武闘派碁会登録、参加、および「写し」宛先のみなさんへ、
< 武闘派碁会は10月だけ第三日曜日から、第二日曜日に変更しての開催です。>
“ 漂流6日目を迎えていた。沖縄から乗った疎開船・対馬丸が米軍の攻撃で沈み、9歳の平良啓子さんはいかだの上にいた。
10人ほどいた大人たちも、次々と力尽きていく。渇きと絶望。80年前のきょう(8/27)である。
船は、学童や一般人1700人超えを乗せて、長崎に向かっていた。生き残ったのは300人ほど。平良さんは7日目に、ようやく島に漂着して命をとりとめた。
沖縄戦を前に、軍や政府が疎開を促したのはなぜか。本土の防波堤たる島に民間人がいたら、思い切ったいくさができぬ、というのが理由の一つだった。それでは、当時の「疎開」と、いま台湾有事を念頭に計画されている「避難」はどう違うのか。
そんな声が今月初め、石垣島での住民避難の説明会であったと地元紙が報じていた。発言したのは70歳の女性。有事になれば宮古・石垣などの12万人はみな、九州・山口に移らされる。つまり強制疎開ではないか、と女性の目には映るのだろう。
家を捨て、畑を捨て、墓を捨てる。ふるさとは戦場となり、戻れても元の風景はないかもしれない。かって味わったような想定をまた突きつけられ、頭を抱える人がいる。そのことに心が痛む。
避難計画が無用だと言いたいのではない。だが政治家にまず求めたいのは、何としても戦争は起こさぬという決意である。
肝腎なところが、最近揺らいではいないか。平良さんは88歳で亡くなるまで、疎開の記憶を語り続けた。
避難の記憶を新たに語る。そんな未来を作ってはならない。 ”
(8/27/‘24 朝日「天声人語」より転載 )
( 世界中から”きな臭い”においが漂ってきます。しかし、私たち日本人は関係ないと、無関心に安閑としていられるのか? 心配症の私などは、息子・娘の現在から孫たちの時代まで、戦争なき平和が続くことを祈ってやみません。)
(はたまた寄り道をしてしまい、申し訳ありません)
9月15日(日)、第185回武闘派碁会は、20名の武闘派戦士にお集まりいただいて、いつものように賑やかに楽しく、しかし、真剣に、碁会開催スタートを待っておられました。
重陽、二百二十日と過ぎ、今日は敬老の日、そして十五夜、彼岸入りも間近というのに、何と言う異常な熱さの続くことか。
でもその35度前後の激熱と、折角の3連休の中を、わざわざこの碁会のために足を運んで戴き、大変うれしく感謝しています。
さて、1回戦の組み合わせはすべて抽選で決まります。
3連覇を狙う古川さんは久しぶりのご参加の木谷さんに、惜しくも時間切れ負けを喫し、また再チャレンジすることとなりました。
準優勝の真形さんも4位だった徳田さんに、3位の石田さんも長野さんにそれぞれ敗れ、一歩後退、
しかし、5位の城戸さんは高本さんに勝って、順調にスタートしました。
2回戦は、まず優勝決定戦まで取って置きたかった好カードの岸原vs.長野戦は、長野さんが珍しく時間を切らして岸原さんの勝利、徳田vs.山内戦は山内さんが19目半勝ちし、長井vs.鈴木 準戦は長井さんの中押し勝ち、木谷vs.金子戦は金子さんの時間切れ勝ち、城戸vs.簗戦は簗さんが25目半勝って、それぞれ優勝を目指して連勝街道を驀進していきます。
3回戦では、5人に絞り込まれた連勝者同士の熾烈な闘いの場と化しましたが、まず岸原vs.山内戦は、山内さんが中押しで難敵を破り、長井vs金子戦は長井さんが僅少差の3目半勝ち進み、簗vs.木谷戦は簗さんが12目半勝って3人の方々が3連勝し、優勝は指呼の間と
なりました。
注目の4戦目の対決は、まず山内vs.長井戦と、もう一つの簗vs.金子戦の結果で、栄冠を手に入れる方が決まることとなりました。
さぁーて、武運はどなたに傾き、勝利の女神様のやさしい微笑みは、今回はどなたに向けられたのでしょうか・・・?
それでは、栄えある入賞された方々を、ご紹介いたしましょう。
(数回前から幹事からのお願いで、”我かく闘かえり!”という「自戦記」を<任意ですが>書いて戴くことになりました。
今回は長井さんと金子さんの激闘記です。
武闘派の戦士達は、一体どういう気持ちでどう闘っているのか? 皆さん、楽しみながらお読みください。なお詳細な対局結果は、添付の「令和6年9月武闘派碁会対局表」をご覧ください。
なおこの添付をうまく開けない場合は、一度ご自分のエクセルのファイルに入れてからだと開けるそうですが、うまくいかない場合はご一報ください)
☆ 優 勝 長井憲章さん 4-0 勝ち目数 68.0 対局終了後の持ち点 264
<9/15付け受理・自戦記>
自戦記をお送りします。
< 初戦 >
中山さん 白番逆コミ1.5目 中押し勝ち
相手は勝手知ったるいつもの両三々、
こちらは小目に打ち相手が普段あまり打たなさそうな定石に
誘い込もうとするが,なかなか乗ってこず簡明策で対応される。
中盤いつもの無理がたたって大石が危うくなったが,相手のミスに
助けられ命拾い。終盤までにかなりの地を稼ぎ優勢に打ち進める。
最終盤でダメ詰まりをうっかりされ大石の眼が無くなり投了。
< 第2戦 >
鈴木さん 白番逆コミ1.5目 中押し勝ち
病み上がりとのことで手加減するよう言われたが,つい本気が
出てしまい大石を撲殺し中押し。
< 第3戦 >
金子さん 3子局 白番逆コミ2.5目 3.5目勝ち
3子局なのでゆっくりと打つはずが,ついいつもの悪い癖が出て
無理手を連発。
中盤過ぎには中央の大石が危うい状況に陥り、このままでは
投了寸前。が、どういうわけか黒さんは突然転戦され命拾い。
最後並べてみたら少し余して勝ち。
< 第4戦 >
山内さん 2子局 黒番逆コミ3.5目 4.5目勝ち
本日一番の難敵、ああ言えば上祐ではないが、とにかく難しい
相手で一筋縄ではいかない。
知らない打ち方は徹底的に避け、決して第三戦までのような
無理手やいい加減な手は控え慎重に打ち進める。
終盤相手が目算をしている風なので,こちらもささっとしてみたら
なかなか良い勝負で若干よさそう。並べてみたら盤面5目勝ち。
逆コミが無かったら盤面1目の半目勝負であった。危ない危ない!
以上、宜しくお願いします。
--
長井憲章 Noriaki Nagai <Kenshoh@feel.ocn.ne.jp>
”
長井さん、5月に続く快挙です。4月には真形杯Aクラス全勝優勝で、見事6・5段に
昇段されており、今や”向かうところ敵なし”の感が強いです。
その陰には、AIを活用した大変な努力、ご苦労の積み重ねがあることと、推察いたします。
長井さん、優勝おめでとうございます!(^^♪
☆ 準優勝 金子さん 3-1 勝ち目数 86・5 対局後の持ち点数 225
” <武闘派大会自戦記 令和6年9月15日>
瀧さん
ご連絡ありがとうございます。
準優勝とのこと、すごく嬉しいです。ヘボ碁の身を省みず、自戦記を書かせていただきます。
(注:金子さんは、表彰式前に帰られたので、ご自分の「準優勝」を幹事が連絡しました)
< 第一局 兵藤さん 三子置き >
はじめの接近戦で、取られていた石が攻め合いで手があり生き返りました。その後劫が発生し
劫材で取られていた石がまた生き返り勝負ありました。二度大きな石が生き返り、ついていました。
< 第二局 木谷さん 先 >
積極的に攻め碁を目指しましたが、決定打を打てず、数え碁の様相でした。少しいいかなという感じで
打っていましたが、時計の押し忘れか、木谷さんの時計が落ち、時間切れ勝ちとなりました。
< 第三局 長井さん 三子置き >
序盤に結構な壁を作ることに成功し、猛然と白を攻めました。しかし、自分の力では取り切ることができず、
地合いの勝負になりました。少し楽観があったのか、長井さんから勝ちましたの手と指摘を受ける甘手があり、
3目半負けとなりました。
< 第4局 簗さん 3子 >
いつも乱戦になる簗さんです。3連勝の簗さんに気合いを入れて打ちました。勝負はやはり取ったり取られたりが
続きましたが、少しぬけだすことができました。金子は目算ができていませんでしたが、簗さんが足りないと見て
投げていただきました。
総じて攻め中心の碁は打てたかなと思います。次回も頑張ります。
金子裕彰
金子さん、元々ヨミの入った鋭い攻めをされると強い方ですが、武闘派碁会では少し歯車が
かみ合ってないようで、なかなか本来の力が発揮できないようでしたが、これを機として
ドンドン白星を重ねてゆかれるよう、大いに期待しています。
金子さん、準優勝、おめでとうございます!(^^♪
(長井さん、金子さん、自戦記楽しく、読ませてもらいました。ありがとうございます!(^^♪
☆ 3 位 長野さん 3-1 勝ち目数 60・0 対局後の持ち点数 308
長野さん、初戦で石田さんの9子局を中押しで勝ち、しかしその後強敵の岸原さんに珍しく
時間切れ負けを喫してちょっと一服、その後徳田さん、鈴木 準さんを中押しで破って、
3-1の3位入賞です。
長野さんは勘で早打ちしますが、その前後に深いヨミが入っており、下手が対等に戦うのは、
なかなか大変で苦労します。しかし、手筋爛漫のその打ち方は、我々を大いに魅了しています。
☆ 4 位 山内さん 3-1 勝ち目数 58・5 対局終了後の持ち点 285
山内さん、初戦で谷野さんに13目半勝ち、次戦強敵徳田さんも19目半勝って順調に進み、
3戦目で難敵の岸原さんを見事中押し勝ちして、いよいよ優勝を目指して、次戦で同じ全勝の
長井さんと激突されましたが、惜しくも4目半の僅差で敗れ、3-1で4位です。
山内さんは、常に狙いを秘めた手でじわじわ相手に攻め寄って、後は深く正確な抜群のヨミの
力で碁を決めてしまう、恐ろしい?打ち手のお一人です。(私のいつもの被害?体験談です<笑>)
この碁会には欠かせぬ高段の芸は、私たちの良い教科書であり、今後の更なるご活躍を期待
しています。
☆ 5 位 真形さん 3-1 勝ち目数 56・0 対局終了後の持ち点 257
真形さん、初戦で徳田さんに20目半負けましたが、その後中山さんと高本さんを中押しで
破って調子は上向き、最終戦では林さんを16目半勝って、3-1で5位入賞です。
これを機に、この碁会も真形杯もドンドン勝ち進んで、白星を重ねていって欲しいです。
☆ 6 位 簗さん 3-1 勝ち目数 38・0 対局終了後の持ち点 184
簗さん、初戦で瀧を軽く一蹴(中押し勝ち)、その後城戸さんを25目半、木谷さんを12目半で
破って3連勝、最終戦に優勝の栄冠を賭け、金子さんとの死闘を展開しましたが、惜しくも
武運拙く破れ、6位になりました。
簗さんの戦闘力は抜群で、大技も良く決まりますが、相手よりヨミ負けることもあり、碁の
才能に更に磨きをかけて、攻めと守りのバランスも、一段と鍛え上げてください。
☆ 7 位 岸原さん 3-1 勝ち目数 17・0 対局終了後の持ち点 313
岸原さん、五味さんに15目半、長野さんに時間切れでそれぞれ勝って、優勝候補の筆頭として
期待されましたが、山内さんに惜しくも中押し負けして、優勝戦線から後退したものの、
4戦目で谷野さんに1目半と辛勝して7位入賞です。
岸原さんのヨミの確かさ、深さ、広さは、幾つ石を置いても、私など勝てる気がしませんが、
私どのも良い手本、教科書であり、碁の勉強の良い励みになります。
岸原さんの、古川さんの連覇を超える3連覇の達成を、大いに期待しています。
そして表彰式もつつがなく終わり、お互いの健闘を称えながらの散会となりました。
武闘派碁会ご参加の皆様、勝っても負けてもこの半日、大変お疲れ様でした!
今回も、碁会の運営・進行に、谷野さん、岸原さん始め、多くの方々にサポートして戴きました。
ありがとうございます。
まだコロナ禍の大変な時代に、このささやかな碁会に参加して、大いに盛り上げてくださった皆様方に、
心から感謝し、お礼申し上げます。
さて次回の第186回武闘派碁会は、10月13日(第2日曜日)(12時集合)、12時10分から開催の予定です。
(参加申し込みの締め切りは、前日の12日<土>16時です。)
<注> 10月は、例外的に第2日曜日の13日開催です。いつもの第3日曜日ではありませんので、ご留意
くださるよう、よろしくお願いいたします。
皆様、今年もこの囲碁と言う小さいが広く無限の喜びを得られる世界にお互い没入して、人生を大いに楽しみましょう!
今後も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
追伸;横浜宇宙棋院と参加入場時の手続きなどを、念のため下記に再掲しましが、「当日の突然の不参加や遅延などは、
会場の宇宙棋院の受付にご連絡いただけますよう、よろしくお願いいたします。」
= 記 =
☆ 開催日: (10月は)10月13日(第2日曜日)、12時10分開始
(なお、開始時刻の10分前には入場してください)
武闘派碁会は10月だけ第三日曜日➡第二日曜日に変更しての開催です
☆ 開催場所: 宇宙棋院 〒220-0004 横浜市西区北幸1-1-8 エキニア
横浜8F
TEL/Fax:045-323-1515
☆ 参加費: 2,300円
☆ 支払方法: お手数ですが、2回に分けてお支払い願います。
① まず入場時棋院の受付の人に、1,300円お支払い願います。
その際に、必ず受付の方に、”武闘派碁会に参加する者で
す”と お伝えください。
※なお入場料が4月から1,300円となりました。10枚つづりの
回数券を購入されると10%割引になります。
② 次に、少し中に進むと特定してあるIBM武闘派碁会エリア受付で、
幹事に1,000円お支払いください。
☆ 確保したIBM武闘派碁会エリア(予定): 8~10席(16名~20名分)
☆ 対局数/持ち時間: 今まで通りの4局対局で、持ち時間は一人45分です。
☆ 入 賞:参加人数により、1位~5位、または6位、または7位まで表彰。
(12月は、年間表彰もあります)
☆ コロナ対策: IBM武闘派碁会エリアは、席を一つ置きに使えるように配慮して
もらいました。(ただ、時には同日に他の諸大会の開催予定もある場合があり、
いつもよりは狭い場所で、お願いされる可能性もありますので、あらかじめ
ご了解ください)
その他、アルコール消毒液の設置や換気等も、適切に行われていると思われます。
☆ その他(食事): 早めに見えて軽食されたい方は、受付左手の休憩コーナー
をご利用ください。
瀧 賢史