関東囲碁部報(99-01)1/08/99 新春「鶴の巣篭もり物語」


新年,あけましておめでとうございます。

1/06の全社キックオフでは、囲碁部の活躍が大画面で十分に紹介されていました。
ある人の表現では関東囲碁部のためのKick Off Meetingのようだったそうです。
(ちょっと大袈裟?)
今年もみなさまの棋力向上を期待しております。

さて,高本正さんから新春にふさわしい物語が送られてきましたので披露させてい
ただきます。

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ウクライナの囲碁仲間にティシェンコさんという多才な方がおられます。
日本語を読み書きされ、将棋や折り紙を好まれ、囲碁も子供達に入門講座
を教えられています。棋力は初級で私との手合いは星目。

添付の物語を原作され、物語風にアレンジしてくれと頼まれました。囲碁
愛好家にとってほほえましい物語になっていると思います。   


物語「鶴の巣篭り」

  囲碁には「鶴の巣篭り」という良く知られた形があります。
この石の形を生徒達に教えるとき、いつも思い出す鶴の話があります。
季節は夏、もうすぐ秋を迎える頃の話です。母親が小さな子供を連れて親
戚の別荘に夏休みで出かけたときに出くわした光景だそうです。

  別荘は小川の流れる林の中にありました、一羽の鶴が別荘の上を小川の
方へ飛んでいっては、餌を捕まえて巣に帰ります。巣は林のはずれの高い
松の木の上にありました。

林には烏が沢山いて「かあかあ」と朝から晩まで騒ぎ、鶴たちと烏の群れ
は囲碁にたとえると白石と黒石のように争います。麦刈りの日など烏たち
は麦畑に飛び腹一杯麦を食べたりします。少しずつ秋が深まって行きます
と鶴たちは暖かい国へ渡る準備を整えます。

  一羽の鶴はいつものように餌を捕まえて小川から帰る途中、烏の群れに
妨害されました。
 思い切り飛べないほど大きな怪我を負ってしまいました、やっとのこと
で、何とか巣には戻ったようです、しかし、暖かい国に渡る鶴の群れには
入れなかったようです。一羽だけ巣に残らなければなりませんでした。

 暖かい国へ渡る鶴たちは空高く舞い上がっては、松の木の高さまで急降
下しては取り残された鶴の巣の周りを飛び回り、励まし、あるいは別れを
惜しんでいるのでしょうか、残された一羽の鶴は巣から寂しい気持ちで仲
間たちを見たことでしょう。
 数日後、壊れた巣が松の上から地面に落ちているのを見ましたが、怪我
をして残された鶴がどうなったのかは確かめられませんでした。
                               おわり

          作  ウクライナ囲碁協会  囲碁講師  ティシェンコ





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