武闘派碁会登録、参加のみなさんへ、
" 令 和 落 首 考 ー 2024年前半 ”
(6/30/’24朝日紙より転載・・・・山丘 春朗氏「朝日川柳」選者)
<去年今年(こぞことし)我ら貫く怒りあり>
こんな一句とともに、年初の「朝日川柳」は始まりました。
言うまでもなく、政治とカネをめぐる自民党の根腐れぶりへの怒りです。
それ以降も、怒りと失望の投句は山を築きました。
<あんな人に一票恥じて見るテレビ>
<バカヤロー叫んでみたい議事堂で>
国民は、自分たちの程度に見合った政府しか持てない、などと往々言われています。
その格言に照らして今の政府与党を見れば、私たちはこの程度の国民なのかと、心底げんなりさせられます。
能登の地震の被災地を想い、ガサに心を痛めつつ、早くも過ぎた半年を、朝日川柳の入選作で振り返ります。
能登半島の地震は元日の午後に起き、3・11以来という大津波警報が発表されました。
教訓は即時の避難です。
<天職と決めて「逃げて」と叫ぶアナ>
NHKの緊迫感に満ちた放送は、今も耳に残ります。
やがて甚大な被害が明らかになってきます。
<半島は龍頭(りゅうず)が喘(あえ)ぐように見え>
地割れや激しい隆起・陥没におののいて、
<原発もう無理無理じっとテレビ見る>
多くの人が同じ恐怖を感じたことでしょう。
以来半年。復旧の遅さに政治主導の欠如が指摘されます。それでいて、派手な外遊には喜色満面な岸田首相には、
<地割れした能登を切り捨て浮かれてる>
厳しいまなざしの句が、幾つも寄せられたのでした。
政治とカネに戻れば、首相の言う「火の玉となって」は口先だけと、川柳子は早々にお見通しでした。
<どうせまたザルでなければ焼け太り>
<裏金は党の血じゃもの肉じゃもの>
そして先日成立した改正政治資金規正法は、案の定のお粗末ぶり。抜き穴だらけ、先送りだらけの有様に、
<ザル法がよく湯切りして成立し>
<ザルよりも金魚すくいのポイのごと>
類句、多々でした。
裏金議員の責任転嫁と保身にもあきれました。
<このザマで血税からは交付金>
今年だけで自民党に160億円が渡ります。
<最近は言うの恥ずかし自民支持>
6月、本紙(朝日)の世論調査で自民支持率は19%にまで落ち込みました。まことに川柳欄は世間の写し鏡でもあります。
世界を見れば、これも去年今年を貫いて、中東から届く報道に胸のつぶれる日が続きます。
<逝く子らは昼夜を舎(お)かずガザ無残>
<一万人埋まる瓦礫に戦車載り>
<光舞う野坂の蛍ガザを舞う>・・・・・名作「火垂るの墓」を踏まえて現地を悼みます。
そうした中、国内では、幹部を含む自衛官らが集団で靖国神社に参拝したり、英、伊と共同開発する次期戦闘機の輸出を、政府が解禁したりするという動きがありました。川柳子は受けて立ちます。
<旧軍の後輩顔で参拝し>
<市ヶ谷と靖国の距離近くなる>
そして、
<九条は生きているのに戦闘機>
<武器売って「普通の国」に落ちぶれる>
これは選者の印象ですが、勘所にすっと刃が降りていくような川柳は、世に言う「炭鉱のカナリヤ」の役を果たすことが、しばしばあるようです。
この半年、もう一つの特徴は外国人観光客を詠んだ句が目立ったことでした。
<日本人見つけて嬉し浅草寺(せんそうじ)>
<来て欲しい来ればオーバーツーリズム>
<羽振りよき過客横目に水を飲み>・・・・・この句は、どこか落ちぶれてしまったような「安いニッポン」への一種複雑な屈託が漂っています。
<球春に人を鼓舞する力あり>・・・・この句が載ったのは2月でした。待ち遠しい季節ですが、今年はとんだ球春になりました。
<かにかくに賭博はこわし地におちる>・・・・・大谷翔平選手の通訳の思いもよらぬスキャンダルでした。
そして暮らしは、
<春四月ラインダンスで来る値上げ>・・・・・に、レシートを見ては驚く日々。
<万札も「福」から「渋」の物価高>
失政と無策のツケに「民の竈(かまど)」の煙は細ります。
月に一度の課題句で結ぶとしましょう。
<ジジが盛りババが割り引く武勇伝>・・・(盛る)
<留守電を第一秘書にしています>・・・(留守)
警抜な風刺は時事川柳の魅力ですが、「あるある」のおかしさもまた川柳子の得意技なのです。 ”
(”川柳”は一服の”清涼剤”でもありますが、9年前発覚した肝ガンも強烈なアレルギーショックが出たので、その後優れた抗ガン剤が開発されても利用できず、20回を超える手術で延命を続ける私ですが、世の中の不条理な出来事を知っても、”自分だけは安全なところに置いて”、すべてを傍観者的立場で見るしか出来ない情けないのが実状です。)
(いつもながら、はたまた本題から外れた長い回り道をしてしまい大変申し訳ありません。)
さて、今度の日曜日(第183回武闘派碁会・7/21)が近づいてまいりました。
現在までに参加申し出をされている方々を、確認の意味もこめてここに明記させて戴きます。
年間参加申し込みの、鈴木さん、真形さん、石田さん、金子さん、五味さん、高本さん、山内さん、簗さん、林さん、斎藤さんの合計10名の方々に(年間参加申し込みの木谷さん、今回もご都合悪く不参加です)、更に今までにご参加申し込みを戴いた古川さん、城戸さん、徳田さんの13名の方々、プラス瀧の14名です。
ここで一つお知らせがあります。
武闘派碁会は毎月第3日曜日開催を原則にしていますが、先日岸原さんから、10月20日(第3)が日本棋院主催の「5人組団体戦」という棋戦と重なってしまったとのお話があり、武闘派碁会の10月開催日の変更を依頼されました。
そこで宇宙棋院のご担当の方と相談し、岸原さんのご了解を得て、武闘派碁会の10月開催日は、第二日曜日の<13日>に変更(決定)になりました。
まだ先のお話ですが、事情ご推察の上ご了解いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
日本でも世界でも、多事多難な出来事が続く辰年ですが、「武闘派碁会」は今年後半も一所懸命にガンバリますので、変わらぬ皆様方からの、”熱い”ご支援、ご声援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
なお参加申し込みの締め切りは、前日の20日(土)の16時です。
追伸;横浜宇宙棋院と参加入場時の手続きなどを、念のため下記に再掲しますが、当日の突然の不参加や遅延などは、会場の宇宙棋院の受付にご連絡いただけますよう、よろしくお願いいたします。
(なお幹事からのお願いですが、碁会当日は出来るだけ「マスク」を着用くださるよう、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします)
= 記 =
☆ 開催日: (7月は)7月21日(第3日曜日)、12時10分開始
(なお、開始時刻の10分前には入場してください)
☆ 開催場所:宇宙棋院 〒220-0004 横浜市西区北幸1-1-8 エキニア横浜8F
TEL/Fax:045-323-1515
☆ 参加費: 2,300円
☆ 支払方法:お手数ですが、2回に分けてお支払い願います。
① まず入場時棋院の受付の人に、1,300円お支払い願います。
その際に、必ず受付の方に、”武闘派碁会に参加する者です”と お伝えください。
② 次に、少し中に進むと特定してあるIBM武闘派碁会エリア受付で、幹事に1,000円お支払いください。
☆ 確保したIBM武闘派碁会エリア(予定): 8~10席(16名~20名分)
☆ 対局数/持ち時間:今まで通りの4局対局で、持ち時間は一人45分です。
☆ 入 賞:参加人数により、1位~5位、または6位、または7位まで表彰。
☆ コロナ対策:IBM武闘派碁会エリアは、席を一つ置きに使えるように配慮してもらいました。
(ただ、年に数回、他の囲碁大会と重なった時は、いつもよりはかなり狭まった場所で狭い場所で、
我慢をお願いされることもありますが、どうぞご了承のほどお願い致します)
その他、アルコール消毒液の設置や換気等も、適切に行われています。
☆ その他(食事):早めに見えて軽食されたい方は、受付左手の休憩コーナーをご利用ください。
瀧 賢史