第184回武闘派碁会の結果報告と、次回第185回(令和6年9月15日<第3日曜日>)開催のご案内

武闘派碁会登録、参加、および「写し」宛先のみなさんへ、

“列車の指定席で、男が傍若無人にふんぞりかえる。作家の伊集院静さんが注意したところ、言われたそうだ。

金を払っているんだからどうしようと構わないじゃないか、と。

「たかだか金を払ったくらいで、好き勝手ができる場所がどこにあるんだ。好き勝手したいなら、この車両ごと切符を買ってやれ」。

小気味いい啖呵に胸がすく車掌さんもいるだろう。連休の最終日。Uターンの車内で旅の恥は掻き捨て、とふるまう
客への対応で、現実には手を焼いているかもしれない。

鉄道だけではない。店員や公務員などに、客(カストマ―)が暴言を吐いたり、理不尽な要求や説教を繰り返したりするハラスメント、略してカスハラが横行しているそうだ。

トラブル対策で、運転手名の車内掲示をやめたタクシー会社もある。会話の入り口に、名字を見て出身地を聞くのは小さな楽しみだったが、何ともせちがらい世の中になってしまった。

人間だから、店や窓口での対応にいらつくことはあろう。でも長い目で見れば、サービスされる者は、いつかサービスする側になる。円環となって巡るのが社会というものだ。放ったカスハラの矢は、ぐるりと回って、自分の背に刺さる。

以前の記事によれば、他人をねちねちと諭すのは中高年の男性に多く、世直し型や過去自慢型、上から目線型などに分かれるそうだ・・・・・・
あれ?小欄は大丈夫だろうか。恥の書き捨てにも、お説教の書き捨てにもならぬよう用心用心。鏡の中の己をみつめ直す。 “

( 5/6/‘24 朝日「天声人語」より転載 )

( 思い返せば40年ぐらい前、私が三番町の東京基礎研究所の人事に在籍していた頃、「セクシャルハラスメント」という言葉が初めて海を渡って来て、びっくりしたことがあります。
何故ならその頃の社内では、エレベーター内で、女性社員のお尻や胸を、笑いながら平気で触っている無神経な幹部社員の姿を、散見していたからです。

今や隔世の感がありますね。それから大分経ってから世の中に、“〇〇〇ハラスメント”という言葉が流行りだしました)

(はたまた寄り道をしてしまい、申し訳ありません)

8月18日(日)、第184回武闘派碁会は、14名の武闘派戦士にお集まりいただいて、いつものように賑やかに楽しく、しかし、真剣に、今や遅しと、碁会開催スタートを待っておられたようです。

それにしても、今年のこの“熱さ“の異常さに参っている私には、決して、近くないであろう宇宙棋院までお越し戴いて、このささやかな碁会を、いつも支援してくださる皆様方には、心からお礼申し上げます。(ありがとうございます!)

さて、1回戦の組み合わせはすべて抽選で決まります。連覇を狙う古川さんは前回4位の兵藤さんに勝ち、順調なスタートでしたが、準優勝の簗さんは林さんに、5位の城戸さんは瀧に、6位の長井さんは谷野さんにそれぞれ敗れて、苦難の出だしとはなりました。

2回戦は徳田vs.五味戦は徳田さんが、谷野vs.古川戦は古川さんが、真形vs.瀧戦は真形さんが、林vs.兵藤戦は兵藤さんが、それぞれ白星を獲得、優勝を目指して連勝街道を驀進していきます。(兵藤さんは1-1です)

3回戦では、3人に絞り込まれた連勝者同士の熾烈な闘いの場と化しましたが、まず徳田vs.古川戦は、古川さんが中押しで強敵を破り、真形vs五味戦は真形さんの時間切れ勝ちとなり、栄えある決勝戦の対決は、連覇狙いの古川さんと調子を上向きに戻したい真形戦という好カードの対決で、興味深い優勝決定戦となりました。

さぁーて、勝利の女神様のやさしい微笑みは、今回はどちらの方に向けられたのでしょうか・・・?

それでは、栄えある入賞された方々を、ご紹介いたしましょう。

(数回前から幹事からのお願いで、”我かく闘かえり!”という「自戦記」を<任意ですが>書いて戴くことになりました。

今回は古川さんと真形さんの激闘記です。

武闘派の戦士達は、一体どういう気持ちでどう闘っているのか? 皆さん、楽しみながらお読みください。
なお詳細な対局結果は、添付の「令和6年8月武闘派碁会対局表」をご覧ください。
この添付をうまく開けない場合は、一度ご自分のエクセルのファイルに入れてからだと開けるそうですが、うまくいかない場合はご一報ください)

  
☆ 優 勝 古川康雄さん 4-0 勝ち目数 120・0 対局終了後の持ち点 268

<8/18付け受理・自戦記>

 ” 武闘派碁会自戦記

<初戦> 難敵の兵藤さん 互先

苦手な相手で最近勝った記憶がない。
案の定、序盤読み負けて攻め合いの石を取られてしまった。
中央の厚みを頼りに耐えて打ち進めていった。
相手少し緩んだのか思った以上に行ける碁形になってきたと思った。
形勢不明の状況で打ち進め、相手に勘違いがあったのか序盤取られていた石がセキで復活して勝勢となる。
最後まで打ち進めて並べて45目勝ちとなった。

<二回戦> 谷野さん 先4目コミだし

難敵の兵藤さんに勝って少し気楽に打てた。
序盤大きいところを打って行って、悪くないと感じた。
中盤も有利に打ち進めたようで、大きいところを打っていき優勢を意識した。
その後相手の勘違いをうまく対応できて勝勢となる。
その後少し打ち進めていったが、相手が形勢挽回ならずと判断されたようで投げてい
ただきました。

<三回戦 徳田さん 三子>

序盤小目に子ゲイガカカリでよく打つ形になり、相手勘違いもあり有利の分かれになった。
その後大きいところを打っていき、三子の置石の威力もありかなり優勢となる。
終盤まで打ち進めたが、相手が形勢挽回ならず判断されたのか投げていただきました。

<四回戦> 真形さん 相手先 白4目コミ出し

序盤の折衝で少し得をしたようだが形勢は不明。中盤から少しずつ得を広げて少し有利かなと思った。
中盤で相手手抜きのところを咎めて、中央5子を取りこむことができて優勢を確信した。
攻められる可能性があるところを安定させることができて、負けない形勢と思った。
終盤も稼ぐことができて、相手は形勢挽回不能と判断されたようで投げていただきました。

今日は出来過ぎ後が怖いです。

古川 康雄

古川さん、7月に続く連覇です。
深く正確なヨミ、大場を逃さない的確な形勢判断、そして勝負に大切な冷静さなど、バランスの良い実力を確実に育てて、実力を大いに上げてこられました。見事です!

古川さん、連覇での優勝おめでとうございます!(^^♪

☆ 準優勝 真形久視さん 3-1 勝ち目数 60・0 対局後の持ち点数 255

” <武闘派大会自戦記 令和6年8月19日>

< 第1局:石田さん(7目置かせ)>

4隅の星に広い方から桂馬かかりをした。黒は全て同じく1間高受け。7つも置かれていれば、どこか弱い所から仕掛けて戦いを広げるしかないと思い、右辺3連星になっている中原の星下につけた。
黒は抑えたのですぐ切り違え、戦いが始まった。その状態が右上の黒の1間受けにまで響く状態にまで戦線が拡大し、白にも中原の方勢力が蓄えられるようになった。
左辺も又同様な形ができた。その間、石田さんもよく時間を使って考えられるので、状況は必ずしも全部よくはならなかったが、最後に石田さんも時間切れとなって勝たせて貰った。

< 第2局:瀧さん(4点差で私の黒番)>

私が一番多く打っている瀧さんとの対局で、お互いの手の内は知り過ぎている。
今局は瀧さんが部分折衝から始まった小競り合いの石を動きだし、それを私が攻める形になり、
結局大石に成長したのを仕留める形で、中押しで終了した。

< 第3局:五味さん(私の2子置き局)>

今まで大体私の先番で対局していたが、五味さんの日頃の研究の成果を私に試されているのか、大体私の負け碁になった。
例えば大風呂敷を広げて中に入って来いとやるので、私もそれなら注文通り入るということで入って行くのだが、大体うまくいなされて負けの碁になるパターンが多かった。

今回は2子局なので、私も最初から地合いで勝負ということで堅実に地を取る作戦にした。
序盤、白の小目に黒の一間高かかり、白は二間高ハサミの定石が出現。結局黒が地を取っておさまった。
後も大体この調子でやり、多分地でもよかったかも知れないが、五味さんも結構時間を使って結局時間切れとなった。

< 第4局:古川さん(私の黒番7目貰い)>

ここまで私も3局とも中押しで3連勝、古川さんも同じく中押し3連勝だった。
途中まで互角と思っていたが、よく見てみたら白の方が、地合いがいい。結局部分部分で古川さんは大局的にいい分かれをして、着実に地が増えるように打っている。

途中、ちょっと仕掛けてもその応対を予め読んであったようで、見事に反応する。
明らかに古川さんの方が芸が上だと思った。
最後にはヨセも見損なって大石が死んで投げた。

古川さんの完全優勝でしたね。(4勝120目)

 真形


真形さんの自戦記は、いつも相手の対局心理等も深く掘り下げて、とても有意義で参考になります。
この準優勝を機に、また元のように高い勝率での白星街道驀進されるよう、祈っています。

真形さん、準優勝、おめでとうございます!(^^♪

(古川さん、真形さん、自戦記楽しく、読ませてもらいました。ありがとうございます!(^^♪


☆ 3 位 石田 造さん 3-1 勝ち目数 50・0 対局後の持ち点数 162

石田さん、初戦で真形さんと対戦しましたが、惜しくも時間切れ負け、しかしの後頑張られて、簗さんに中押し勝ち、金子さんに22目半勝ち、更に瀧を27目半で下し、見事3位入賞です。

石田さんの堅実な布石、ここぞと思ったところで発揮される攻撃力は素晴らしく、今後も優勝、入賞を目指して、ご健闘くださるよう、お願いいたします。


☆ 4 位 徳田隆行さん 3-1 勝ち目数 32・5 対局終了後の持ち点 302

徳田さん、初戦で金子さんに中押し勝ち、次戦も五味さんを時間切れで勝って、連勝と好調なスタート、優勝も指呼の間かと思われましたが、3戦目で上昇気流に乗る古川さんに、惜しくも中押し負けして一歩後退、しかし最終戦で谷野さんを2目半差で破って、3-1で4位入賞です。

徳田さんの本格派の勝負に厳しい碁は、いつも私などの目標、教科書になる内容で、眼が離せません。


☆ 5 位 城戸善一 さん 2-2 勝ち目数 50・0 対局終了後の持ち点 202
   
(恒例により、勝ち越しでない入賞のコメントは、控えさせていただいています)

そして表彰式もつつがなく終わり、お互いの健闘を称えながらの散会となりました。

武闘派碁会ご参加の皆様、勝っても負けてもこの半日、大変お疲れ様でした!

まだコロナ禍の大変な時代に、このささやかな碁会に参加して、大いに盛り上げてくださった皆様方に、心から感謝し、お礼申し上げます。

さて次回の第185回武闘派碁会は、9月15日(第3日曜日)(12時集合)、12時10分から開催の予定です。

(参加申し込みの締め切りは、前日の14日<土>16時です。)

皆様、今年もこの囲碁と言う小さいが広く無限の喜びを得られる世界にお互い没入して、人生を大いに楽しみましょう!

今後も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


追伸;横浜宇宙棋院と参加入場時の手続きなどを、念のため下記に再掲しましが、「当日の突然の不参加や遅延などは、会場の宇宙棋院の受付にご連絡いただけますよう、よろしくお願いいたします。」


                   = 記 =


 ☆ 開催日:  (9月は)9月15日(第3日曜日)、12時10分開始
         (なお、開始時刻の10分前には入場してください)

 ☆ 開催場所: 宇宙棋院 〒220-0004 横浜市西区北幸1-1-8 エキニア横浜8F
              TEL/Fax:045-323-1515

 ☆ 参加費:  2,300円

 ☆ 支払方法: お手数ですが、2回に分けてお支払い願います。

         ① まず入場時棋院の受付の人に、1,300円お支払い願います。
           その際に、必ず受付の方に、”武闘派碁会に参加する者で
           す”と お伝えください。

          ※なお入場料が4月から1,300円となりました。10枚つづりの
           回数券を購入されると10%割引になります。

           
         ② 次に、少し中に進むと特定してあるIBM武闘派碁会エリア受付で、
           幹事に1,000円お支払いください。

 ☆ 確保したIBM武闘派碁会エリア(予定): 8~10席(16名~20名分) 

  ☆ 対局数/持ち時間: 今まで通りの4局対局で、持ち時間は一人45分です。

 ☆ 入 賞:参加人数により、1位~5位、または6位、または7位まで表彰。

          (12月は、年間表彰もあります)

  ☆ コロナ対策: IBM武闘派碁会エリアは、席を一つ置きに使えるように配慮して
          もらいました。(ただ、時には同日に他の諸大会の開催予定もある場合があり、
          いつもよりは狭い場所で、お願いされる可能性もありますので、あらかじめ
          ご了解ください)

          その他、アルコール消毒液の設置や換気等も、適切に行われていると思われます。

 ☆ その他(食事): 早めに見えて軽食されたい方は、受付左手の休憩コーナーをご利用ください。

                                      
   瀧 賢史


令和6年武闘派碁会成績表(007)8.xlsx
<https://1drv.ms/x/c/aea9bd3a77e5740f/EZBMjC3idJJKs151quht4A8B1zqu7S_Erh9MCyOJUzgWYg>