。
全員あっけにとられましたが、碁笥の石を発見。一気に白勝ち。)
金子2段(黒) VS 吉村2段
終始戦いの碁。押していたつもりでしたが、大石の攻め合いに。
最後、劫にひっかけられ何故か痛恨の1手負け。
悔しい中押し負け。
総合判定
嘉瀬さんの全勝に助けられました。しかし負け碁もほとんど勝ってました。
十分力は発揮したと思います。
以上、Eクラスの報告です。
金子
完
ユニシス親善戦幹事 鈴木 準
IBM Japan IGO Club