IBM囲碁部報18024: 第8回ユニシス・IBM親善囲碁大会結果報告

第8回ユニシス・IBM親善囲碁大会が9月8日(土)13:00から日本棋院で
開催されました。

試合は、双方15名ずつの選手を3名ずつ5つのチームにわかれてチームの勝敗を
1回戦毎にカウントするチーム対抗戦形式で行われました。

また、対局は双方申告段位にもとづく真形ルール(1段差逆こみ)採用の
40分切れ負けルールで行いました。

出場選手一覧

Aチーム
01. 岸原 達也 七段
02. 徳田 隆行 七段
03. 高本  正   六段

Bチーム
04. 谷野 正義 五段
05. 中原 義彦 五段
06. 古川 康雄 五段

Cチーム
07. 瀧  賢史 四段
08. 森  正毅 四段
09. 長井 憲章 四段

Dチーム
10. 鈴木  準 四段
11. 赤川  均 四段
12. 新名 宏志 三段

Eチーム
13. 木谷 晴彦 三段
14. 林    義光 三段
15. 金子 裕彰 三段

結果は次のとおりでした。

カッコ内は個人成績(IBM-ユニシス)

1回戦 2-3 IBM 負け (7-8)

2回戦 5-0 IBM 勝ち (11-4)

3回戦 2-3 IBM 敗け (6-9)

チーム成績

Aチーム 1勝2敗
Bチーム 3勝0敗
Cチーム 2勝1敗
Dチーム 2勝1敗
Eチーム 1勝2敗

今回は団体戦では負けましたがチーム成績9勝6敗、個人成績でも24勝21敗と
勝ち越し、内容は充実しておりました。
この結果IBMは団体で3勝5敗、個人で183勝177敗の通算成績となりまし
た。

成績優秀者(3戦全勝者)

IBM     : 中原義彦五段、瀧賢史四段
ユニシス   : 会沢三段、竹島二段  

親善戦終了後は、同じ会場内で、ビール、おつまみを楽しみながら、
懇親会、成績発表・表彰式と和やかにユニシス、IBMの友好を深め合いました。

観戦記

【Aチームの観戦記(高本さん)】

 AクラスIBMの布陣は岸原7段、徳田7段、高本6段
 相手ユニシス側は佐藤7段、大庭6段、矢沢6段である。

 1回戦

  相手は矢沢6段 私は白番 白番では足早な布石を多用している。

  2連星同士の布石から右辺右下隅を白が渡り中央にも顔を出して好調な滑り出
   し、黒の中央の壁は厚みとも思えない。布石でリードを奪ったと思った。

  黒の壁の弱点を突いて急所に覗いて形を崩すべきか なおも3線を這って地を稼
   ぐか、後者を選んだが、黒に弱点がなくなり、黒を厚くしたのが、碁を難しくした。
  矢沢氏は横綱相撲で、私の張り手や、外がけなど、悠々と対処、白の地は増えず
   盤面15目の負け。われながら下手な碁をうったものである。
  大将の岸原7段は佐藤7段を地合で圧倒、佐藤7段時間切れ負け。 

   副将戦にチームの勝利がかかる。徳田7段白番有利と見えたが、相手は大庭6段
  逆コミの負担が大きかったか、惜しくも敗れた。
  1:2でIBMの負け

 2回戦

 対戦相手が1つずれて私の相手は大庭6段 私の黒番、 お互いにはっきり、
  優勢を意識できない微妙な展開。後半大ヨセに入るころ、白にウッカリの
  大ポカが出た。

 私(黒)が効かしのつもりで6子の切りをみて覗いたのに、別の場所を覗いた、
  切れても両方活きているのは明らか、私は6子を切り取って地合い大差となり、

 中押し勝ちとなった。 徳田7段は佐藤7段にコミがかり負け岸原7段は矢沢6
  段に圧勝、チームは2:1で勝利した。

 3回戦 

  私の相手は佐藤7段で黒番私の逆コミもらいである。右下隅に20目近い白地を
  どう代償を黒は得るか、下辺、左辺の白を巧妙に攻めて活きただけなのだが、
  黒も地は少ない。大ヨセに入ったところで、シッポの2目をとるぞという手が
  巧妙で、私はその2子を助けるか捨てるか迷った、正確な形成判断ができず、
  捨てたのだが、逆コミでも1目半足らず負け、私の弱いところである。

 徳田7段は右辺の黒石にコウで寄り付き矢沢6段大石を取られて投了。  
  岸原7段と大庭6段戦にチームの勝敗がかかる。局後、岸原7段に勘違いが
  あったと語っていたが、惜しくも負けチームも1:2で負けた。 

  全体としてIBMは4勝5敗、1勝の重みを実感させられたAクラスであった。

【Bチームの観戦記(中原さん)】

  Bチームは、谷野・中原・古川の3人の全員5段(真形杯では6.5段)のチーム。
  ユニシス側も全員5段ですべて互先の対局となりました。

1回戦は、三保谷五段との対戦。

私が黒番をあててじっくりとした展開に。地あいで優勢のまま大きな戦いもなく終
局。コミにかかることもなく、余裕をもって勝利。チームとしても2勝1敗で勝利。

2回戦は、小川五段との対戦。

この碁は私が白番での対局。割合早い時期に回りを囲った「星から桂馬に開いた隅の
石」の三々に入って白石に目ができたため、黒石は自動的に死石に。
この優勢を守って大差での中押し勝ちになりました。チームとしても3勝0敗で勝
利。

3回戦は、長井五段との対戦。

長井五段はなんとうら若き女性選手。もっぱら盤面を見つめて相手の顔を見ないよう
にして対局。
後で聞いたところ碁は社会人になってから覚えたとのことでしたが、なかなかしっか
りした石運び。
当方も石はとらないように、と打ち進めた結果、終局まで打って数え碁に。
こちらの年の功で20目ほどの差で勝利。チームとしても2勝1敗で勝利。


チームとしても3勝0敗で圧勝することができました。実は、このユニシス・IBM
戦は、どういうわけか私にとって相性の良い棋戦でして、今日もリラックスして対局に臨
み、勝利することができました。

【Cチームの観戦記(長井さん)】

Cチームは瀧さんの3連勝の活躍により、チーム成績2-1で勝ち
個人成績も5-4で勝ち越し

一回戦 IBM 1-2
瀧4D vs 小野5D 地に走り大模様を張られたが、相手模様に突入し見事にしのぎ切り
勝ち
森4D vs 川北5D 得意の剛腕を発揮するも白を攻めきれず、白にうまく打たれて負け
長井4D vs 堀口4D 2か所の先手寄せを逃し、白番半目負け

2回戦 IBM 2-1
瀧4D vs 堀口4D 優勢に打ち進め、黒石の貯金が物を言い7.5目勝ち
森4D vs 小野5D 最後に自分の大石がセキとなってしまい地が足りず完敗
長井4D vs 川北5D 終盤白石を撲殺し中押し勝ち

3回戦 IBM 2-1
瀧4D vs 川北5D 序盤早々相手が星の定石を間違え、あちらこちらで得を重ね

最後は相手の無理手を咎めて中押し勝ち
森4D vs 堀口4D 地取り合戦となり、最後は黒番3目半勝ち
長井4D vs 小野5D 中盤の手どころでミスをし、挽回ならず時間切れ負け

【Dチームの観戦記(赤川さん)】

ユニシス戦観戦記(自戦記)

IBM Dチーム
鈴木(準)四段
赤川四段(報告者)
新名三段

ユニシスチーム
矢沢安三段
会沢三段
北川二段

IBM Dチーム 2勝1敗

1回戦

私の相手は三段で白から逆コミ。しっかりと固く打たれて良いところなく10数目足
りなかった。

鈴木さんと新名さんは危なげなく、快勝。

2回戦

 私の相手は女性の三段、大ヨセの段階で相手の石を採って10数目の勝ちとなった。

相手は「勝ち碁を逃した。あそこで繋いでおけば勝っていた」と言っていた。
それほど勝っていたとは思わなかったが、「そうですね。惜しかったですね」と慰め
ておいた。

新名さんは半目足りなかった。鈴木さんは大石を追われたが、持ち前の鋭いヨミで凌
ぎ逆転勝ちとなった。

3回戦

これまで何度か打った顔なじみで、あまり勝った記憶がない相手に、2子でしか
も逆コミ。

必死に頑張ったが、半目負けを喫した。対ユニシス戦は、ほとんど白番で、たまには
互先で打ちたいものである。

鈴木さんは時間切れ寸前、ヨセで損をして少し足りなかった。新名さんは勝ち。

【Eチームの観戦記(林さん)】

 チーム戦績としては以下の通り、1勝2敗で残念ながら負け越し。全体の足を引っ
張る結果となってしまいました。個人では小生(林)が何と3戦全敗と散々で、皆の
足を引っ張ってしまいました。

 1.一回戦 IBM:ユニシス 1勝2敗

  1 木谷さん: 白番・逆コミ、投了で中押し負け
  ・互角の対局で終盤まで進んでいたが、相手の大石を攻めてる途中に、一手
  大ポカを打ってしまい、要の石を取られ、そのまま投了。残念な1局でした。

  2 金子さん: 白番・2子・逆コミ、中押し勝ち

   ・白から攻めを狙うが、逆襲に合い一時ピンチに立ったが、最後攻め合い
    に活路を求め、大石を召し取る。

  3 林    : 白番・2子・逆コミ、時間切れ負け

 ・お互い互角に進めていたが、中盤より闘いの多い碁となり、難しい局面
   で時間を費やし、悪い癖の時間切れ負けを喫してしまった。

 2.二回戦 IBM:ユニシス 2勝1敗

  1 木谷さん: 白番・2子・逆コミ、中押し勝ち
  ・大差の負け碁だったが、隅のはね出しから一線に下がり、辺の10目程
    度を取ったことで優勢となり、相手が無理気味の勝負手を打ってきたのに逆襲し、
    大石を仕留め中押し勝ちとなる。

  2 金子さん: 白番・2子・逆コミ、半目勝ち
   ・中央大石を取り大優勢になった局面のはずが、見損じから活きられ細かい
  碁となる。最後必死に寄せて、辛くも半目勝ちとなる。

  3 林    : 白番・逆コミ、2目半負け
  ・お互い堅実に打ち進め、大きな戦いも無く最後地の勝負となったが、
    コミがかりの2目半負けと、惜敗となってしまった。

 3.三回戦 IBM:ユニシス 0勝3敗

  1 木谷さん: 白番・2子・逆コミ、逆転で中押し負け
  ・目あり、目なしで、手を伸ばすだけで攻め合い勝ちだったのに、自分の目を
  うっかり潰してしまい、逆転負けを喫してしまった。

  2 金子さん: 白番・逆コミ、中押し負け
 ・序盤優位に立つも、留めをさそうと隅を取りにゆき、無念の活きで逆転負け。

  3 林    : 白番・2子・逆コミ、中押し負け
 ・終盤地合が少し足りないという判断から、大石の攻め合いに持ち込んだが、
  最後にポカが出て、あえなく投了。

 完

ユニシス親善戦幹事 鈴木 準

IBM Japan IGO Club