第187回武闘派碁会結果報告と次回武闘派碁会(2024年1215第三日曜日)のお知らせ

武闘派碁会登録、参加、および「写し」宛先の皆様へ

 幹事の瀧 賢史です。
いつもは15~20日ぐらいの入退院で、皆様方に元気な顔をお見せできていましたが、今回は10/7(月)~11/16(土)の41日間の長期入院となり、武闘派碁会の皆様方に大変ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。

 肝心の病状ですが、担当医の突然の出張(米国学会での論文発表)などもあって、今現在、自宅療養やこれから先の治療方法などに不明な部分が多く、後どのくらい「武闘派碁会」の事務的全般を今まで通り妻に協力して貰い、又当日武闘派碁会の皆様のご協力で運営・実施させてもらえるのか、現時点では判断し兼ねている状況です。

 つきましては、約16年以上続けさせてもらっている、愛着ある「武闘派碁会」ですので、私のわがままなお願いで申し訳ありませんが、私の体力が続く限り、私・妻・武闘派碁会の会員の方にもご協力をお願いしてこの「碁会」を継続させて頂ければ大変ありがたく、どうぞよろしくお願いいたします。

 11月17日(日)、第187回武闘派碁会は、第3日曜日16名の武闘派戦士にお集まりいただいて、いつものように賑やかに楽しく、しかし、真剣に、碁会開催スタートを皆さま待っていらっしゃいました。
 
 お忙しいところわざわざこの碁会のために足を運んで戴き、大変うれしく感謝申し上げます。

 今回は、まず冒頭に岸原さんからのご提案で、先にご逝去された【湊 信幸様】のご冥福を、皆様方でお祈りする”1分間の黙祷”を厳かに行いました。
 (湊さんご夫妻は、かって、ツーリング途上で自転車(バイク?)事故に遭遇してしまい、77沢温泉近くの病院まで夫婦でお見舞いに伺ったことがあります。
【湊 信幸様】のご冥福を、謹んでお祈りいたします)

 ところで真形杯を引退された石田様と、「武闘派碁会」参加是非のお話しをしましたが、石田さんからは、今年は12月お天気が良ければ、12月まで参加予定、明年は体調と天候が良い時は、参加させて欲しいとのご要望がありましたので、もちろんご快諾いたしました。
(石田さん、碁は歳を取らないので何歳までも若々しく、大いに私たちと囲碁を楽しみましょう!)
 
 また今回の武闘派碁会も私不在のため、沢山の会員の方に支援して戴きまして、碁会が円滑・円満に開催・運営・閉会が出来ましたことは、大変ありがたく、感謝しています。
(特に岸原様と谷野様には、司会、会の進行、対局の組み合わせ、勝ち負けの記入 勝ち数、負け数の計算など、沢山の煩わしいお仕事を、快くご対応戴きまして、ありがとうございます)

 それでは、ほぼ定刻に、ようやく秋めいてきた横浜駅周辺のビルの爽やかな秋空を眺めながら、第187回武闘派碁会の火蓋が切られました。
さあ、激闘、激戦のスタートです!!!

 それでは、不本意ながら戦い過程は省略させて戴き、入賞者のご紹介に入らせていただきます。

(大分前から幹事からのお願いで、”我かく闘かえり!”という「自戦記」を<任意ですが>書いて戴くことになりました。
 今回は妻の瀧 利美子と齋藤優輝さん二人の激闘記です。
武闘派の戦士達は、一体どういう気持ちでどう闘っているのか?
皆さん、楽しみながらお読みください。なお詳細な対局結果は、添付の「令和6年11月武闘派碁会対局表」をご覧ください。なおこの添付をうまく開けない場合は、一度ご自分のエクセルのファイルに入れてからだと開けるそうですが、うまくいかない場合はご一報ください)        
  

☆ 優 勝 瀧 利美子4-0 勝ち目数110.5 対局終了後の持ち点 181点

  瀧 利美子さん優勝おめでとうございます。
  瀧 利美子さんの自戦記をお送りします。

 < 自戦記 >  11/18/’24 ・・・・・瀧 利美子

  武闘派碁会ご参加の皆様、当日は奇数要員として私を
 碁会に参加させて頂きまして、ありがとうございました。

  又幹事の主人(瀧 賢史)が前日の土曜日退院にも拘わらず、主治医からの
 退院後直ぐの外出は感染リスク高い為不可との条件つきの退院許可との事で、
 主人は碁会参加を喜んでの土曜日退院の筈が参加できない事分かり、主人の
 落胆は、それは見るに忍びない様子でした・・・
 
  当日主人欠席の為、いつもながら岸原様、谷野様、長井様を始めと致しましてして、
 沢山の皆様方からのご支援、ご協力を得て、無事に碁会終わることが出来ました事を、
 改めて皆様にお礼申し上げます。        瀧 利美子
                            

<初戦>林様・・・私5子局・・私黒から6目半コミだし(黒時間切れ勝ち)
    
     林様とは、今まで何回か対局して頂きましたが、林様は私の様な早打ちではなくて、
    いつも素晴らしい着地に先行され局面をリードされてしまい、その巧みな打ち方には
    何時もお勉強させていただいております。
    何時も中盤で、私の黒の大石を獲られる事を思い出し、石を獲られないように
    対局しておりました。
    終盤、黒の石が三手で取られると周りの白石が全て生きる!とても大きなコウにされました。
    幸い白石もダメが詰まっている為、白石からも黒石をアタリに出来ない場面で、
    その黒石の周りに白石から何か良い手が有る筈ではと林様良い手を沢山考えておりました時、
   「私の時計の針が落ちました」と、
    林様自から言って戴きました。幸運な一局でしたが、林様申し訳ありませんでした。

<第2戦>石田様・・・2子局石田様黒から1目半コミだし(白中押し勝ち)
     石田様と2子局は石田様強く手合い違いと心で思いながら対局始めました。 
    私はあまり打ったことのない小目の手を打ちましたら黒石が私の白石を攻め続けてきました。
    反対に私から黒石を攻めても黒受けて戴けずに、反対に白石が攻められ、石田様の攻めの強さを体験致しました。
    それでも何とか中盤の終わりまで、私の大きな白石も死なずに終盤になり私に先手が来た時、
    全体の碁盤の石の、白と黒の石の生き死を、見て確認しておりましたら石田様側の下にある黒石の
    活き方を良く見ましたら、ダメが全部詰まった石田様の黒石に白石を放り込んで黒が取ると黒石の傍にある、
    獲られていた白石2子が、ダメが空いていたために黒石を当りにする手を見つけました。
    石田様は、自ら投げて終局になりました。(石田様ごめんなさい)

<第3戦>高本様・・・私6子局・・高本さん白から3目半コミだし(黒30目勝ち)
     高本様の前に座っただけで、緊張して、お顔を見られませんでした。
    いつも主人から「高本さんは華麗な布石の打ち方が高段の芸で、素晴らしい!
    あちらこちらに沢山散らばしたその石達が、中盤になると有効活躍し出す!と
    何時も高本様の素晴らしい!打ち方を主人からお聞きしておりました。
    高本様は私がドキドキしている心の中まで読んで頂いていたらしく(笑)
    指導碁の先生のように優しく対局始まりました。少し戸惑いながら、高本様の打つ白石に
    一手・一手良く考えて打ちました。 
    三々は全て、高本様の陣地にしてから真ん中の私の陣地にいよいよ白石が入って来ました。
    幸い・・最初にあちこちに置いた高本様の白石が少なかったので、黒石が白石を追いかけて獲る
    お勉強を、囲碁の先生のように、3ヶ所、優しく打たせて戴きました。
    高本様ありがとうございました。

<第4戦>齋藤様・・・9子局齋藤様から6目半コミだし(黒20.5目勝ち)
     武闘派碁会で、対局の時の点数高い齋藤様‥高本様との対局と同じ気持ちになりましてドキドキしました。
    とてもお強い事を知っておりましたので対面して9子の石を並べていた時、弱い私は手が震えました。
    強い齋藤様とは、余り闘わないように、素直に一手、一手を慎重に受けましが、中盤で逃げていた
    私の黒石が白石に囲まれていることが分かりました。逃げた黒石を私としてはめずらしく、いいえ!石を捨てるのは、
    初めてだと思いますが?(笑)その逃げていた7目以上の石を捨てましたので・・〔この対局は負けました!と
    心の中で思いました。〕又途中でお互いに大事な石の場所で白石からコウにされました。私はコウもとても苦手です。
    白石が受けないと10目位の白石が黒に殺される場所を見つけまして黒は、打ったはずなのに黒からのコウ材は、
    白石に受けて戴けずに白はコウを継ぎました。・・〔コウ材を白に受けて戴けないこの対局は負けました!と又心の中で
    思いこの碁は投げた方が良いと思いながら打っていました。〕
    中盤後碁盤を良く見ますとコウ材として黒が先ほど打った場所を白がそのままにして有りました事に気が付きまして、
    黒の先手が来た時に先ほどのコウ材一目を取りましたら、やはり10目ぐらいの白石が死にました。
    強い齋藤様の白石が取れた事がとても嬉しくて・・[心の中で白石が取れたー!と喜びました。(笑)〕
    しかし 私・黒は白石が取れたことだけを喜び、その為に黒は白に先手を渡し黒は何処を打たれて、その時何目ぐらい黒は
    損をしたのか?
    その後、どのように対局し、終局したのか?今もまだ思い出すことが出来ずにおります。・・(斎藤様大変申し訳ありません)


☆ 準優勝  齋藤優輝さん 勝ち目数 69.5   対局後の持ち点数  310 

  斎藤さん、準優勝、おめでとうございます!

「以下、斎藤さんの自戦記です」(11/19/’24)

 瀧さん、涙を呑んで碁会を欠席された旨、奥様からお聞きしました。
 どうかお大事になさってください。 
 またお元気な姿で碁会を盛り上げていただけると嬉しいです。

 自戦記をお送りします。

<1回戦>
古川さん 4子局 中押し勝ち

 古川さんに4子の場合、普通に打っていては勝てないと思い、戦いに誘導するよう意識して打ちました。
 序盤から4隅を取られましたが、下辺黒一団を不安定な状態にすることができ、その一団の攻めを保留にしてチャンスを待ちました。
 中盤で左辺に白の壁ができたため、ここがタイミングと思い、下辺黒一団への攻めを再開しました。
 黒は、早い段階での2線ハネツギや強い石からの一間ビラキ等、打ち方がやや硬すぎる印象があったため、そこで白に攻めのチャンスを
 与えてしまったのかもしれません。早めに1手かけて下辺黒一団を補強しておけば、黒は確定地を得ながら堅実に打ち進められたと思います。
 最終的に下辺黒の大石を仕留めることができ、中押し勝ちとなりました。

<2回戦>
徳田さん コミ無し白番 時間切れ勝ち

 徳田さんとの対局では、勝負どころとなる難しい局面に直面することがとても多い気がします。そのため、なるべく持ち時間を残すよう意識しました。
 中盤、黒がツケコシで中央白を分断しようとしましたが、これにより左上黒と上辺黒を分断する手が生じ、上辺黒6子を仕留めて中央白が安定しました。
 しかし、もうひとつの中央白一団は安定しておらず、まだまだ難しいと思っていました。その後、下辺白を補強した手が緩着となり、右上白と不安定な
 中央白に対して強烈な手を打たれ、コウやフリカワリ含みの激しい展開になりましたが、最後は時間切れ勝ちでした。
 時間切れ時点の形勢が気になったため、碁会後に最後まで並べてAIで確認したところ、わずかに白がリードしていたようです。しかし、右上白と中央白への攻めは大変厳しく、自分の実力不足を痛感しました。負けていても全く不思議ではなかったと思います。勝てたのは運が良かったです。

<3回戦>
山内さん 2子局 時間切れ勝ち

 山内さんに2子は大変厳しく、古川さんの時と同様に戦いを起こし、ヨミの勝負にもっていけるよう意識して打ちました。
 中盤で左辺から中央にかけての黒一団を封鎖し、黒を小さく生かす手を打った直後、黒石を仕留められたと勘違いされたのか、山内さん節のボヤキが炸裂し、
 笑いそうになってしまいました笑
 その後、上辺黒への攻めが不発に終わり、形勢は黒良しの状況。勝負のきっかけをつかむため、下辺と右辺では積極的な手を選び打ち進めました。
 結果、下辺黒地を削減でき、右辺でもある程度ポイントを上げられたため、ヨセでの挽回を目指しました。
 終盤、黒は持ち時間が残り僅かな状況が影響しヨセで損をしたため、形勢が細かくなり、逆転することができました。

<4回戦>
瀧 利美子さん 9子局 白20.5目負け

 瀧さんの奥様とは初対局でした。今まで碁会所で打ったことがある9子局では、お相手の方の緩着や手どころのミスが非常に多かったため、奥様もそのような
 棋力なのかなと思っていました。
 ところが、奥様は、自分が過去に9子局で打ってきた方とは比較にならないほど強く、とても驚きました。序盤の数十手進んだ時点で、勝つのは非常に困難だと
 思いました。
 序盤、上辺から右辺にかけての白石が分断され風前の灯火となったのに対し、右上から右辺にかけての黒一団は非常に強化され岩になり、右上から右辺では
 全くチャンスが無くなりました。
 左上のコウ攻めも不発でしたが、左下の黒の大石をなんとか仕留めることができました。しかし、形勢判断をしてみると、それでも大差で黒良しであり完敗でした。


以上です、よろしくお願いいたします。

齋藤優輝 」

 齋藤さんの自戦記は、いつも相手の対局心理等も深く掘り下げて、自分の戦略・戦術を決めていく高度な内容で。とても有意義で参考になります。
 この準優勝を機に、また元のように高い勝率での白星街道驀進されるよう、祈っています。
 
 齋藤さん、準優勝、おめでとうございます!(^^♪
  
(瀧利美子さん、斎藤さん、自戦記はとても楽しく、読ませてもらいました。
 ありがとうございます!(^^♪

☆ 3 位 鈴木 準さん 3-1 勝ち目数 35・5 対局後の持ち点数 254

  鈴木さん、初戦で強敵高本さんに中押し負けを喫してしまい、出鼻をくじかれましたが、そこは立ち直りが
  早く、次戦林さんに時間切れ勝ち、3戦目の木谷さんとは好勝負でしたが、5目半差で勝ち切り、最終戦は
  石田さんに時間切れ勝ちして、3-1の3位入賞です。
  鈴木さんの厚みを攻めに使いながら、大模様を地化していく作戦は豪快で、私など真似しようと思っても
  なかなかうまくいきません。鈴木さんの強みをこれからも生かして、勝ち進んでください。
  
☆ 4 位 山内裕介さん 3-1 勝ち目数 27・5 対局終了後の持ち点 286

  山内さん、初戦で真形さんに27目半勝って順調な滑り出し、次戦でも谷野さんを17目半と危なげなく下して、
  早々に優勝戦線に名乗りを上げました。そして次戦では強敵の斎藤さんとガブリよつ、しかし惜しくも時間が
  切れてしまい敗北。しかし最終戦では”巨人”岸原さんとの激烈な闘いが避けられませんでしたが、この激戦を
  12目半で勝ち切って、見事3-1。4位入賞です。

☆ 5 位 高本 正 さん 3-1 勝ち目数 -15・5 対局終了後の持ち点 259

  高本さん、初戦を鈴木 準さんに中押し勝ち、次戦で金子さんに16目半勝って、順調な滑り出しでしたが、
  3戦目で6子置いた瀧 利美子さんと対戦、最初に地を取って、後は黒地を荒らしに行く作戦で果敢に勝負
  しに出ましたが、白石にやや無理が有って、堅実な黒の打ち方に遅れをとって、逆転まで持ち込めませんでした。
  (黒の瀧利美子さんは、高本さんが強くて怖くて、びびりぱくっていたそうです
<笑>)


 武闘派碁会ご参加の皆様、勝っても負けてもこの半日、大変お疲れ様でした!
 今回も、碁会の運営・進行に、岸原さん、谷野さん始め、多くの方々にサポートして戴きました。
 ありがとうございます。

 まだ感染症とコロナ禍の大変な時代に、このささやかな碁会に参加して、大いに盛り上げてくださった皆様方に、心から感謝し、お礼申し上げます。

 さて次回の第188回武闘派碁会は、12月15日(第3日曜日)(12時集合)、12時10分から開催の予定です。
 (参加申し込みの締め切りは、前日の14日<土>16時です。)

 皆様、今年も残すところ後1回・この囲碁と言う小さいが広く無限の喜びを得られる世界にお互い没入して、人生を大いに楽しみましょう!

 今後ともも引き続き、武闘派碁会どうぞよろしくお願いいたします。


  追伸;横浜宇宙棋院と参加入場時の手続きなどを、念のため下記に再掲しましが、
「当日の突然の不参加や遅延などは、会場の宇宙棋院の受付にご連絡いただけますよう、よろしくお願いいたします。」

                   = 記 =

 ☆ 開催日:  (12月は)12月15日(第3日曜日)、12時10分開始
          (なお、開始時刻の10分前には入場してください)
    

 ☆ 開催場所: 宇宙棋院 〒220-0004 横浜市西区北幸1-1-8 エキニア
         横浜8F
              TEL/Fax:045-323-1515

 ☆ 参加費:  2,300円

 ☆ 支払方法: お手数ですが、2回に分けてお支払い願います。
         ① まず入場時棋院の受付の人に、1,300円お支払い願います。
           その際に、必ず受付の方に、
”武闘派碁会に参加する者です”と お伝えください。
          ※なお入場料が4月から1,300円となりました。10枚つづりの
           回数券を購入されると10%割引になります。
           
         ② 次に、少し中に進むと特定してあるIBM武闘派碁会エリア受付で、
           幹事に1,000円お支払いください。

 ☆ 確保したIBM武闘派碁会エリア(予定): 8~10席(16名~20名分) 

 ☆ 対局数/持ち時間: 今まで通りの4局対局で、持ち時間は一人45分です。

 ☆ 入 賞:参加人数により、1位~5位、または6位、または7位まで表彰。
          (12月は、年間表彰もあります)

 ☆ コロナ対策: IBM武闘派碁会エリアは、席を一つ置きに使えるように配慮して
          もらいました。(ただ、時には同日に他の諸大会の開催予定もある場合があり、
          いつもよりは狭い場所で、お願いされる可能性もありますので、あらかじめ
          ご了解ください)
          その他、アルコール消毒液の設置や換気等も、適切に行われていると思われます。

 ☆ その他(食事): 早めに見えて軽食されたい方は、受付左手の休憩コーナー
           をご利用ください。

                                      
   瀧 賢史