IBM囲碁部報25009: 第24回NTT・IBM親善囲碁大会結果報告
5/17(土)に日本棋院にて第24回NTT・IBM親善囲碁大会が開催されました。
親善大会はこれまでは3名ずつ5グループで双方15名で開催されていましたが
今回はA、Bは、3名、Cは5名と3グループで双方11名ずつの変則対応での
開催となりました。
双方、親善戦の常連選手が出場し、旧交を温めながら、穏やかな雰囲気の中、
対局が行われました。また、金沢東栄さんが久しぶりに参加されました。
ご都合ににより二局目のみの参加でしたが、久しぶりの金沢さんの対局には
注目が集まりました。
参加者は以下のとおりです。
IBM側
Aチーム:池上七段、岸原六段(1,3回戦)、金沢八段(2回戦)松谷六段
Bチーム:徳田六段、高本五段、及川五段
Cチーム:谷野五段、古川五段、鈴木四段、大木三段、金子三段
NTT側
Aチーム:高七段、野村六段、齋藤六段
Bチーム:高橋六段、石川五段、横堀五段
Cチーム:小林五段、西原口五段、林三段、立石二段、橋本二段
親善戦の結果は以下のとおりです。
1回戦 2-1〓 NTT勝利 個人 IBM 4 NTT 7
2回戦 2-1〓 NTT勝利 個人 IBM 5 NTT 6
3回戦 2-1〓 NTT勝利 個人 IBM 5 NTT 6
総合 3-0でNTT勝利 個人 IBM 14勝 NTT 19勝
今回はNTT側がコンスタントに勝利し、3-0で親善戦勝利となりました。
24回の通算成績、IBM15勝 NTT 9勝となります。
成績優秀チーム
該当なし :
珍しく3戦全勝チームがありませんでした。
これはかなり接戦だったということになります。
成績優秀者
3戦全勝: NTT 齋藤六段、西原口五段 IBM 大木三段
対局後はその場で簡単な懇親会があり、大いに親交を深めました。
大会こぼれ話
❏久しぶりの東栄さん
金沢さんが久しぶりに参加していただいたことは大きな出来事でした。
何人もの方が会話をかわしました。
現在、お忙しい生活をされているようですが、また機会があれば
囲碁行事に参加いただきたいものです。
❏敗因?
IBM囲碁部員でもあり、真形杯、月例会、武闘派碁会常連のNI &C のお二人は
今回はNTT側での参加でした。このお二人は、IBM選手をよく知る強豪選手で
今回は4勝1敗でしたが、これがIBMとしては痛かったかもしれません。。
❏ちょっとショック!?
Tさんは1勝2敗でしたが、同じグループの格下のOさんが2勝1敗だったことに
少なからずショックをうけたしょうです、、どうやって勝ったの??と不思議そうに
Oさんに聞いていました。、
❏気が付かない….
IBM YさんとNTT Nさんの対戦、Yさんの大石が危ない、、ぎりぎり生きているようです。
あたりの石を黒が逃げるとタネ石がとれるしかけです、、、しかし、そのタネ石を
曲げてタケフにして別の大石を切り離す手をうてば、さきほどの黒石の逃げが成立
して大石が死んでゲーム終了です、、おいおい、、しかし、最後までお二人とも
気が付かず、局後に指摘されました。
❏大大大逆転!?
NTT側のTさん、黒の20目ほどの大石が危ないですが、よくみたら、それを囲んでいる
中央の白石も危ない、中央にかけて、三手以上せめあいは勝っています。
そして、白のさらに別の15目ほどの石も死んでしまいました。これは投了か?
しかし白は投了しません、すると唯一の大きな白地に黒からきりこみの絶妙の手筋で
両あたりの筋ができて鮮やかな決めてとなりました。ところが何を血迷ったか
最後の決めてのこれを見逃して別の20目くらいの石をとりにいきました。たしかに
これも死んでそうですが、白は両当たりのところを,つぐと、黒の30目以上の超大石
は一眼もなく、かなりやばい状況です。白は最初のほうに死んでいた一眼つくると
眼あり眼なしで、黒の超大石が死んでしまいました。そうすると、最初の20眼ほどの
大石は自動的に死に、、白の20目くらいの石も超大石をとったので安泰です。
70目くらい負けていたのを70目くらい勝ったみたいなめったにみない大大大逆転劇
でした。。
❏最新情報の一流講義
IBMとNTTの双方の選手が参加された懇親会の席では、大木氏が登場、
IBMとNTTにまつわるむかしの歴史や最近の時事情報などをからめて
非情に報味深い内容で、ときに質問をして、とてもためになる情報の
ミニ講義をしてくれました。
IBMとNTTの関連についてすごく調べてあるのですっかり感心していると、最後に
「実はこれ全部 ChatGPTの受け売りなんです」とのねたばらしで爆笑となりました。
しかし、そうであってもすべて頭にはいっていて巧みな話術でためになる
内容で、「さすがは名講師!」の声がとびかいました。
❏社長の激!?
NTTドコモサービス、元社長の野村さん、昨年は出場されなかったので久しぶりの
出場となりました。「我々はすっかり老人ばかりになってしまったので、
やはり若い人にはいってほしいですね!」との激がとびました。
NTT親善戦幹事 古川康雄
IBM Japan IGO Club











